少女のままで

chandeme

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一章 成井一美

新宿

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山手線に乗って6つ目
新宿で降りた。




土曜日の昼過ぎってだけあって人が物凄く多い。



人ゴミは割と大丈夫なんだけど
駅を出てすぐの通りは少し早歩き


声とかかけられたくないから。



病み上がりにこの暑さで
来たばっかりなのに少し疲れてた。





冷たいのがのみたい
カフェはどこだろ















日傘をさそうとしたとき男の人が近づいて来た





「お姉さんこんにちわーお出かけですか」






ナンパ...

軽く頷きながら前を向いてそのまま歩く
顔は見ない。





「お姉さんかわいいですね~どこいくんですか?」

「どこっていうか..特に決まってないです」


カフェと言ったら一緒についてきそうな気がしてそのまま早歩きでフェードアウトしようと思ったが
結構ついてくる



「行くとこないんだったら一緒にお茶しましょうよ」

「いや、いいです」

「えぇ、じゃあお姉さんどこいくんすかぁ?」


この暑さに長髪で金髪のその男が話しかけてくるのにイライラが募った


「行くところないんでしょ!?じゃあお茶しましょうよ」

「いいです」

「えぇ、じゃあどこいくんすかぁ」


この単調なやりとりを5分以上やっていたような気がする...

駅を出てまっすぐ歌舞伎町の通りを突っ切り人気の少ない公会堂の近くまで来てしまった。

途中若い男の人が風俗の客引きか何かで今の私みたく
男の人にしつこくつきまとわれているのが目に入った。






さすがに男も諦めて



「じゃあもういいっすよー」



どこかへ行った。



出会って二言目にかわいいなんて言う人は
ナンパする割にはどこか女慣れしていないような気がしてしまう。



今のやりとりで1日で使う半分のエネルギーを使ったような気がする。




何しに来たんだっけ。

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