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しおりを挟む二階に連れて行かれ、寝室の扉が乱暴に開かれる。
やっと手が離されるも、そこはじんじんとした痛みが残っていた。
「約束したはずだよね。黙って家を出ないって」
「……ごめん」
言い訳出来るような雰囲気ではなく、春信は謝罪だけを口にする。
「ボクが君との約束を破ったことはあるかい?」
春信は首を横に振る。
清次は苛立ったようにベッドに腰掛けると、髪を掻き上げる。重い溜息を吐き出し、「ボクの父がね、よく言っていたんだ」と唐突に切り出す。
「世の中は謝罪だけじゃ済まされない。それなりに罰と補償が必要だってね」
手足が急速に熱を失い、春信は怖気を感じていた。
「こっちに来て、着ている物を全部脱ぎなさい」
春信は恐々と清次に近づく。言われた通りに着流しの帯を外し、肩から滑り落とす。何をされるのか分からない恐怖に、春信の手は震えていた。
「全部だよ」
羞恥に身体が熱くなる。相変わらず冷たい手で下着を下ろし、春信は全裸で立ち尽くす。
清次が自身のベルトに手をかける。それで折檻されるのかと、春信の顔面が蒼白になる。足の震えに、今にもしゃがみ込みたかった。
だが、清次はベルトを緩めるに留め、代わりにズボンのチャックを下ろす。
「ここに来て、膝をついて」
清次が自分の足の間を指さす。何をさせられるのか春信は察する。それでも、逆らえるはずもなく、春信は清次の足の間で腰を落とす。
すぐ目の前にある膨らみに、春信は息を呑む。
「本当はね、君にこんなことはさせたくない。だけど、痛い思いもして欲しくないんだ」
清次が半ば立ち上がりつつある長物を出すと、春信の口元に近づける。
「だから舐めて」
春信は恐る恐る先端に舌を這わせる。舌に触れる塩味に、春信は顔を歪める。不器用ながらに舌を這わせると、竿が怒張し一気に質量が増す。
「口開けて」
春信が言われた通りに口を開くと、苦しい程の熱を含まされる。
「ふっ……んッ」
苦しさから、春信の眦に涙が浮かぶ。
「いつもボクがするみたいにすればいい」
ぎこちない春信に清次が指南する。熱く脈打つ怒張を手で押さえ、春信は頭を揺する。
「ッ……いいね。上手だよ」
清次が熱が籠もった息を吐き、春信の耳朶を撫でる。機嫌が直りつつあることに安堵しながら、春信は懸命に奉仕する。しばらく愛撫していると、清次の呼気が乱れていく。
「はぁっ……春信」
突然、清次が春信の頭を抑えると小さく呻く。一気に流れ込んでくる白濁に、春信はむせかえった。
「ちゃんと飲まなきゃ駄目だよ」
春信は残っていた物を無理やり飲み干すと、清次が顎を押して口の中を検める。
「ここに、おいで」
いつもの優しい口調で清次が手を広げる。春信はふらつく足取りで立ち上がる。清次に支えられつつ、清次に跨がるようにしてベッドに膝立ちになる。
「心配したんだよ。君がいなくなったらと、考えるだけで身が裂かれそうになってしまうんだ。分かってくれるかい?」
切実な目を向ける清次を見下ろしながら、春信は力なく頷く。
清次が春信の胸に顔を埋める。すでに赤く尖ったそれを舌で舐る。清次を奉仕したことで、春信自身も同調してしまっていた。我慢を強いられていたかのように、全身が快楽を貪ろうと反応を示す。
「んっ、あっ……」
春信が身悶えると、開いた口に清次の指が入る。舌を絡ますようにして、唾液が指に絡みつく。清次がその手を後ろに回し、窄まりを濡らすと、ゆっくりと指が入り込む。中が広げられ柔らかくなると、清次は指を引き抜き、寝台の上に春信の身体を反転させる。春信はうつ伏せの状態で、枕に顔を埋めた。
腰が浮き、清次の熱が一気に奥まで差し込まれていく。目も眩みそうな強い衝撃に、春信は悲鳴を上げた。
「二度とこんなことは、してはいけないからね」
清次が背後から耳元で囁く。突き上げるようにして中を穿たれ、身体が激しく揺さぶられる。
「分かったかい?」
春信は意識が遠のきそうになりながら、何度も頷く。達したのも分からないまま、シーツの上に精を零す。
「こんなに汚して……全く反省してないね」
含み混じりの呆れた声。清次はさらに罰を与えるように、春信の前に触れる。
「無理だっ……もう……お願いだから」
春信は助けを求めるように訴える。だが、無情にも清次の指先が、春信の先端を撫でる。
「何を言っているんだい? ボクが満足するまでは終われないよ」
清次が優しい口調で、残酷な事を告げる。
春信は彼の執念を甘く見ていたことを酷く後悔していた。
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