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~Forest of a leaf~
しおりを挟むルージュは通路の途中で大量の血を吐いていた。
「もう限界ね…」
ルージュは通路の壁に手をつきながら俯き加減で呟いた。
通路の先から向かってくる足音が聞こえた。
「…ここで何を…」
「何をって?代わりの器を持ってきてやったんだよ」
薄暗闇から声だけが聞こえた。
「…貴方にしては珍しく気が利いてるわね…」
「珍しくは余計だ」
ルージュの前にローブを着た女性が投げ出された。投げ出された女性は死体のように全く動かなかった。
ルージュは薔薇の彫金の入った短剣を取り出した。そして、その短剣をローブを着た女性の手に握らせて自らの胸に突き刺した。
するとルージュの身体から力が抜け、ローブを着た女性の手に力が入り、ルージュの胸から短剣を引き抜いた。
「今度は増しな身体のようね、でもこのローブは好かないわね」
「文句なら後で聞く、今は大人しくついて来るんだな」
声の主と身体を代えたルージュは更に奥へと向かった。
「奥は更に暗いわね」
ノワールは片手で壁をなぞりながら暗い通路を歩いていくと何かに躓いた。
「……何?…」
ノワールはしゃがみ、その躓いた物に目を凝らした。
「………なんでこんな所で…」
そこには冷たくなったルージュが横たわっていた。
「おい、そこのお前、勝手に動き回るな…」
通路の明かりが増え、アドナとそれに続いてルノー達が現れた。
「…これはどうなってるんだ?」
「それは彼女の抜け殻だよ」
ルノーは答えた。
「どういうこと?」
「彼女の力は血を使って人から人へ渡ることだからね」
「ならあの女は何処に?」
「いるとすればこの更に奥だけど」
ノワールは奥へと急いだ。
「おい、また」
「お待ちください」
アドナとオクタンはノワールを追って奥へと消えた。
「…恐らく奥にはもういないだろうね」
「あんた、何者なの?」
クリューはルノーに聞いた。
「警告はしたはずだよ、なのにまだそれを聞くんだね」
「それは明らかに貴方があの女王とその奥にいる者を知っているようだから」
「以外に感がいいようだね」
「なめてもらっちゃ困るわ、これでも感だけはいいから」
「それは自慢できることなのか微妙だな」
ルノーは心の中で思った。
「で、教えてもらえるの?」
「教えないよ、でも時がくればいやがおうでも分かるよ…しかし、君の鋭い感に敬意を払い、特別にヒントをあげるよ」
ルノーは何かの紙の切れ端を一枚投げ出して通路の奥へと歩みを進めた。
クリューはひらひらと舞う、紙の切れ端を両手を合わせるように叩き取ると前のめりにそのまま倒れた。
「普通、いきなり投げ渡す?…」
クリューは合わせた両手を開き、立ち上がると紙の切れ端を見た。
「これって…」
……………
「…何?これの何処がヒントなのよ、ただ何かの物語の一節が……いえ、あの時言葉を踏まえれば………でも、それだけでも分からない」
クリューは溜め息をつくと物語の一節が書かれた紙を仕舞い、落胆の足取りで歩みを通路の奥へ進めた。
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