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ついに来てしまいました。
ええそうです、テストです。もうね、今朝教室に入って席に着いた瞬間発狂しましたよ、ええ。
「神は私を見捨てたのかぁぁぁッッッ!!!」
「もうお前黙れ」
「うぃっす」
あれだけ勉強したハズの英語が一番怖いんですよね。まあ他教科の方が論外なんですけど。ここは突っ込んだら負けですね。ハイ。
「学生が勉強する理由ってなんなんだろう……誰が決めたの……?」
「福沢諭吉が学問のすゝめを世に出したから」
「ナニソレオイシイノ?」
福沢諭吉って、もしかして私が大好きなあの諭吉なの?名前一緒だし、昔の有名な人なら多分同一人物ですよね。あいつ紙の中で微笑んでるけど、さり気なく勉強嫌いな学生の敵じゃないか。人間不信になりそう。
「勉強嫌いなら、今すぐ財布に入ってる万札全部破り捨てなよ。裏切り者の顔が印刷された紙切れなんて、もう見たくも無いだろ……?」
「黙れ颯太ぁぁぁッッッ!!!」
椅子の上に立って颯太にガルルと威嚇すると、七海ちゃんが「少し落ち着いた方が良いよ」と言って薬を差し出してきた。
……ねぇ待って、これ睡眠薬じゃん。私は凶暴な肉食動物じゃないんですけど???私を何だと思ってるんですかね七海さん???
その時、ガラッと教室のドアが開いて先生が入ってきた。
「テスト始めんぞー」
「うわぁぁぁッッッ!!!」
「朝比奈大丈夫かー?発狂するくらい体調悪いなら保健室で受験できるぞー」
「アッすみません大丈夫です。結局テストやらなきゃいけないなら黙りますね……」
「発狂しただけでテストをパスできる訳ねーだろバカ」
「テスト前に先生にバカって言われた……もうダメだ……(白目)」
先生の言葉に深く傷ついていると(大袈裟)、みっちーが私を見て察したのか、口パクで何かを言ってきた。
お、れ、も、い、る、か、ら、が、ん、ば、ろ、う、ね。
「……ありがとうmy angel!私頑張る!」
「おい朝比奈大丈夫か?良い精神病院紹介するぞ?」
「独り言じゃないです!!!」
ええそうです、テストです。もうね、今朝教室に入って席に着いた瞬間発狂しましたよ、ええ。
「神は私を見捨てたのかぁぁぁッッッ!!!」
「もうお前黙れ」
「うぃっす」
あれだけ勉強したハズの英語が一番怖いんですよね。まあ他教科の方が論外なんですけど。ここは突っ込んだら負けですね。ハイ。
「学生が勉強する理由ってなんなんだろう……誰が決めたの……?」
「福沢諭吉が学問のすゝめを世に出したから」
「ナニソレオイシイノ?」
福沢諭吉って、もしかして私が大好きなあの諭吉なの?名前一緒だし、昔の有名な人なら多分同一人物ですよね。あいつ紙の中で微笑んでるけど、さり気なく勉強嫌いな学生の敵じゃないか。人間不信になりそう。
「勉強嫌いなら、今すぐ財布に入ってる万札全部破り捨てなよ。裏切り者の顔が印刷された紙切れなんて、もう見たくも無いだろ……?」
「黙れ颯太ぁぁぁッッッ!!!」
椅子の上に立って颯太にガルルと威嚇すると、七海ちゃんが「少し落ち着いた方が良いよ」と言って薬を差し出してきた。
……ねぇ待って、これ睡眠薬じゃん。私は凶暴な肉食動物じゃないんですけど???私を何だと思ってるんですかね七海さん???
その時、ガラッと教室のドアが開いて先生が入ってきた。
「テスト始めんぞー」
「うわぁぁぁッッッ!!!」
「朝比奈大丈夫かー?発狂するくらい体調悪いなら保健室で受験できるぞー」
「アッすみません大丈夫です。結局テストやらなきゃいけないなら黙りますね……」
「発狂しただけでテストをパスできる訳ねーだろバカ」
「テスト前に先生にバカって言われた……もうダメだ……(白目)」
先生の言葉に深く傷ついていると(大袈裟)、みっちーが私を見て察したのか、口パクで何かを言ってきた。
お、れ、も、い、る、か、ら、が、ん、ば、ろ、う、ね。
「……ありがとうmy angel!私頑張る!」
「おい朝比奈大丈夫か?良い精神病院紹介するぞ?」
「独り言じゃないです!!!」
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