友達以上、恋人未満の旦那様

ふくりあ

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#14

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「あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる、あと1時間弱だけど私は天才だから絶対できる……よしっ、10回言ったから叶うぞ!」

「それ言ってる間に、残り30分になった現実を受け入れた方が良いぞ」

なんですって。じゃあもう一度、今度は「あと30分弱だけど私は天才だから絶対できる」って言おうかな……

「この場合、30分バージョン言うべき?」

「早く練習しろ」

「ウィッス」

普段ウザい颯太がオカンになってる。やばい。明日地球に隕石落ちてくるんじゃね。最後の晩餐何食べよう……あ、みっちーにオムライス作ってもらいたい(よだれ)

「藍華、よだれ出てるよ。これで拭いて」

私の間抜けた顔(何気に恥ずい)を見たみっちーが、親切にハンカチを渡してくれた。

そろそろ嫁に来てほしいな(無理)

「ありがとう。みっちーは颯太と違って優しいね」

「お前今さらっと俺の事ディスっただろ」

「(無視)みっちーと結婚したいわ……そしたら私一生幸せに過ごせそう……」

颯太の口塞ぎたいなぁっ!(はあと)

「本番で藍華がノーミスだったら考えてやるよ」

「おい颯太、今の聞いた? 考えてくれるんだって! マッハで練習やるぞ!!」

どうしよう、やる気で満ち溢れてきたわ。今なら幸せ病で死ねる。

「藍華のエネルギー源ってみっちーだよな」

「当たり前でしょ。みっちーが死ぬか、塩顔系男子が滅びたら私死ぬよ(真顔)」

「やめろ怖い」
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