チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する

kozzy

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103.5 ちびっ子が帰る前に…

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「やれやれ。やっぱりリッターホルムここはいいね。我が家に帰って来たって感じがするよ。」

「同感だよ。居るべき場所に居るって気分…。ホッとする。」

「あとはアッシュが戻れば言う事無しだ。そうとも。適度な刺激は必要だからね」

「刺激って…、彼も好き好んで刺激物になってる訳では無いと思うよ?そういえばエスター。刺激といえば石板のことだけど…」

「石板が何だい?」

「王都に滞在中、きみアッシュ君からの手紙を持ってきてくれたよね?あれほとんどはリッターホルムへ戻ってからの報告だったんだけど、マァに向かうにあたって僕を安心させようとしたんだろうね。そこに書かれてたんだよ。〝ユーリはカルロッタさんのことをあれ以上深淵に足を踏み入れなくて良かったと気遣って見せた”って。」

「ふんふん、それで?」

「二人で読み解いた…推理した石板の文章、覚えてる?」

「当然だ。まず一行目が人であり人ならざる者、アッシュ。そして二行目が4人の仲間。これが僕らだろう?三行目が僕らへの指示だったね、手助けしろ…か。4行目5行目はユーリ君のことだっていう意見で一致したはずだ。」

「うん。ユーリウス様のことだと思ってた。あの時は…。でも王家にまつわる呪いを聞いて、それからユーリウス様や一族の末裔が抱える呪いも知って…、この4.5行目が示すのは呪いのことなんじゃないかって思い始めて…。」

「呪いか…」

「僕らがアッシュ君の為に導かれてここに居るなら、きっとこの石板はアッシュ君と力を合わせて呪いを解けっていう命令…使命…指示板なんじゃないかって、そう思ったんだ。どう思う?エスター」

「…悪くない発想だ。それなら僕とノールが神に選ばれた理由もわかるってものだ。」

「…知恵者だから?」

「それもそうだがそれだけじゃない。僕の父親も君の父親も過去に王家と関りがあり、そして僕の父は呪物の権威で君の父親は古美術に造詣が深いうえ上級の鑑定持ちだ。その息子である僕たちもそれに倣ってそういう質だし、いろんな意味で、」

「「僕らは力になれる!」」

「そうか…」
「そうだよ。」


「…4行目のここと5行目のここは同じ単語だ。ならここに入るのが〝呪い”という訳か」

「アッシュ君は〝深淵”と書いて寄こしたんだ。だから呪いの前の語句は〝深淵”じゃないかな。深淵へと誘う呪いとか、深淵へ堕とす呪いとか、そんな風な…」

「ふむ…そうすると最後の行は…呪いを解け…と言ったところか。」

「…間違いない気がする…。すごい…解読出来た…」

「推理だろう?けどまぁ…あながち間違ってない気はするねぇ」




「お二人さ~ん。どう?やってる~?」

「ナッツか、まぁね。」

「ナッツ、良いところに。読み書きの復習だと思ってこれ読んでみて。どうかな?」

「え~?なに~?読めばいいの~?…う~ん、…だいたい読める…。えへへ、読み書き出来なくても困らないって思ってたけど…なんだか嬉しいな。アッシュとノールのおかげだね。」

「ふふ、それは良かった。それでどうかな?それ石板の指令文なんだけどね、上手く解読出来てると思わない?」

「ええ~、すごいや~。あのへんな文字を解読したの~?けど最後の文はちょっと…」

「おかしい?」

「おかしくはないけど、アッシュを助けて呪いを解けっていうならその解き方とか、なにもヒントがないのはちょっと~。何か書いてあってもいいのに、不親切だよね~」

「そうかっ!」
「そうだよっ!」

「じゃぁ5行目は…」
「呪いを解く鍵、手掛かりか…」



「…もういい~?シェフからの伝言だよ~。志半ばで潰えたくなければお腹を満たせ!だって~。シェフの新スキルで筋肉だけ取り出して煮込んだのが、もう美味しくってー!早くこないと無くなっちゃうからね~。」






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