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144 彼の不用意な行動
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「う、うぅ…」
ここはどこだろう。身体が揺れる、真っ暗で何も見えない…。夜?違う、何かに覆われてるんだ。
そうだ、確か私は早朝の雑木林で白い花を摘んでいたはず。彼女によく似た愛らしい白い花を。そしていきなり何かを被せられ首のどこかを絞められたのだ。警戒などみじんもよぎらなかった相手、コーネイン家のコーチマンに。
「ロビン様、お待ちしておりました。では向かいましょうか」
「では案内を頼んだよ」
リッターホルムへの訪問に馬車を差し向けて下さったヘンリック様。そのお心に甘えコーネイン家の馬車に乗り込み侯爵家のお屋敷に向かう私へ気さくに声を掛けてくれた若い御者。年の近さゆえの気安さかその彼にうっかり口にしてしまった芽生えたばかりの淡い恋心。彼は笑う事もせず実体験からいろいろな話を聞かせてくれた。その中にあった気になる花の名前。『ジャスミン』
あの子と同じ名前の花…
「リッターホルムに咲くジャスミンはマツリカと言って大変薫り高く可愛らしい花なのだそうですよ。花言葉は清純無垢。女性に贈ればそれはもう喜ばれること間違いなし。」
「純真…それはとてもいい花言葉だね」
「ですがその花は夜から咲き始め朝方には萎んでしまうのですよ」
「そうか…残念だ…」
「まぁそんな残念がらなくても幸い今は明けが早いですからね。早朝でしたら間に合うんじゃないでしょうか。マツリカはそのまま芳香を楽しんでも良し、お茶にしても良し、女性の心を掴むのにはぴったりです。どうです?良ければその場所まで案内しますよ」
「早朝…、夜では無理だが朝であれば問題ないか。花を摘むだけなら時間もかからないだろうし。お願いできるかな?」
そうして人目を避け裏庭で待ち合わせた。ポケットには採取した花を入れる蜜蝋の袋も忍ばせておいた。少しでも萎れないようにと水に湿らせた布を入れて。
この蜜蝋の袋もリッターホルムで見つけた物だ。アッシュさんは今養蜂にも力を入れていると兄さんが教えてくれた。ここは本当に凄い。初めて訪れた時を思えば来る度ごとに様変わりしていく。
そのアッシュさんの花壇近くに人は来ない。あそこはアッシュさんとユーリウス様、二人だけの大切な空間。用が無ければ誰もそこに立ち入ったりはしないのだと使用人の誰もが言う。
そんな神聖な場所に早朝から物音は立てられないと裏庭から少し離れた四阿のような別邸まではそぉっと忍んで歩いていった。その別邸には馬が一頭用意してあり、ようやくそこからは馬の背に乗って移動することができた。
丘を越え暫く進んだ先、マツリカのある雑木林はそこにあり夢中になって花を摘んでいたその最中…事態は起きたのだ。
身体の揺れ…、馬ではない。担がれているのがわかる。どこへ連れて行くのだろう。道が悪いのか担がれた身体は何度も大きく揺れている。
愚かな事だ。貴族と言っても内情は千差万別…私をかどわかしたところで我が家には財産などありはしないのに…、そう言ってやりたいところだがこの猿ぐつわが邪魔をする。
身体は布のようなものを巻き付けられ手足の自由はきかない。それでも縄で傷つかぬよう彼なりの配慮なのだろう…。そうして何か…麻の感触…麻袋だろうか?身動きとれぬようそこにぎゅうぎゅうと押し込められてもいる。
だが私は兄さんからショーグレン子爵家を任された身。このまま黙ってやられる訳にはいかない!
「ー!ーー!!」
「暴れるんじゃない!大人しくしろ!」
「んんー!んー!!」
「隣国のすごくキレイなお姫さんが、お前さんを御所望だ。国境沿い迄連れて行く。そこには向こうの奴らが待ってるってよ。山を越えていくんだと。まあお前さん二度とこの国には帰れないだろうが貧乏子爵家よりはいい暮らしが出来るってもんだ。そう悪い話じゃねぇさ。」
国境!
この男は本気で言っているんだろうか…。国越えなどそう簡単に出来るはずが無い。5000、6000メートル級の険しい山がいくつも連なった厳しい山脈。この国の領地と領地を隔てる穏やかな山々とは異なる様相だと言う話なのに…。
向こうの奴ら…キレイな姫…この男は騙されているのか⁉
「んー!んぅー!」
「お前を引き渡しさえすりゃうちの子は貴族の養女にしてもらえんだ。俺たちにも毎年恩給をくれんだと。多少強引なのはすまねぇがお互い良い話だろ?」
そんな馬鹿な話があるものか!どう言いくるめられたのか知らないが真実を知ればきっと…!
「んぐー!んーんー!んんんっ!!」
「やめねぇかっ!ここは足場が悪いんだ!」
いいから放せ!放すんだ ‼ 危険な真似を!私を担いだまま山越えなど出来るものか!
「やめっ、あっ!危ないっ!う、うわっ!あぁぁぁー!」
枝の折れる音、砂利の転がる音、そして遠ざかっていく彼の悲鳴と共に、いきなり天地が逆さになったと思ったとたん感じるこの浮遊感。…なにがどうなっているんだ…
ビ…ビリ…ビリビリビリ…ドサッ!ゴロゴロゴロ、うぁっ!い、痛い!身体中に何度も押し寄せる衝撃。
ドッ!うっ!一体何が…?あっ、麻袋が開いたっ!
無残に破れた麻袋…。だがこの巻き付けられた布と麻袋が無ければ無残に破れたのは私だったかもしれない。そう思うとゾッとする…神の御加護に感謝だ…。
「…ぷはっ!ようやく自由になった…。いったいどういう状況…、これは!」
そこに残るのは滑落跡…草木が折れ地面は削られ…。ここは…?リッターホルムの山中なのか ⁉
「この急勾配を転げ落ちて行ったのか…」
------------------------------
ロビンはこの山中に居る!
なんだってこんな山に…、領外には出られない…この向こうは国境、別世界になる。
あのWEB小説…、ユーリ討伐を決めた勇者のためにドワーフが超えてきた険しい国境の山脈。冬山じゃ無いだけまだましだけど…、危険なのに大差はない。
あの国境の山に入り込む前に、緑も恵もあるリッターホルムの山中を彷徨う間に見つけなければ!
「ユーリ!ヘンリックさん!待ってたよ!ロビンはこの中だ!」
「本当か?だが何故山中になど…」
「ユーリウス様、ボーイを貸していただけますか?私が山に入ってしらみつぶしに捜索を」
「ヘンリックさん馬鹿言わないで!不用意に入ったら二次災害が起きる!山を舐めたら死ぬよ?それならそれで準備が必要だ!」
そして今僕に必要なのは御者の行動心理だ!それはきっと彼の動きを教えてくれるはず。といってもデータが無い以上推測でしかない。かと言ってコーネイン侯爵家への連絡を待っていては遅すぎる。すべては時間との勝負だ。やるしかない。思い出せ、思い出すんだ!『プロファイリング入門』あれにはなんて書いてあった!
犯行動機の分析。そして犯行の地理的条件。外部との関連、…ならいまここで重要なのは犯行動機の分析だ!
御者を動かしたのはアデリーナだ。間違いない。かと言ってあのアデリーナが簡単に痕跡を残すか?いいや、そんな短絡的じゃない。アデリーナが仕掛ける時、そこには2重3重に隠れ蓑があるはずだ。
だけど御者が捕まればいずれは彼女にたどり着く。なら彼女は御者を生かさない…。彼女が魔女、呪術師の娘なら地理地形には多少の記憶もあるんだろう…。それを踏まえて指示を与えているはず…。
アデリーナの行動動機は明確だ。あの女の望みはユーリを深淵に落とすこと。
苦しめるのが望みなら生死は問わない。ロビンも、そして御者の生死も!つまり選択は一番危険な進行方向、それは…
「北だ!このまま北の方角に向かって進んだんだ!」
ここはどこだろう。身体が揺れる、真っ暗で何も見えない…。夜?違う、何かに覆われてるんだ。
そうだ、確か私は早朝の雑木林で白い花を摘んでいたはず。彼女によく似た愛らしい白い花を。そしていきなり何かを被せられ首のどこかを絞められたのだ。警戒などみじんもよぎらなかった相手、コーネイン家のコーチマンに。
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あの子と同じ名前の花…
「リッターホルムに咲くジャスミンはマツリカと言って大変薫り高く可愛らしい花なのだそうですよ。花言葉は清純無垢。女性に贈ればそれはもう喜ばれること間違いなし。」
「純真…それはとてもいい花言葉だね」
「ですがその花は夜から咲き始め朝方には萎んでしまうのですよ」
「そうか…残念だ…」
「まぁそんな残念がらなくても幸い今は明けが早いですからね。早朝でしたら間に合うんじゃないでしょうか。マツリカはそのまま芳香を楽しんでも良し、お茶にしても良し、女性の心を掴むのにはぴったりです。どうです?良ければその場所まで案内しますよ」
「早朝…、夜では無理だが朝であれば問題ないか。花を摘むだけなら時間もかからないだろうし。お願いできるかな?」
そうして人目を避け裏庭で待ち合わせた。ポケットには採取した花を入れる蜜蝋の袋も忍ばせておいた。少しでも萎れないようにと水に湿らせた布を入れて。
この蜜蝋の袋もリッターホルムで見つけた物だ。アッシュさんは今養蜂にも力を入れていると兄さんが教えてくれた。ここは本当に凄い。初めて訪れた時を思えば来る度ごとに様変わりしていく。
そのアッシュさんの花壇近くに人は来ない。あそこはアッシュさんとユーリウス様、二人だけの大切な空間。用が無ければ誰もそこに立ち入ったりはしないのだと使用人の誰もが言う。
そんな神聖な場所に早朝から物音は立てられないと裏庭から少し離れた四阿のような別邸まではそぉっと忍んで歩いていった。その別邸には馬が一頭用意してあり、ようやくそこからは馬の背に乗って移動することができた。
丘を越え暫く進んだ先、マツリカのある雑木林はそこにあり夢中になって花を摘んでいたその最中…事態は起きたのだ。
身体の揺れ…、馬ではない。担がれているのがわかる。どこへ連れて行くのだろう。道が悪いのか担がれた身体は何度も大きく揺れている。
愚かな事だ。貴族と言っても内情は千差万別…私をかどわかしたところで我が家には財産などありはしないのに…、そう言ってやりたいところだがこの猿ぐつわが邪魔をする。
身体は布のようなものを巻き付けられ手足の自由はきかない。それでも縄で傷つかぬよう彼なりの配慮なのだろう…。そうして何か…麻の感触…麻袋だろうか?身動きとれぬようそこにぎゅうぎゅうと押し込められてもいる。
だが私は兄さんからショーグレン子爵家を任された身。このまま黙ってやられる訳にはいかない!
「ー!ーー!!」
「暴れるんじゃない!大人しくしろ!」
「んんー!んー!!」
「隣国のすごくキレイなお姫さんが、お前さんを御所望だ。国境沿い迄連れて行く。そこには向こうの奴らが待ってるってよ。山を越えていくんだと。まあお前さん二度とこの国には帰れないだろうが貧乏子爵家よりはいい暮らしが出来るってもんだ。そう悪い話じゃねぇさ。」
国境!
この男は本気で言っているんだろうか…。国越えなどそう簡単に出来るはずが無い。5000、6000メートル級の険しい山がいくつも連なった厳しい山脈。この国の領地と領地を隔てる穏やかな山々とは異なる様相だと言う話なのに…。
向こうの奴ら…キレイな姫…この男は騙されているのか⁉
「んー!んぅー!」
「お前を引き渡しさえすりゃうちの子は貴族の養女にしてもらえんだ。俺たちにも毎年恩給をくれんだと。多少強引なのはすまねぇがお互い良い話だろ?」
そんな馬鹿な話があるものか!どう言いくるめられたのか知らないが真実を知ればきっと…!
「んぐー!んーんー!んんんっ!!」
「やめねぇかっ!ここは足場が悪いんだ!」
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「やめっ、あっ!危ないっ!う、うわっ!あぁぁぁー!」
枝の折れる音、砂利の転がる音、そして遠ざかっていく彼の悲鳴と共に、いきなり天地が逆さになったと思ったとたん感じるこの浮遊感。…なにがどうなっているんだ…
ビ…ビリ…ビリビリビリ…ドサッ!ゴロゴロゴロ、うぁっ!い、痛い!身体中に何度も押し寄せる衝撃。
ドッ!うっ!一体何が…?あっ、麻袋が開いたっ!
無残に破れた麻袋…。だがこの巻き付けられた布と麻袋が無ければ無残に破れたのは私だったかもしれない。そう思うとゾッとする…神の御加護に感謝だ…。
「…ぷはっ!ようやく自由になった…。いったいどういう状況…、これは!」
そこに残るのは滑落跡…草木が折れ地面は削られ…。ここは…?リッターホルムの山中なのか ⁉
「この急勾配を転げ落ちて行ったのか…」
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ロビンはこの山中に居る!
なんだってこんな山に…、領外には出られない…この向こうは国境、別世界になる。
あのWEB小説…、ユーリ討伐を決めた勇者のためにドワーフが超えてきた険しい国境の山脈。冬山じゃ無いだけまだましだけど…、危険なのに大差はない。
あの国境の山に入り込む前に、緑も恵もあるリッターホルムの山中を彷徨う間に見つけなければ!
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「ヘンリックさん馬鹿言わないで!不用意に入ったら二次災害が起きる!山を舐めたら死ぬよ?それならそれで準備が必要だ!」
そして今僕に必要なのは御者の行動心理だ!それはきっと彼の動きを教えてくれるはず。といってもデータが無い以上推測でしかない。かと言ってコーネイン侯爵家への連絡を待っていては遅すぎる。すべては時間との勝負だ。やるしかない。思い出せ、思い出すんだ!『プロファイリング入門』あれにはなんて書いてあった!
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だけど御者が捕まればいずれは彼女にたどり着く。なら彼女は御者を生かさない…。彼女が魔女、呪術師の娘なら地理地形には多少の記憶もあるんだろう…。それを踏まえて指示を与えているはず…。
アデリーナの行動動機は明確だ。あの女の望みはユーリを深淵に落とすこと。
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