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一章 成井一美
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まっちゃん...?
松田「おお。髪黒くしたのだいぶまえだけど。そんなにあってなかったけか」
田部井「会ってない会ってない。すごい久しぶりだもん。あ、この子バイト先の成井さん」
成井「はじめまして..成井です」
そのまっちゃんと呼ばれてる人は私たちがついた後にすぐ現れた。
身長は高くもなく低くもない
黒い無地のTシャツにチノパン
夏なのにブーツ姿だった。
松田「あ、はじめまして。松田です」
3人は席に着いた。
松田「おれさぁ前の電気屋やめたんだよ。でいま新しくアパレルの仕事してんの。」
田部井「まじで?超畑違いじゃん。電気屋からアパレルって」
席について料理が出てくるまでのあいだ2人はたわいもない会話をしていた。
私は終始聞き役に回っていたけど松田さんの細かい仕草を見ているとバレないように
チラチラ観察していた。
コップをもつ手が女の人みたく細長くて綺麗だった。
もしかしたらこの人は私に興味がないのかも
斜め前に座っている
松田さんの視線の先や全然会話を振ってきてくれない雰囲気からそんなことを感じ取った。
どうせね
私になんて興味
ないのかな..
初対面だし向こうだって緊張してるのかもしれないのに
まだ席について10分かそこらなのに
今の私にはそこまで考えが回らなかった。
2人の身内話しに話を割り込むこともなく時間は流れた。
「おまたせしました。チキンステーキのお客様。」
松田「成井さんはなにかサークルとか入ってないの?」
成井「サークルは入ってないんです。アルバイトと学校だけで」
松田「そう。モテるでしょ?」
成井「モテないですよ」
苦笑いしながら視線をそらす私。
田部井「大学生は出会いあるでしょ。いいなあ俺も大学生に戻りたい。」
松田「てか大学に行ってただけでも羨ましいよ。俺は高卒だし。しかも定時制。」
成井「羨ましいですか?私馴染めないんですよ。大学のみんなの雰囲気とか..」
松田「羨ましいよ。ていうか成井さんみたいなかわいい女の子がいるんだったら俺も大学行きたかった」
成井「そうですかね..すいません今日化粧ちゃんとしてなくて..」
そうやって知り合う女の子みんなに同じこというんでしょ
と胸の内で思ってしまう私はひねくれものなんだろう。
でも耳が熱くなっている。
食事をしながら3人で会話を交えた。
私は松田さんの事を色々聞こうとした。
田部井さんが途中で席を外した
田部井「ちょっとトイレ行ってくる」
待って
2人きりか..
10秒間もない2人の間の沈黙の時間がひどく長く感じた。
何話そう..
頭が白くなった。
松田「成井さんって...知らないやつと...食事しながら喋ったりすんのあんま好きじゃない?」
成井「なんでですか?」
松田「いや、あんまりうちらと食事してもおもしろくないのかなって思って」
成井「いや初対面ですし、それに...わたし話すにがてなんです」
そう思ってるなら
会話
ふってよね。
松田さんはチキンステーキを完食していた。
皿に盛り付けられたニンジンとじゃがいもには手をつけずに。
「それは俺もだよ。初対面で女の子と会うのは緊張する。」
「えぇ。全然そんなふうに見えないですよ。むしろチャラい人かと思いました。」
「それはないよ。苦手だよ。むしろ」
「女の子ですか?なんかそういう感じじゃなくて女の子なんて余裕だぜぐらいに見えますよ。」
彼女いるんですか?
喉までそのセリフが出かけたとき田部井さんが戻ってきた。
「あー。そう言えばさぁまっちゃんあの子とどうなったの?小春ちゃんだっけ。」
「小春?あぁ、別にどうってことないけど」
「どうってことないってゆうのは?」
「なによ。普通に付き合ってるよ。」
彼女いるのか。
このお店にきてからの緊張や高揚感
そして身勝手な期待で高鳴っていた胸がやっと落ち着き私は冷静さを取り戻した。
「あぁそうなんだ。いやなんか一時期別れるみたいな話してたからさ」
「ありがとうございましたー。」
私たちは店を出た。
田部井「成井さん1人で帰れる?」
成井「はい、大丈夫です。ご馳走様でした。」
松田「気をつけてねー。」
私は1人で駅まで向かい
田部井さんと松田さんは新宿の街に消えていった。
帰りの電車で
今日新宿に来てからナンパ男につけまわされたこと、お買い物をしてカラオケに行ったこと、そして松田さんと会ったことを1人うたた寝しそうになりながらぼんやり回想していた。
松田「おお。髪黒くしたのだいぶまえだけど。そんなにあってなかったけか」
田部井「会ってない会ってない。すごい久しぶりだもん。あ、この子バイト先の成井さん」
成井「はじめまして..成井です」
そのまっちゃんと呼ばれてる人は私たちがついた後にすぐ現れた。
身長は高くもなく低くもない
黒い無地のTシャツにチノパン
夏なのにブーツ姿だった。
松田「あ、はじめまして。松田です」
3人は席に着いた。
松田「おれさぁ前の電気屋やめたんだよ。でいま新しくアパレルの仕事してんの。」
田部井「まじで?超畑違いじゃん。電気屋からアパレルって」
席について料理が出てくるまでのあいだ2人はたわいもない会話をしていた。
私は終始聞き役に回っていたけど松田さんの細かい仕草を見ているとバレないように
チラチラ観察していた。
コップをもつ手が女の人みたく細長くて綺麗だった。
もしかしたらこの人は私に興味がないのかも
斜め前に座っている
松田さんの視線の先や全然会話を振ってきてくれない雰囲気からそんなことを感じ取った。
どうせね
私になんて興味
ないのかな..
初対面だし向こうだって緊張してるのかもしれないのに
まだ席について10分かそこらなのに
今の私にはそこまで考えが回らなかった。
2人の身内話しに話を割り込むこともなく時間は流れた。
「おまたせしました。チキンステーキのお客様。」
松田「成井さんはなにかサークルとか入ってないの?」
成井「サークルは入ってないんです。アルバイトと学校だけで」
松田「そう。モテるでしょ?」
成井「モテないですよ」
苦笑いしながら視線をそらす私。
田部井「大学生は出会いあるでしょ。いいなあ俺も大学生に戻りたい。」
松田「てか大学に行ってただけでも羨ましいよ。俺は高卒だし。しかも定時制。」
成井「羨ましいですか?私馴染めないんですよ。大学のみんなの雰囲気とか..」
松田「羨ましいよ。ていうか成井さんみたいなかわいい女の子がいるんだったら俺も大学行きたかった」
成井「そうですかね..すいません今日化粧ちゃんとしてなくて..」
そうやって知り合う女の子みんなに同じこというんでしょ
と胸の内で思ってしまう私はひねくれものなんだろう。
でも耳が熱くなっている。
食事をしながら3人で会話を交えた。
私は松田さんの事を色々聞こうとした。
田部井さんが途中で席を外した
田部井「ちょっとトイレ行ってくる」
待って
2人きりか..
10秒間もない2人の間の沈黙の時間がひどく長く感じた。
何話そう..
頭が白くなった。
松田「成井さんって...知らないやつと...食事しながら喋ったりすんのあんま好きじゃない?」
成井「なんでですか?」
松田「いや、あんまりうちらと食事してもおもしろくないのかなって思って」
成井「いや初対面ですし、それに...わたし話すにがてなんです」
そう思ってるなら
会話
ふってよね。
松田さんはチキンステーキを完食していた。
皿に盛り付けられたニンジンとじゃがいもには手をつけずに。
「それは俺もだよ。初対面で女の子と会うのは緊張する。」
「えぇ。全然そんなふうに見えないですよ。むしろチャラい人かと思いました。」
「それはないよ。苦手だよ。むしろ」
「女の子ですか?なんかそういう感じじゃなくて女の子なんて余裕だぜぐらいに見えますよ。」
彼女いるんですか?
喉までそのセリフが出かけたとき田部井さんが戻ってきた。
「あー。そう言えばさぁまっちゃんあの子とどうなったの?小春ちゃんだっけ。」
「小春?あぁ、別にどうってことないけど」
「どうってことないってゆうのは?」
「なによ。普通に付き合ってるよ。」
彼女いるのか。
このお店にきてからの緊張や高揚感
そして身勝手な期待で高鳴っていた胸がやっと落ち着き私は冷静さを取り戻した。
「あぁそうなんだ。いやなんか一時期別れるみたいな話してたからさ」
「ありがとうございましたー。」
私たちは店を出た。
田部井「成井さん1人で帰れる?」
成井「はい、大丈夫です。ご馳走様でした。」
松田「気をつけてねー。」
私は1人で駅まで向かい
田部井さんと松田さんは新宿の街に消えていった。
帰りの電車で
今日新宿に来てからナンパ男につけまわされたこと、お買い物をしてカラオケに行ったこと、そして松田さんと会ったことを1人うたた寝しそうになりながらぼんやり回想していた。
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