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懲罰攻撃 中
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護衛艦 いかづち
いかづちの甲板はアンゴラス兵で溢れていた。
「くそっ!なんて硬い扉だ。」
「話してないで真面目にやれ!」何人もの兵が、杖から出た炎を鋼鉄製の扉へ向ける。今や扉は真っ赤に染まっていた。数分後、扉が溶け落ちる。
「よし、突撃!」意気揚々と扉より兵達が入って行く。しかし
「うわっ!また扉かよ。」すぐに足止めを食らうこととなった。
--------------------------
いかづち 艦橋
「艦長、全ての銃が乗組員に行き渡りましたが十分な数とは言えません。」
「せめて機関を動かせられたらな…。いや、そんな事言っても無駄だな。」艦長は呟く。
「現在、緊急用の斧や金槌を艦内からかき集めています。同時に机などでバリケードの構築しております。」
「入口近くの乗組員、配置に着きました。」
「頼んだぞ。」
------------------------
真っ赤な扉が溶け、大きな穴が空く。
「よしっ!」ようやく穴が空いたことに喜ぶ兵士達。しかしそれはぬか喜びになる。
「ズダダダダダダダタ」耳をつんざくような轟音が艦内に響き渡る。
「なんだ!」
「光魔法だ!逃げグギッ」
「逃げるな!応戦しヒギャッ」
「くそっ!」
「何をやってるんだ!突撃しろ。」
「だめです。扉に入った瞬間やられます。」
「ん?魔法が弱まってきたのか?」
「あれほどの光の嵐です。連続使用ができないのでは?」
「突撃!敵は魔力切れだ!一気に畳み掛けるぞ。」
「ファイヤーボール撃て!」机や椅子を溶解させながら炎の弾のいくつかは自衛官に命中する。小銃の連射力に一時アンゴラス帝国兵を圧倒したが、あっという間に弾が切れてしまい艦内への侵入を許してしまうのだった。
------------------------
「司令、敵艦の制圧は犠牲を出しながらも順調に進んでいるようです。溺れていた竜騎士の回収も間もなく終わりそうです。」
「そうか。それは良かった。謎の鋼鉄の巨大艦。これを持ち帰れば大陸軍への栄転間違えなしだな。」機嫌よく笑う司令。しかしその夢は儚く打ち砕かれることとなる。
「司令!白竜より報告です。何本もの光が艦隊へ向かっているとのことです。」
「白竜、通信途絶しました!」
「見張りが光を確認。こちらに向かってきます!」
細長い矢のような物が船体に突き刺さり、マストを超えるほどの爆炎を生み出す。
「何が起こってるんだ!」司令は部下に問うが答は返ってこない。
「司令!上空を!」副官が呆然としながら空に指を指している。そこには白竜と比べ物にならないほどの速さを持つ何十もの異形の竜がいた。
「何だあの竜は…。蛮族はどうやってあんなものを手懐けたと言うのだ。」
「異形の竜がまた光を撃ってきました!この艦に向かってきます!」
「回避行動を…」ミサイルはとうとう旗艦ダルケミスに命中し、帝国の誇る竜母はただの木片へと帰した。
------------------------
「入口扉、突破されました。」
「隔壁また破られました!」乗組員の焦りが増す。
「艦下層へ続く通路の隔壁を開けろ。」艦長が指示を出す。
「よろしいのですか?」
「構わん。」艦長は自信を持って言うが、その他の乗組員は艦長の判断に疑問を覚えるのだった。
------------------------
艦内のアンゴラス帝国兵は、外の混乱など知るよしもなく艦の制圧を続ける。
「んっ?扉が空いたぞ。」
「ようやく観念したみたいだな。」ニヤリと兵の一人は笑う。
「突撃だ!」
「おーっ!」雪崩のように帝国兵は進んでいく。
「また、いきどまりか。」呆れたように帝国兵は言う。
「ファイヤーボール撃て。」
「兵長!後ろの扉が…」さっき空いた扉が固く閉ざされていく。
「小癪な。これで閉じ込めたつもりか?さっさと扉をぶち破れ!」
「兵長、前の扉が開きます。」兵長が敵の行動に疑問を覚えた次の瞬間、前方より勢いよく水が飛び出してくる。
「ヌァ!」
「ゴポゴポゴポコ」帝国兵は懸命にもがいたが、結局溺れ死んだ。
いかづちの甲板はアンゴラス兵で溢れていた。
「くそっ!なんて硬い扉だ。」
「話してないで真面目にやれ!」何人もの兵が、杖から出た炎を鋼鉄製の扉へ向ける。今や扉は真っ赤に染まっていた。数分後、扉が溶け落ちる。
「よし、突撃!」意気揚々と扉より兵達が入って行く。しかし
「うわっ!また扉かよ。」すぐに足止めを食らうこととなった。
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いかづち 艦橋
「艦長、全ての銃が乗組員に行き渡りましたが十分な数とは言えません。」
「せめて機関を動かせられたらな…。いや、そんな事言っても無駄だな。」艦長は呟く。
「現在、緊急用の斧や金槌を艦内からかき集めています。同時に机などでバリケードの構築しております。」
「入口近くの乗組員、配置に着きました。」
「頼んだぞ。」
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真っ赤な扉が溶け、大きな穴が空く。
「よしっ!」ようやく穴が空いたことに喜ぶ兵士達。しかしそれはぬか喜びになる。
「ズダダダダダダダタ」耳をつんざくような轟音が艦内に響き渡る。
「なんだ!」
「光魔法だ!逃げグギッ」
「逃げるな!応戦しヒギャッ」
「くそっ!」
「何をやってるんだ!突撃しろ。」
「だめです。扉に入った瞬間やられます。」
「ん?魔法が弱まってきたのか?」
「あれほどの光の嵐です。連続使用ができないのでは?」
「突撃!敵は魔力切れだ!一気に畳み掛けるぞ。」
「ファイヤーボール撃て!」机や椅子を溶解させながら炎の弾のいくつかは自衛官に命中する。小銃の連射力に一時アンゴラス帝国兵を圧倒したが、あっという間に弾が切れてしまい艦内への侵入を許してしまうのだった。
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「司令、敵艦の制圧は犠牲を出しながらも順調に進んでいるようです。溺れていた竜騎士の回収も間もなく終わりそうです。」
「そうか。それは良かった。謎の鋼鉄の巨大艦。これを持ち帰れば大陸軍への栄転間違えなしだな。」機嫌よく笑う司令。しかしその夢は儚く打ち砕かれることとなる。
「司令!白竜より報告です。何本もの光が艦隊へ向かっているとのことです。」
「白竜、通信途絶しました!」
「見張りが光を確認。こちらに向かってきます!」
細長い矢のような物が船体に突き刺さり、マストを超えるほどの爆炎を生み出す。
「何が起こってるんだ!」司令は部下に問うが答は返ってこない。
「司令!上空を!」副官が呆然としながら空に指を指している。そこには白竜と比べ物にならないほどの速さを持つ何十もの異形の竜がいた。
「何だあの竜は…。蛮族はどうやってあんなものを手懐けたと言うのだ。」
「異形の竜がまた光を撃ってきました!この艦に向かってきます!」
「回避行動を…」ミサイルはとうとう旗艦ダルケミスに命中し、帝国の誇る竜母はただの木片へと帰した。
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「入口扉、突破されました。」
「隔壁また破られました!」乗組員の焦りが増す。
「艦下層へ続く通路の隔壁を開けろ。」艦長が指示を出す。
「よろしいのですか?」
「構わん。」艦長は自信を持って言うが、その他の乗組員は艦長の判断に疑問を覚えるのだった。
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艦内のアンゴラス帝国兵は、外の混乱など知るよしもなく艦の制圧を続ける。
「んっ?扉が空いたぞ。」
「ようやく観念したみたいだな。」ニヤリと兵の一人は笑う。
「突撃だ!」
「おーっ!」雪崩のように帝国兵は進んでいく。
「また、いきどまりか。」呆れたように帝国兵は言う。
「ファイヤーボール撃て。」
「兵長!後ろの扉が…」さっき空いた扉が固く閉ざされていく。
「小癪な。これで閉じ込めたつもりか?さっさと扉をぶち破れ!」
「兵長、前の扉が開きます。」兵長が敵の行動に疑問を覚えた次の瞬間、前方より勢いよく水が飛び出してくる。
「ヌァ!」
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