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しおりを挟むこんな暗い時間帯に、このあたりを歩く者は少ない。それでも万が一、見つかったことを考えると羞恥にさらに全身が過敏になってしまう。
明臣は春信の胸に顔を埋め、甘噛みする。痛みに混じった甘美な刺激に、春信の体が反応を示す。
「んんっ……」
乱れた着物の袖を噛み、春信は声を出すまいと堪える。そんな姿にすら、明臣の劣情を煽るには充分だったようだ。
明臣は急くようにして春信の体を反転させ、橋に手をつけるように上背を押す。
着物がたくしあげられ、まだ冷たい空気が下半身を通り過ぎていく。下肢を覆う布がずらされ、すぐに明臣の指が割り込んでくる。
「まだ溢れてくるな」
始末はある程度していたはずなのに、まだ奥に残滓が残っていたらしい。それを潤滑剤代わりにし、明臣の指が滑らかに中で蠢く。
明臣の気配が背を覆うようにして被さる。すぐさま滾った長物が、後孔にあてがわれた。春信が心づもりするまでもなく、一気に突き入れられ一瞬声を上げてしまう。
動きは止まることなく、明臣は春信の腰を掴んでいつになく激しく突き上げる。
「やっ、あっ……あきおみっ」
後背であるせいか、いつも以上に深くまで明臣の長大な熱が入り込んできてしまう。
少しでも抵抗しようと、腰を掴んでいる明臣の手をどかそうと藻掻く。だが、圧倒的な体格差にそれも叶わない。
「興奮してるんだろ?」
明臣が耳元で囁く。手が前に触れ、春信の全身が総毛立つ。そこは水音を立てるほどに濡れそぼっていた。明臣の親指が先端を撫でる度に抑えきれない声が溢れ出てしまう。
「意外だな。こういうのが好きだったなんてな」
「ぁ……、違う。別にそんなんじゃあ――」
春信が否定するも明臣は「俺は好きだけどな」と言いつつ、濡れた指先を今度は春信の胸元に這わす。濡れた桜色の突起を撫で回されてはつねられ、弄ばれ続けたせいで春信の腰は砕けそうになる。
気付けば草に水がかかるような音はした。果てる時とは違った、まるで漏らしたかのような感覚に春信は混乱するばかりだった。
明臣の手が前に触れる。いつもと違った水っぽさに、明臣が「すげぇな」と感嘆の声を上げる。
何が凄いのか春信には分からなかったが、聞くような野暮な真似はしなかった。
それから明臣が本格的に律動を早め、春信は羞恥も忘れて快楽に身を任せる。気付いた時には、太股の間を明臣が吐き出した欲望が伝っていた。
「何度こうしたって……やっぱり足りねぇな」
明臣が後ろから春信の腰に腕を回し、肩口に顔を埋める。沈んだ声で呟く明臣の腕に手を添えながら、春信は黙って変わらず輝く月を見上げた。
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