草食系男子の旦那を誘惑してみました

ふくりあ

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クリスマスプレゼント2

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クリスマス当日。私は朝から、ものすごーーーーくテンションが下がっています。

「……まじか」

ぶっちゃけ「プレゼントは私(はぁと)」はやってもやらなくても良かったんだけど、まさかの緊急事態発生。

「けほっ……」

ダブルベッドの端の方で小さく丸まっているみっちー。そうです、この人クリスマス当日に風邪をひきました。

「昨日から喉痛いって呟いてたけど、まさか今日になって症状が出るとは……」

「あーもう最悪……んっ、けほっ……けほっ……」

「咳にまで女子力あるとかもう男子やめろよ……」

真顔で言ったら、みっちーは大人しく体を伸ばして眠ってしまった。一体なんなんだこいつ。

ていうか、風邪ひいたみっちーとクリスマス過ごすとか泣けるわ。貴一君でも呼ぼうかな。あと春ちゃん(みっちーと貴一君の姉)も。

二人はまだ結婚してないから、実家でクリスマス祝いそうだけど……てか、この際だしみっちー連れて西宮家行きたい。

「みっちー、起きてる?」

反応が無い。まるでしかばねのようだ……これなんのネタだっけ、すごい脳の片隅に残ってたわ。

「んー……起きて……る」

生存確認。

「今日一日頑張れそう?」

「……無理」

泣きそう。せめて一緒にケーキ食べたい。ということで最終兵器使っちゃいます。

「そうなんだ……残念……夜になったらプレゼントに私をあげようと思ってたのに、な」

下を向いて控えめに言い、最後にチラッとみっちーの方に上目遣い。

どやあぁぁぁ!?これぞ藍華流ハニートラップ!!

「……治るまで待ってて」

ですよね知ってました。でもさすがに待てないわ。裸で待ち続けてたらこっちが風邪ひくし。

「はーい……みっちーが起き上がれないなら仕方ないな、貴一君でも誘って過ごそ」

そう言い残して寝室を出ようとした時、ギイッというベッドのスプリング音が聞こえた。

「……俺を一人にする気?」

「え?」

小さく消え入りそうな甘い声に過剰反応した私は、驚いて思わず振り返ってしまった。いやマジで今の声最高過ぎるでしょ、録音して毎日聞きたいわ。

とか色々思ってたら、いつの間にか目の前にはみっちーが立っていた。

「クリスマスプレゼントはいらない。うつしたら嫌だから、看病もしなくていい。でも、何処にも行かないで……」

そのまま、みっちーにギュッと抱きしめられる。

……これは今日一日看病しろって事かな。まぁ、治ったら見返りを求めればいっか!(ゲス顔)

「んー……落ち着く」

「立ったまま寝るなよ」

「脱がしたい……」

「クリスマスプレゼントいらない発言した病人は寝てください(怒)」
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