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82 彼の煩悩にまみれた日常
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ん…、んん、んふ…
「はっ、はぁはぁはぁ…。こ、これっ、特訓に、なってる?」
「なってるよ。君とのイメージトレーニング、とても良いね。じゃあ次は感情の抑制だ」
「そ、…そっちも?」
「当然だ」
んー、んんん、ぷはっ
「アッシュ、鼻で息をするよう言っただろう?」
「だって鼻息がぴーぴー言うから恥ずかしくって…」
「ふふ、なんだ、そんなこと」
毎日の日課、ユーリの特訓。朝昼晩の三回がかける二。つまり計六回。
羞恥心は消えてしまった…。慣れって怖いな。でもそれもこれもユーリの為。ユーリはドアップでも毛穴まで綺麗だし、どこはかとなく良い香りがして、…僕はもう…撃沈だ。
イケメンにキスされて嬉しいのって女子だけじゃないんだな…。新たな扉が開く予感…。ウソウソ!
「アッシュ、昨夜寝ながら私にしがみついてきたの覚えてる?」
「まじか…」
煩悩が駄々洩れじゃないか…。し、しっかりしろ、自分!
「いいんだ。いくらでもハグしてあげる。おいでアッシュ。」
「はぁ?ちょ、お構いなく。大丈夫だから、あっ」
ぐえぇ…も、ギブです…。
「アッシュく~ん、どうしたの?顔が赤いよ~?」
「い、いや別に…」
厨房近くの通路でナッツに捕まり絡まれる…。不機嫌だな、珍しいこともあるものだ。ナッツは大抵いつもニコニコしてるのに今日はイライラしてるのがダイレクトに伝わってくる…。
「…、あーそう、そういうこと。良いよね、アッシュくんは。自分だけユーリウス様とイチャイチャイチャイチャ…」バシッ
「痛った…、なにすんのナッツ」
「僕がどんな思いで毎日…、く、悔しいっ!」ぺシッ
「そ、それ八つ当たり…、イチャイチャしたいならナッツも誰かとすればいいじゃん、あっ、すいません、もう言いません…許してくださいナッツ様…」
腕に抱えたうずら豆を思い切りぶつけてくる迷惑なナッツ。それほど痛い訳じゃないけどしつこいからうっとうしい。
「悪いと思うなら何とかしてよ!」
「めんどくさいな…、誰となにをしたいって?」
「僕もシェフとイチャイチャしたい!ずるい!アッシュばっかり!」
知るかっ!しかもさらっと呼び捨てにしたな…?
しかしシェフとイチャイチャだって?あのシェフと?ナッツまさか…、仕方ない。デートでもセッティングするか。
「しょうがないな…。じゃぁさ、お弁当持ってピクニックがてらふきのとう探しに行ってきてよ、天ぷらが食べたい。二人っきりで森の近くの木陰でさ。まだ寒いから長いマフラー二人で巻いたりして。昼食ぐらいなら僕が作っておくから好きなだけキャッキャウフフしておいでよ」
「…行くけど…、意外とアッシュって少女趣味だよね。ピクニックって…。あ~あ、ユーリウス様も大変だ~」
なっ!…アドバイスしてこの言われよう…。少女趣味だと?デートの定番と言ったらピクニックでしょうが!ものには段階ってもんがあって!…多分…。え…、じゃぁ世の男女はデートでどこ行くって言うんだ…。そもそもピクニックの何が不満だって言うんだ!
く、くそぅ…ナッツめ…。
ナッツから逃れプリプリしながら階上へ上がると開け放たれたある一室。そこにはユーリの為の春の衣類を整えるアレクシさんの姿があった。
「アレクシさん。丁度良いところに。」
「どうしたんだい?」
「ノールさんにお願いしておいたから、明日から毎日1時間、みっちり会計教わってね。ノールさんは文系だけど結構理系よりだから安心して。きっちり仕込んでって頼んでおいたから。」
「なにが安心なのか分からないが…、いや、しかしユーリウス様が…」
「一時間くらい大丈夫だって。ユーリにも話したけど僕と二人きりでも構わないって言ってくれたし。」
「…ユーリウス様はそうだろうが、…アッシュ君、君私を家令に、そう考えてるんだろう?」
複雑そうな表情のアレクシさん。何が問題だっていうのだろうか。
複雑…と言うことは拒否ではない。義父を尊敬しているんだ。アレクシさんにとっても本望のはず。なのに、なにが彼を戸惑わせるんだ…。
「家令は領内をまわる事が多い。ユーリウス様の側に居ることが難しくなる。」
「ユーリの側には僕が居るし、そのためにカイとダリを修行に出すんだよ。心配しないで。一緒にユーリを支えるんでしょう?これこそが最善だし。ユーリにとっても必要な事だよ?」
「だが義父に言われた私の使命が…」
使命…。それは一体…。
使命と言うからには従者として頑張れっ!ってだけの話じゃ無いんだろう…。そしておそらく…、その使命の為に幼いアレクシさんは亡くなった家令に選ばれたんだ。
「とにかく…どうせすぐ使い物になるわけじゃないんだから勉強だけはしておいてよ。ノールさんも「アレクシと二人っきりなら捗るね」って楽しみにしてたし」
「ノールが…。そ、そうか。そうだな。教養はなんでも身につけて損はない。」
「そうそう。僕も日々実感してるよ。心の底から…」
ん?アレクシと二人なら捗る…、つまりそれは、…ユーリが居ると捗らない…、と、言う事…か?何やってんの、ユーリ…。ノール先生に迷惑かけないよう言っておかなくちゃ。
「ユーリ、今日の昼食は久々に僕が作ることになったよ。何が食べたい?」
一周回って元の部屋へ。
公爵邸は広いから、これだけでいい運動になったと言えるだろう。
「何が食べたいって…それは…」
「なに?なんでそんなにじっと見るの?」
え?分からない…何が食べたいのか…だいぶ前に作ったクラブサンドか?いや、あれは随分食べづらそうにしていたし…、カルボナーラ…違うな。あれも口周りがちょっと…。分かった!ピンチョス!ピンチョスだ!ユーリの上品な口元にぴったりの一口サイズのピンチョス!そうか?そうなのか?
「リクエスト通り作って来るね。楽しみに待ってて」
その日の午後は苦笑いのユーリと二人仲良く、温かくしたコンサバトリーで昼食をとった。
お互いに、あ~んって、食べさせあいっこをしてね。
「はっ、はぁはぁはぁ…。こ、これっ、特訓に、なってる?」
「なってるよ。君とのイメージトレーニング、とても良いね。じゃあ次は感情の抑制だ」
「そ、…そっちも?」
「当然だ」
んー、んんん、ぷはっ
「アッシュ、鼻で息をするよう言っただろう?」
「だって鼻息がぴーぴー言うから恥ずかしくって…」
「ふふ、なんだ、そんなこと」
毎日の日課、ユーリの特訓。朝昼晩の三回がかける二。つまり計六回。
羞恥心は消えてしまった…。慣れって怖いな。でもそれもこれもユーリの為。ユーリはドアップでも毛穴まで綺麗だし、どこはかとなく良い香りがして、…僕はもう…撃沈だ。
イケメンにキスされて嬉しいのって女子だけじゃないんだな…。新たな扉が開く予感…。ウソウソ!
「アッシュ、昨夜寝ながら私にしがみついてきたの覚えてる?」
「まじか…」
煩悩が駄々洩れじゃないか…。し、しっかりしろ、自分!
「いいんだ。いくらでもハグしてあげる。おいでアッシュ。」
「はぁ?ちょ、お構いなく。大丈夫だから、あっ」
ぐえぇ…も、ギブです…。
「アッシュく~ん、どうしたの?顔が赤いよ~?」
「い、いや別に…」
厨房近くの通路でナッツに捕まり絡まれる…。不機嫌だな、珍しいこともあるものだ。ナッツは大抵いつもニコニコしてるのに今日はイライラしてるのがダイレクトに伝わってくる…。
「…、あーそう、そういうこと。良いよね、アッシュくんは。自分だけユーリウス様とイチャイチャイチャイチャ…」バシッ
「痛った…、なにすんのナッツ」
「僕がどんな思いで毎日…、く、悔しいっ!」ぺシッ
「そ、それ八つ当たり…、イチャイチャしたいならナッツも誰かとすればいいじゃん、あっ、すいません、もう言いません…許してくださいナッツ様…」
腕に抱えたうずら豆を思い切りぶつけてくる迷惑なナッツ。それほど痛い訳じゃないけどしつこいからうっとうしい。
「悪いと思うなら何とかしてよ!」
「めんどくさいな…、誰となにをしたいって?」
「僕もシェフとイチャイチャしたい!ずるい!アッシュばっかり!」
知るかっ!しかもさらっと呼び捨てにしたな…?
しかしシェフとイチャイチャだって?あのシェフと?ナッツまさか…、仕方ない。デートでもセッティングするか。
「しょうがないな…。じゃぁさ、お弁当持ってピクニックがてらふきのとう探しに行ってきてよ、天ぷらが食べたい。二人っきりで森の近くの木陰でさ。まだ寒いから長いマフラー二人で巻いたりして。昼食ぐらいなら僕が作っておくから好きなだけキャッキャウフフしておいでよ」
「…行くけど…、意外とアッシュって少女趣味だよね。ピクニックって…。あ~あ、ユーリウス様も大変だ~」
なっ!…アドバイスしてこの言われよう…。少女趣味だと?デートの定番と言ったらピクニックでしょうが!ものには段階ってもんがあって!…多分…。え…、じゃぁ世の男女はデートでどこ行くって言うんだ…。そもそもピクニックの何が不満だって言うんだ!
く、くそぅ…ナッツめ…。
ナッツから逃れプリプリしながら階上へ上がると開け放たれたある一室。そこにはユーリの為の春の衣類を整えるアレクシさんの姿があった。
「アレクシさん。丁度良いところに。」
「どうしたんだい?」
「ノールさんにお願いしておいたから、明日から毎日1時間、みっちり会計教わってね。ノールさんは文系だけど結構理系よりだから安心して。きっちり仕込んでって頼んでおいたから。」
「なにが安心なのか分からないが…、いや、しかしユーリウス様が…」
「一時間くらい大丈夫だって。ユーリにも話したけど僕と二人きりでも構わないって言ってくれたし。」
「…ユーリウス様はそうだろうが、…アッシュ君、君私を家令に、そう考えてるんだろう?」
複雑そうな表情のアレクシさん。何が問題だっていうのだろうか。
複雑…と言うことは拒否ではない。義父を尊敬しているんだ。アレクシさんにとっても本望のはず。なのに、なにが彼を戸惑わせるんだ…。
「家令は領内をまわる事が多い。ユーリウス様の側に居ることが難しくなる。」
「ユーリの側には僕が居るし、そのためにカイとダリを修行に出すんだよ。心配しないで。一緒にユーリを支えるんでしょう?これこそが最善だし。ユーリにとっても必要な事だよ?」
「だが義父に言われた私の使命が…」
使命…。それは一体…。
使命と言うからには従者として頑張れっ!ってだけの話じゃ無いんだろう…。そしておそらく…、その使命の為に幼いアレクシさんは亡くなった家令に選ばれたんだ。
「とにかく…どうせすぐ使い物になるわけじゃないんだから勉強だけはしておいてよ。ノールさんも「アレクシと二人っきりなら捗るね」って楽しみにしてたし」
「ノールが…。そ、そうか。そうだな。教養はなんでも身につけて損はない。」
「そうそう。僕も日々実感してるよ。心の底から…」
ん?アレクシと二人なら捗る…、つまりそれは、…ユーリが居ると捗らない…、と、言う事…か?何やってんの、ユーリ…。ノール先生に迷惑かけないよう言っておかなくちゃ。
「ユーリ、今日の昼食は久々に僕が作ることになったよ。何が食べたい?」
一周回って元の部屋へ。
公爵邸は広いから、これだけでいい運動になったと言えるだろう。
「何が食べたいって…それは…」
「なに?なんでそんなにじっと見るの?」
え?分からない…何が食べたいのか…だいぶ前に作ったクラブサンドか?いや、あれは随分食べづらそうにしていたし…、カルボナーラ…違うな。あれも口周りがちょっと…。分かった!ピンチョス!ピンチョスだ!ユーリの上品な口元にぴったりの一口サイズのピンチョス!そうか?そうなのか?
「リクエスト通り作って来るね。楽しみに待ってて」
その日の午後は苦笑いのユーリと二人仲良く、温かくしたコンサバトリーで昼食をとった。
お互いに、あ~んって、食べさせあいっこをしてね。
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