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番外 勇者プータローの大冒険② 心の広い方だけお読みください
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俺の名はプータロー。何と俺は聖王国の王さまに召喚されたれっきとした勇者様だ!
まぁ俺くらいの顔面偏差値ともなれば?勇者ってのも当然だな。
何だってまたこんな異世界に…って思ってたけど、召喚されたって聞いて納得したぜ。
この俺に目をつけるとはな、やるじゃねぇか王様。
にしても、それならそれで早く呼んでくれって。おかげであの侯爵令嬢にとっ捕まったじゃねえかよ。あー?結婚?
ふざけんなって!俺が誰かのものになるなんて…世界の損失ってやつだろ(笑)
だからって今すぐ?冗談じゃない。酒場のベティちゃんを口説いてる最中だっつーの。せめてあの娘をおとすまで待てって…。
ってことで、せめて7月、卒業までは待って欲しいって言ったよね。ダメもとだったけどな。ほんとに通ったのには逆にこっちが驚いたぜ。
そうと決まれば一分一秒惜しんで遊び倒すしかないだろ。そうしたらあっという間だな…。ついにその日が来た。当然ベティちゃんはものにしたぜ!魅了万歳だ!
嫌な目をした王様と、反対に何か通じ合うものを感じる王子。そいつらにまぁなんだ、出発の挨拶ってのに行ったら…
泉に禊だぁ?ってか禊ってなんだよ?俺の煩悩はそんなんで清められるほど生易しくねぇっつーの。
いや、清めちゃだめだろ。煩悩なくして何が人生だ!人生の9割損すんだろ。
ま、気の合いそうな王子が、…もうツレみたいなもんだよな?そのケネスが水着のかわいこちゃんに同意してくれて助かったぜ。
そんなわけでとうとうここを出ることになった俺だが…
嘘だろ!あそこに見えるのはビルギッダじゃねえか!
ヤバイ、捕まったら最後、出発前に婚姻届けを、とか言い出しかねない…不味いって…
「おいそこの!」
「なんでしょうかプータロー様」
「侯爵令嬢が来たら俺はもう発ったっつっといてくれ。えーとそうだな、ドワーフ…あいやいや、エルフだ!エルフの国に旅立ったっつっといてくれよー!」
ってなわけで、西に向かった…と見せかけて東からだ。目的は東の獣人の国。こうばいーんとしたエロかわいい猫娘とか…サイコーだろ!
いやいやそっちの目的だけじゃないぜ。身体能力と戦闘能力に特化した猫む、いや獣人はボディガードにちょうどいいだろ?専属SPってやつ。俺にぴったりじゃね?
それでまぁ、その後二人で海岸沿いをぐる~っと回りながら人魚や、美人が多いっつーセイレーンなんかで目の保養して、本命エルフの国、これでどうだ!
ん?俺の使命を忘れて無いかって?
あほか!ソッコー忘れたっつーの。なんで俺があんなみみっちい報奨なんかで危険な旅とか…深淵?不死?関係ねぇ!冗談だろ…。
あの王様、なんか変な魔法俺にかけようとしてやがったみたいだけど…俺には魅了がついてるしな。眼力じゃ負けないぜ?跳ね返してやった。笑える。
それに俺には教授の部屋で見つけた宝の地図がある…。ははっざまあみろ!これさえ手に入れればこっちのもんだ!仲間と来いって書いてあんだよな~。猫娘、エルフ美女、あとはなんだ?ちっこいハーフリングちゃんもいいな。ドワーフ…はいらね。マスコットキャラで羽の生えたリリパッドとか?
とにかく美女たちと宝を手に入れてイチャイチャして過ごすのが俺の計画だ。
俺の道中は常に順調だ。時々どうやって知るんだか、ビルギッダから早く帰れって手紙が来る以外に問題はない。
マジどうやってんだ?そういやなんか言ってたな…『マーキング』とかなんとか…ゾゾッ
それから俺の魅了なんだけど…、女の子を口説けば口説くほどその精度が増している気がする…。嘘だろ…?
ラッキーじゃね?
マジ最近は自慢の長髪をかきあげるだけで落とせる気がしてきた。試しにやってみたんだよな、一応。そうしたら頭ン中で、
『魅了が高魅了へと進化しました』って聞こえてきたんだって。すげー!
おかげで宿にも飯にも困らないってのは超助かる。女の子たちが俺を取り合って夜のお相手で揉めるのだけが困りもんだが、ま、嬉しい悲鳴ってやつだよな。
そんなこんなで、着いた着いた。ここが獣人の国!
おー!ネコ耳!おー!キツネのしっぽ!おー!リアルなバニーちゃんか!やっべぇ…、選べねぇ…
嬉しい悩みにうんうん唸ってたらまたまた頭ン中で声がした。
『高魅了が最高魅了へと進化しました』
おいおいおいおい、どうすんだよ。これ以上モテたらマジ困るって。いや謙遜じゃなく本気で。
俺の目の前ではすでに猫娘と黒ヒョウ娘の血で血を洗う争いが繰り広げられている…おい!ウサ娘は参戦すんなって!死ぬぞ!
「ちょ、やめろって!」
「プータロー!誰が一番好きなの?」
「あたしだよね?」
「違う!あたいだよね?」
「私だってば!」
「待てって!俺はみんなを平等に愛してるから!この世の可愛い女の子は全員もれなく俺の恋人だから!」
「わかった!じゃぁ順番にする!」
いいの⁉ そういや動物って一夫多妻多かった…っけ…?
「あたしが今日!」
「じゃ、あたい明日」
「その次で!」
「私はその次ね!」
俺は生きてここを出られるだろうか…
まぁ俺くらいの顔面偏差値ともなれば?勇者ってのも当然だな。
何だってまたこんな異世界に…って思ってたけど、召喚されたって聞いて納得したぜ。
この俺に目をつけるとはな、やるじゃねぇか王様。
にしても、それならそれで早く呼んでくれって。おかげであの侯爵令嬢にとっ捕まったじゃねえかよ。あー?結婚?
ふざけんなって!俺が誰かのものになるなんて…世界の損失ってやつだろ(笑)
だからって今すぐ?冗談じゃない。酒場のベティちゃんを口説いてる最中だっつーの。せめてあの娘をおとすまで待てって…。
ってことで、せめて7月、卒業までは待って欲しいって言ったよね。ダメもとだったけどな。ほんとに通ったのには逆にこっちが驚いたぜ。
そうと決まれば一分一秒惜しんで遊び倒すしかないだろ。そうしたらあっという間だな…。ついにその日が来た。当然ベティちゃんはものにしたぜ!魅了万歳だ!
嫌な目をした王様と、反対に何か通じ合うものを感じる王子。そいつらにまぁなんだ、出発の挨拶ってのに行ったら…
泉に禊だぁ?ってか禊ってなんだよ?俺の煩悩はそんなんで清められるほど生易しくねぇっつーの。
いや、清めちゃだめだろ。煩悩なくして何が人生だ!人生の9割損すんだろ。
ま、気の合いそうな王子が、…もうツレみたいなもんだよな?そのケネスが水着のかわいこちゃんに同意してくれて助かったぜ。
そんなわけでとうとうここを出ることになった俺だが…
嘘だろ!あそこに見えるのはビルギッダじゃねえか!
ヤバイ、捕まったら最後、出発前に婚姻届けを、とか言い出しかねない…不味いって…
「おいそこの!」
「なんでしょうかプータロー様」
「侯爵令嬢が来たら俺はもう発ったっつっといてくれ。えーとそうだな、ドワーフ…あいやいや、エルフだ!エルフの国に旅立ったっつっといてくれよー!」
ってなわけで、西に向かった…と見せかけて東からだ。目的は東の獣人の国。こうばいーんとしたエロかわいい猫娘とか…サイコーだろ!
いやいやそっちの目的だけじゃないぜ。身体能力と戦闘能力に特化した猫む、いや獣人はボディガードにちょうどいいだろ?専属SPってやつ。俺にぴったりじゃね?
それでまぁ、その後二人で海岸沿いをぐる~っと回りながら人魚や、美人が多いっつーセイレーンなんかで目の保養して、本命エルフの国、これでどうだ!
ん?俺の使命を忘れて無いかって?
あほか!ソッコー忘れたっつーの。なんで俺があんなみみっちい報奨なんかで危険な旅とか…深淵?不死?関係ねぇ!冗談だろ…。
あの王様、なんか変な魔法俺にかけようとしてやがったみたいだけど…俺には魅了がついてるしな。眼力じゃ負けないぜ?跳ね返してやった。笑える。
それに俺には教授の部屋で見つけた宝の地図がある…。ははっざまあみろ!これさえ手に入れればこっちのもんだ!仲間と来いって書いてあんだよな~。猫娘、エルフ美女、あとはなんだ?ちっこいハーフリングちゃんもいいな。ドワーフ…はいらね。マスコットキャラで羽の生えたリリパッドとか?
とにかく美女たちと宝を手に入れてイチャイチャして過ごすのが俺の計画だ。
俺の道中は常に順調だ。時々どうやって知るんだか、ビルギッダから早く帰れって手紙が来る以外に問題はない。
マジどうやってんだ?そういやなんか言ってたな…『マーキング』とかなんとか…ゾゾッ
それから俺の魅了なんだけど…、女の子を口説けば口説くほどその精度が増している気がする…。嘘だろ…?
ラッキーじゃね?
マジ最近は自慢の長髪をかきあげるだけで落とせる気がしてきた。試しにやってみたんだよな、一応。そうしたら頭ン中で、
『魅了が高魅了へと進化しました』って聞こえてきたんだって。すげー!
おかげで宿にも飯にも困らないってのは超助かる。女の子たちが俺を取り合って夜のお相手で揉めるのだけが困りもんだが、ま、嬉しい悲鳴ってやつだよな。
そんなこんなで、着いた着いた。ここが獣人の国!
おー!ネコ耳!おー!キツネのしっぽ!おー!リアルなバニーちゃんか!やっべぇ…、選べねぇ…
嬉しい悩みにうんうん唸ってたらまたまた頭ン中で声がした。
『高魅了が最高魅了へと進化しました』
おいおいおいおい、どうすんだよ。これ以上モテたらマジ困るって。いや謙遜じゃなく本気で。
俺の目の前ではすでに猫娘と黒ヒョウ娘の血で血を洗う争いが繰り広げられている…おい!ウサ娘は参戦すんなって!死ぬぞ!
「ちょ、やめろって!」
「プータロー!誰が一番好きなの?」
「あたしだよね?」
「違う!あたいだよね?」
「私だってば!」
「待てって!俺はみんなを平等に愛してるから!この世の可愛い女の子は全員もれなく俺の恋人だから!」
「わかった!じゃぁ順番にする!」
いいの⁉ そういや動物って一夫多妻多かった…っけ…?
「あたしが今日!」
「じゃ、あたい明日」
「その次で!」
「私はその次ね!」
俺は生きてここを出られるだろうか…
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