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ごく普通な農家の息子は勘当息子を溺愛する?③
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それから僕は丸二日間寝込みっぱなしで、何にも出来ないうちにタピオさんの帰宅する日が来てしまった。
熱は下がったけど…、一文無しでまたまた放り出されることにとても耐えられそうに無い。
どうしよう…。土下座したらあと一日二日帰宅を延ばしてくれるだろうか…。
「そうだカミーユ。ちょうどいい時に弟から連絡があってな。相談したら船に乗せてくれるらしいからとりあえず一緒に来いよ。」
「連絡…?い、いつの間に…。それより、船…ですか?」
「知らないか?王都でも結構話題だと思ったんだけどな。ミットン河を運行することになった大型船だ」
「し、知ってます!あの話題の大型船!…でもタピオさんの弟さんがどう関係するんです?」
「あの船、俺の弟が作ったんだよ。それでまぁ、奥の手だけどな、多少の無理なら聞いてもらえるんだ」
弟さんが作った…、ああ!造船に従事したって事か!タピオさんは肉体系のスキル持ちだっていう事だし弟さんも同じような怪力スキル持ってたりするのかな?タピオさんの弟ならきっと彼も背が高くてかっこいいんだろうな…。
じゃぁ船に乗せてもらって下働きみたいなお手伝いをしてお給金をいただけって事だろうか?きっとそうだよね。あの船の乗船料は目が飛び出るほど高いって話だし。それにタピオさんはマァの村に帰るなら河を下ればうんと早い。一石二鳥…すごい…、なんて頭良いんだろう…。
でもとりあえずとは言え僕に下働きが務まるだろうか…
「さっきから百面相してどうした?」
「いえ。お金のためとは言え下働きなどしたこと無いのでお役に立てるか心配で…」
「下働き?ああ。バカだな、そうじゃない。弟は船内で似顔絵を描いたらどうだって言ってるんだ。今回何家族も乗船するらしいから往復で良い稼ぎになるんじゃないかとさ。もちろん裕福な客ばかりだからな。あそこなら盗まれる心配もないだろ?」
「ほ、ホントですか!わぁ助かります!た、タピオさん、このお礼はどうすれば…」
「お礼なんか要らないからもっとしっかりしろよ。お前見てると心配でしょうがない。」
「はーい」
「その軽い返事がな…」
先ほどまでの暗い気分が一気に吹き飛んでしまった。
それは臨時とは言え仕事にありつけたことと、それからなにより…、もうしばらくタピオさんと一緒にいられるって言う高揚感!
彼は僕の救世主。彼さえいれば不思議と何でもできそうな気がするって言ったら呆れるだろうか?それでも彼は笑っていそうな気がする。い、言ってみようかな…
「あの、タピオさん。僕タピオさんが居れば無敵になった気がします!」
「お前…、そりゃ光栄だけど俺が居なきゃ無力って事じゃないか。」
「無能とも言いますね」
「嬉しそうに言うなよ。しょうが無い奴。はは、まぁいいか。じゃぁ無敵なうちに頑張れよ」
「はい」
そうして旅立つことになった僕。人生っって不思議。明日には何が起こるか分からない。
乗合馬車に乗るのも初めてならこうして屋台のクロッケーを食べるのも初めてのこと。タピオさんには道中の全てを面倒見てもらって、もう足を向けて寝られない…。
「ほら、よだれ垂らして寝てないでもう起きろ。侯爵領の都だ。少し見てくだろ?」
「ムニャムニャ…、あっ!すみません。ずっと肩お借りして…」
「いいよ。さあ行くぞ」
しまったなぁ。スケッチしてたはずがすっかり寝てしまった…。
でも、タピオさんの肩はすごい安定感で不思議と頭がしっくり…、あ、あれは…
「なんだ、どうした?」
「いえ。以前から欲しかった筆だったので。ほら見て下さい。豚毛じゃなくて牡牛の毛なのですよ。とても弾力があって馴染みがよく…。めったに出ないのにここにあるなんて…」
「へーそうか…。おじさん!この筆一本!」
「ちょ、ちょっとタピオさん!」
「珍しい出物なんだろ?買っとけよ。」
「でも僕お金が…。食事から馬車から全部出していただいてるのに筆まで…」
「俺は村に居ると何にも買わないからこれでもけっこう持ってるんだ。別にいいよ。ほら、持ってけ」
「た、タピオさん…」
か、彼は神様だろうか…。太陽の神様、ううん、農家の息子だから豊穣の神様だ。側に居る誰もの心を豊かにする豊穣の神様。だってタピオさんの周りでは、乗合馬車の中でだって、いつも笑い声が絶えないんだから…
ギュゥゥゥ…
「どうしたいきなり手握って?」
「繋ぎたいなっって思って…」
「はは。いいけど」
そんなこんなでやって来たのは王都を抜け、その向こうの侯爵領さえ抜けたミットン河。実家の領は南寄りにあるからこちら側には初めて来る。僕は人生初のその大河に開けた口さえ閉じられない。
す、すごい…、これがミットン河。向こう岸が全然見えない…。そ、それにこの船…。なにこれ?動くお屋敷?
ポイッ
「ん!」モグモグ「あ、甘い…。タピオさん何放り込んだんですか?」
「あんまり大きな口開けてるからな。そこの屋台で買ったメレンゲだ。リッターホルムの名物だぞ?美味いか?」
「サクッとシュワっと溶けていきました。美味しいです」
「そりゃ良かった。さ、乗るぞ」
「はいっ!」
甲板から少し下がったところには乗船客の船室がある。チラっと覗き見たその部屋はとっても素敵な設えで…えぇっ!
「ちょ、ちょっとタピオさん。だめですよ、客室に勝手に入っちゃ」
「勝手も何も…『右舷の1』いいや。これで合ってる」
「えっ⁉だってこの船の乗船料はとっても高くて…父様だって少し躊躇してらしたのに」
ど、どういう事だろう…。てっきり雑魚寝の使用人部屋とかに寝泊まりするんだと思ってたのに…
「言ったろ?この船は弟が作ったって。それに今回はあっちからの招待だって言うし…特別なんだよ。だから気にすんな」
「招待…。よく分からないけどお友達がタピオさんにプレゼントしてくれたと言う事なんですか?良いお友だちをお持ちなのですね。じゃぁお言葉に甘えて便乗しちゃおう…。はぁ~、すごい部屋。」
「はは。客は裕福な貴族や豪商しか居ないからな。いいか。似顔絵だけど弟がひとり3銀貨以下にはするなって言ってる。『自分の価値を自分で下げるなど言語道断!』だとさ。」
「わ、わかりました。で、でもそれだけのものが描けるかどうか…」
「描けるさ。俺が居れば無敵なんだろ?」
「そうですね!」
思いがけず豪華な旅になってしまった。
でも船上で似顔絵を描いて過ごす…、こんな幸せな時間を過ごせるのはタピオさんが居るからなんだよね…。
熱は下がったけど…、一文無しでまたまた放り出されることにとても耐えられそうに無い。
どうしよう…。土下座したらあと一日二日帰宅を延ばしてくれるだろうか…。
「そうだカミーユ。ちょうどいい時に弟から連絡があってな。相談したら船に乗せてくれるらしいからとりあえず一緒に来いよ。」
「連絡…?い、いつの間に…。それより、船…ですか?」
「知らないか?王都でも結構話題だと思ったんだけどな。ミットン河を運行することになった大型船だ」
「し、知ってます!あの話題の大型船!…でもタピオさんの弟さんがどう関係するんです?」
「あの船、俺の弟が作ったんだよ。それでまぁ、奥の手だけどな、多少の無理なら聞いてもらえるんだ」
弟さんが作った…、ああ!造船に従事したって事か!タピオさんは肉体系のスキル持ちだっていう事だし弟さんも同じような怪力スキル持ってたりするのかな?タピオさんの弟ならきっと彼も背が高くてかっこいいんだろうな…。
じゃぁ船に乗せてもらって下働きみたいなお手伝いをしてお給金をいただけって事だろうか?きっとそうだよね。あの船の乗船料は目が飛び出るほど高いって話だし。それにタピオさんはマァの村に帰るなら河を下ればうんと早い。一石二鳥…すごい…、なんて頭良いんだろう…。
でもとりあえずとは言え僕に下働きが務まるだろうか…
「さっきから百面相してどうした?」
「いえ。お金のためとは言え下働きなどしたこと無いのでお役に立てるか心配で…」
「下働き?ああ。バカだな、そうじゃない。弟は船内で似顔絵を描いたらどうだって言ってるんだ。今回何家族も乗船するらしいから往復で良い稼ぎになるんじゃないかとさ。もちろん裕福な客ばかりだからな。あそこなら盗まれる心配もないだろ?」
「ほ、ホントですか!わぁ助かります!た、タピオさん、このお礼はどうすれば…」
「お礼なんか要らないからもっとしっかりしろよ。お前見てると心配でしょうがない。」
「はーい」
「その軽い返事がな…」
先ほどまでの暗い気分が一気に吹き飛んでしまった。
それは臨時とは言え仕事にありつけたことと、それからなにより…、もうしばらくタピオさんと一緒にいられるって言う高揚感!
彼は僕の救世主。彼さえいれば不思議と何でもできそうな気がするって言ったら呆れるだろうか?それでも彼は笑っていそうな気がする。い、言ってみようかな…
「あの、タピオさん。僕タピオさんが居れば無敵になった気がします!」
「お前…、そりゃ光栄だけど俺が居なきゃ無力って事じゃないか。」
「無能とも言いますね」
「嬉しそうに言うなよ。しょうが無い奴。はは、まぁいいか。じゃぁ無敵なうちに頑張れよ」
「はい」
そうして旅立つことになった僕。人生っって不思議。明日には何が起こるか分からない。
乗合馬車に乗るのも初めてならこうして屋台のクロッケーを食べるのも初めてのこと。タピオさんには道中の全てを面倒見てもらって、もう足を向けて寝られない…。
「ほら、よだれ垂らして寝てないでもう起きろ。侯爵領の都だ。少し見てくだろ?」
「ムニャムニャ…、あっ!すみません。ずっと肩お借りして…」
「いいよ。さあ行くぞ」
しまったなぁ。スケッチしてたはずがすっかり寝てしまった…。
でも、タピオさんの肩はすごい安定感で不思議と頭がしっくり…、あ、あれは…
「なんだ、どうした?」
「いえ。以前から欲しかった筆だったので。ほら見て下さい。豚毛じゃなくて牡牛の毛なのですよ。とても弾力があって馴染みがよく…。めったに出ないのにここにあるなんて…」
「へーそうか…。おじさん!この筆一本!」
「ちょ、ちょっとタピオさん!」
「珍しい出物なんだろ?買っとけよ。」
「でも僕お金が…。食事から馬車から全部出していただいてるのに筆まで…」
「俺は村に居ると何にも買わないからこれでもけっこう持ってるんだ。別にいいよ。ほら、持ってけ」
「た、タピオさん…」
か、彼は神様だろうか…。太陽の神様、ううん、農家の息子だから豊穣の神様だ。側に居る誰もの心を豊かにする豊穣の神様。だってタピオさんの周りでは、乗合馬車の中でだって、いつも笑い声が絶えないんだから…
ギュゥゥゥ…
「どうしたいきなり手握って?」
「繋ぎたいなっって思って…」
「はは。いいけど」
そんなこんなでやって来たのは王都を抜け、その向こうの侯爵領さえ抜けたミットン河。実家の領は南寄りにあるからこちら側には初めて来る。僕は人生初のその大河に開けた口さえ閉じられない。
す、すごい…、これがミットン河。向こう岸が全然見えない…。そ、それにこの船…。なにこれ?動くお屋敷?
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「ん!」モグモグ「あ、甘い…。タピオさん何放り込んだんですか?」
「あんまり大きな口開けてるからな。そこの屋台で買ったメレンゲだ。リッターホルムの名物だぞ?美味いか?」
「サクッとシュワっと溶けていきました。美味しいです」
「そりゃ良かった。さ、乗るぞ」
「はいっ!」
甲板から少し下がったところには乗船客の船室がある。チラっと覗き見たその部屋はとっても素敵な設えで…えぇっ!
「ちょ、ちょっとタピオさん。だめですよ、客室に勝手に入っちゃ」
「勝手も何も…『右舷の1』いいや。これで合ってる」
「えっ⁉だってこの船の乗船料はとっても高くて…父様だって少し躊躇してらしたのに」
ど、どういう事だろう…。てっきり雑魚寝の使用人部屋とかに寝泊まりするんだと思ってたのに…
「言ったろ?この船は弟が作ったって。それに今回はあっちからの招待だって言うし…特別なんだよ。だから気にすんな」
「招待…。よく分からないけどお友達がタピオさんにプレゼントしてくれたと言う事なんですか?良いお友だちをお持ちなのですね。じゃぁお言葉に甘えて便乗しちゃおう…。はぁ~、すごい部屋。」
「はは。客は裕福な貴族や豪商しか居ないからな。いいか。似顔絵だけど弟がひとり3銀貨以下にはするなって言ってる。『自分の価値を自分で下げるなど言語道断!』だとさ。」
「わ、わかりました。で、でもそれだけのものが描けるかどうか…」
「描けるさ。俺が居れば無敵なんだろ?」
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