孤高の教師

chandeme

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帰ってきた田辺翔一

音楽の乱

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音楽の授業。



田辺「えーただいまより音楽の授業を始めたいと思います。ちなみに先生は音痴です。これについて質問のある生徒はあとで職員室まで来てください。」


井田「別に質問はねぇけどよー。そもそも先生はどんな音楽が好きなの?」


田辺「井田..よくぞ聞いてくれたぞ..先生はドラムを叩く音が好きです。」


坂井「ドラムの音...ドラムは楽器のひとつであって好きな音楽のジャンルとは無関係だわ..」


田辺「坂井。いつも返しが正論すぎるぞ。たまには俺の発言をそのまま受け入れてみてもいいと思うんだが。」


澤「ドラムの音いいじゃないですか..ドラムのどんな音が好きなんですか?」


田辺「うむ。主にシンバルだな。シンバルの音を好む。」


井田「じゃあ最初からシンバルでいいじゃん。俺はギターの方がかっけぇとおもうな。お金貯まったらギターほしいんだよなぁ。」


田辺「ほう。ギターか。お前がギターを選んでもギターがお前を選んでくれるとは限らないがな。時に...私は少年時代ハーモニカが大好きだった。なぜだかわかるか?坂井。」


坂井「なぜかしら...そうね。スティーヴィーワンダーに憧れてた..とか?」


田辺「んんっとなんだ。坂井。せめてウケを狙っているのか狙っていないのかくらいはハッキリさせていただきたいのですが...」


中田「はい!先生!」


田辺「よし!なかやん。答えてみなさい」


中田「さっき早弁しました!」


田辺「それは別に問題ないぞ。私はスティーヴィーワンダーには憧れていない。彼は素晴らしい音楽家だとは思うが...私がそんな平凡でミーハーな感覚で少年時代を過ごしていたとでも思うのか。坂井。」


坂井「わからないわよ..ちなみに私はウケなんて狙ってないわ...」


澤「ハーモニカが好きな理由..当時好きな女の子もハーモニカがすきだったからとか!」


田辺「さすがだな..澤..ほぼ当たっている。ただ少し違う。正解は吹いても吸っても音が出るから。以上です。」


井田「でもさあー先生音痴っていうけどカラオケとか行ったらなんか歌うんだろー?それとも歌わないでマラカスとかタンバリンで場を盛り上げる役にまわっちゃったりすんの?」


田辺「井田よ..面白い質問だな。ただ私を見くびってもらっては困る。百戦錬磨の修羅場をくぐり抜けてきたこの私がカラオケボックスでマラカスやタンバリンなどというおもちゃに魂を売るとでも思っているのか...。」


井田「別にタンバリン叩いたって魂を売ったことにはなんねぇとおもうけどなー..先生いつも大袈裟なんだよ。」


澤「いいじゃない。それでも。私は先生のマラカスとタンバリン姿みたいですよ...?」


田辺「うむ。澤のお気持ちはありがたいのですが私がマラカスとタンバリンを手にするか否かは坂井には全く興味がないみたいなのです。退屈な坂井さんに申し訳ないので彼女にはいまからイントロクイズをみんなに出題していただきます。」


坂井「な、なによ...べつに退屈そうになんかしてないわよ..ただぼーっとしてただけよ!しかもなんでイントロクイズなの?私が答えるんじゃなくて私が出題するってこと..?」


田辺「その通りだ。飲み込みが早いな。お前がメロディを口で口ずさみそのイントロがなんの曲か私たちが答える。かんたんだろ。」


坂井「い、いやよ..みんなの前でメロディを口ずさむなんて恥ずかしくてできないわ...」


田辺「やるんだ坂井!これは試練だ!そんなことで恥ずかしがっていては大道芸人になんてなれないぞ!」


坂井「なるつもりないわよそんなの...じゃあいいわよ...行くわよ...」


中田「はい!先生!」


田辺「だまれ!いまいいところなんだぞ!」


中田「うちが火事だそうです!」


田辺「そうゆう日もあるよ。さあ坂井。やってごらん。」


坂井「すー.....いくわ..........うーさーぎーおーいしーかーのーやーまー...」


井田「.....ふるさと..?」


田辺「井田よ。授業が終わったら坂井にイントロクイズとはなにかおしえてあげなさい。」




こうして音楽の乱は
無事幕を閉じたのでした。
めでたしめでたし。
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