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01*満開の桜
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すべての始まりはクラス替え
新しい教室に入って、
新しいメンバーの顔をみて、
新しい席に座ろうとしたら
コロがいた
あたしの席にコロがいた
しかも、突っ伏して爆睡
いや、え、これどうするよ
起こすのもかわいそうなくらい
気持ち良さそうに寝てるよ
どうしよう・・・
とりあえず友達のところにでも行こうかと思ったら、
「あれ、水無月さんどうしたの?」
「あ、優くん」
コロの友達に声をかけられた
「ここあたしの席なんだけど…」
机に突っ伏すコロを指差し呟くと、
「うっわ、コロまじバカじゃん」
優くんはやれやれと首を振り、
それからあたしの机を
思いっきり蹴飛ばした
…あぁ
かわいそうなあたしの机
突然コロはがばっと起き上がり
「うわあっ!!」
と、ボリュームMAXで叫ぶ
そのコントのような反応は、
机に同情をしていたあたしを
現実世界に一気に引き戻した
「優ちゃん、何すんだい!!!」
コロは優くんに異議申し立てる
「なにって、起こしたの」
優くんはにこにこさらりと
申し立てをはねのける
コロは、
「もう、せっかく人が気持ちよくねてんのにさっ!!ほっとけ!!!」
と思いっきり頬を膨らませた
あ、可愛い
なんて柄にもなく思う
コロがコロと呼ばれる理由が何となくわかった気がした
「ほっとけないよ、コロが人の席で寝てるんだもん」
優くんが、私に顔を向ける。
「どういう事?」
コロはつられてこっちを向いて、
はじめてあたしを認識した。
「そこ、あたしの席なんだけど・・・」
あたしのこの発言に
ここまでぽかんと口をあけるコロは
リアクションの天才なのかもしれない
コロはあたしを見て、
机を見て、
もう一度あたしを見て、
「えーっ!!!!」
と叫んで黒板に突進した
どうやら座席表を見に行ったらしい
いち、にー、さん、し、と声に出して表を数え、
いち、にー、さん、し、と机を数える
サアと音が聞こえるくらいに
一気に顔から血の気が引いたかと思ったら、
あたしにむかって突進してきた
ここまで表情を変える人に
あたしは初めて会ったかもしれない
そんなどうでもいいことを考えているあたしに、
「水無月ちゃん、ごめんっ!!」
コロはいきなり頭を下げた
いやいやそんな頭を下げないでいいのに
周りにいるクラスメイトも
何事かとこっちを向いているぞ
てゆうか、何で水無月ちゃん
あたしとコロは初対面だったはず・・・
突っ込むところが多すぎで
何からいえばいいか分からなかったあたし
コロはそれを許されていないと捉えたようだ
コロはいきなりしゃがみ、
両手をついて、
「ほんっとごめん、かんべんして、
よだれはつけてないからぁ!!!!」
と、叫んで土下座した
土下座って、
こんなの、ほんとに、
まさしくコントみたいじゃないの!
ぶふっと思わず吹き出したら、
笑いが止まらなくなった
あとからあとから
笑いがこみあげてくる
「な、なんだよぉ!!!」
とあたふたするコロを見て、
さらに笑いが止まらなくなった
あー、可笑しい
今どき、こんなヤツいるの?
可愛いし、
土下座したし、
あたふたしてるし、
あー、可笑しい
しばらくして落ち着いたあたし
笑いすぎて出た涙を拭き
「ごめんごめん」
とコロに謝る
「許してくれる?」
恐る恐る聞くコロに
「もともと気にしてないよ。
たくさん笑っちゃってごめんね。」
とあたしも謝る
とたんにコロは
はじけるような笑顔になって、
「オレ、真崎功太。よろしくなっ」
と手を差しのべた
とことん可愛いヤツだ
コロの笑顔につられるように
あたしもにこっと笑いかけ、
「水無月美雪、よろしく。」
コロの手をとり握手した
こうしてあたしはコロと知り合った
そして、これからすべてが始まった
新しい教室に入って、
新しいメンバーの顔をみて、
新しい席に座ろうとしたら
コロがいた
あたしの席にコロがいた
しかも、突っ伏して爆睡
いや、え、これどうするよ
起こすのもかわいそうなくらい
気持ち良さそうに寝てるよ
どうしよう・・・
とりあえず友達のところにでも行こうかと思ったら、
「あれ、水無月さんどうしたの?」
「あ、優くん」
コロの友達に声をかけられた
「ここあたしの席なんだけど…」
机に突っ伏すコロを指差し呟くと、
「うっわ、コロまじバカじゃん」
優くんはやれやれと首を振り、
それからあたしの机を
思いっきり蹴飛ばした
…あぁ
かわいそうなあたしの机
突然コロはがばっと起き上がり
「うわあっ!!」
と、ボリュームMAXで叫ぶ
そのコントのような反応は、
机に同情をしていたあたしを
現実世界に一気に引き戻した
「優ちゃん、何すんだい!!!」
コロは優くんに異議申し立てる
「なにって、起こしたの」
優くんはにこにこさらりと
申し立てをはねのける
コロは、
「もう、せっかく人が気持ちよくねてんのにさっ!!ほっとけ!!!」
と思いっきり頬を膨らませた
あ、可愛い
なんて柄にもなく思う
コロがコロと呼ばれる理由が何となくわかった気がした
「ほっとけないよ、コロが人の席で寝てるんだもん」
優くんが、私に顔を向ける。
「どういう事?」
コロはつられてこっちを向いて、
はじめてあたしを認識した。
「そこ、あたしの席なんだけど・・・」
あたしのこの発言に
ここまでぽかんと口をあけるコロは
リアクションの天才なのかもしれない
コロはあたしを見て、
机を見て、
もう一度あたしを見て、
「えーっ!!!!」
と叫んで黒板に突進した
どうやら座席表を見に行ったらしい
いち、にー、さん、し、と声に出して表を数え、
いち、にー、さん、し、と机を数える
サアと音が聞こえるくらいに
一気に顔から血の気が引いたかと思ったら、
あたしにむかって突進してきた
ここまで表情を変える人に
あたしは初めて会ったかもしれない
そんなどうでもいいことを考えているあたしに、
「水無月ちゃん、ごめんっ!!」
コロはいきなり頭を下げた
いやいやそんな頭を下げないでいいのに
周りにいるクラスメイトも
何事かとこっちを向いているぞ
てゆうか、何で水無月ちゃん
あたしとコロは初対面だったはず・・・
突っ込むところが多すぎで
何からいえばいいか分からなかったあたし
コロはそれを許されていないと捉えたようだ
コロはいきなりしゃがみ、
両手をついて、
「ほんっとごめん、かんべんして、
よだれはつけてないからぁ!!!!」
と、叫んで土下座した
土下座って、
こんなの、ほんとに、
まさしくコントみたいじゃないの!
ぶふっと思わず吹き出したら、
笑いが止まらなくなった
あとからあとから
笑いがこみあげてくる
「な、なんだよぉ!!!」
とあたふたするコロを見て、
さらに笑いが止まらなくなった
あー、可笑しい
今どき、こんなヤツいるの?
可愛いし、
土下座したし、
あたふたしてるし、
あー、可笑しい
しばらくして落ち着いたあたし
笑いすぎて出た涙を拭き
「ごめんごめん」
とコロに謝る
「許してくれる?」
恐る恐る聞くコロに
「もともと気にしてないよ。
たくさん笑っちゃってごめんね。」
とあたしも謝る
とたんにコロは
はじけるような笑顔になって、
「オレ、真崎功太。よろしくなっ」
と手を差しのべた
とことん可愛いヤツだ
コロの笑顔につられるように
あたしもにこっと笑いかけ、
「水無月美雪、よろしく。」
コロの手をとり握手した
こうしてあたしはコロと知り合った
そして、これからすべてが始まった
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