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降りそそぐ幸運
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働くことを良しとしない貴族にとって、基盤となるのは領地から得られる地代である。
あとは金融投資、不動産投資などといった形で不労の財を築くのが貴族の嗜みというものだ。
とは言え、大きな資金を投入して起こす大型事業は別の話。
ただし貴族の起こす事業とは、主に農業開発、工業開発、森林や鉱山の開発、またインフラ事業と言った、何かを生み出す公共的な意義の強いものだ。それらは貴族の義務を体現した尊き事業と敬われる。
そこへいくと物を売り買いする商業的な事業、つまり商人とは、前世の秋島津においてもこのコーニンレイク国でも、〝何も生み出さない者”として軽視される傾向にある。
まごうことなき商業事業である百貨の店を、大貴族の跡取りである僕がこうして立ち上げ、尚且つ名誉を損なわずに称賛されるのは、偏に僕の「文化の発信発展に力を尽くすのは貴族の義務であり、百貨の店はその拠点である!」との企画提示が功を奏したためである。
何が言いたいかというと、ベルナール百貨店は商いでありながら社交界的にも大盛況の大成功ということだ。
半年もたつ頃には他国からの遊山客なども訪れ、また国内においても多くの領地貴族が百貨店見たさに冬の王都入りを早めているという。
また日頃は商人を屋敷に呼びつけ、自ら店になど決して出向かない大貴族の面々でさえ、後れを取るまいとここを訪れ「一日ではまわりきれぬ」と二度三度足を運んでいる。
商売にかかる税は国庫に納められる。
つまり莫大な百貨店の利益は莫大な税を発生させ、また王都への人の流入はそれ自体が通行税などの税収になるし、これだけ多くのものが様々な形で王都に運ばれればその全てに関税がかかる。
さらに言うと、遊山客によって王都内全ての小売店、飲食店、宿屋は恩恵を受けている。
早い話が百貨の店は王都全体の景気を引き上げ、約束通り、それは国庫の枯渇に関連する王の悩みを半分以上解消させた。
僕は有言実行の男。このベル様に二言は無い。
そんなある日、僕と大先生は宮殿から呼び出しを受けていた。
悪い話でないことは使者の様子で見当ついたが、それでもこちらにだけ面倒な話…という線も捨てきれない。
僕は若干の警戒を残しながら王宮へ出向くことにした。
「良く来たアランブール卿」
「これはこれは宰相閣下におかれましてはご健勝でございますか」
成人した僕を、宰相はもう「ベルナール君」とはお呼びにならない。
これはつまり、何かあってももう「子供のしたことだから」と多めに見てはもらえないと言うことでもある。惜しい利点を失くしてしまった…
「時に百貨の店は盛況なようだな。妻と娘はすっかり夢中だよ」
「ぜひ宰相閣下も一度お越しください。ご婦人方の気持ちが分かりますよ」
「行きたいのは山々なのだが時間がなくてね」
宰相閣下は王宮に詰めっぱなしで屋敷にすらなかなか戻れないと聞く。気の毒に…
「だが近々必ず伺おう」
「その際はぜひご連絡を。閣下に相応しい品を奥から出してまいりましょう」
「はっはっはっ、それは楽しみだ」
と、通り一遍の挨拶話はここまでとして…
「ところで本日私どもをお呼びになったのは如何様な用向きでございましたか」
「うむ。例の青カビ薬のことだ」
「あれがなにか…」
大先生に発見させた水銀に替わる奇跡の薬。あれは順調に成果をだし、無事下の病も回復させたと報告を受けている(末期は別ね)。
呼び出されるような事由はないはずだが…
「そうではないアランブール卿。警戒するに及ばない」
「であれば良いのですが」
「うむ。あれは世紀の大偉業。世界に先駆けた素晴らしい発見よ」
「なんともありがたきお言葉…」
「これには王もいたく感心され、命をだした卿に褒賞を、発見者のドクターに爵位をと申されておる。本日呼び出したのはその件についてだ」
「お…お…」
その言葉を聞いた大先生の目には涙が浮かんでいる。
思えばまだおじいさまの支援を受けていた頃から、大先生は「家族に誉ある想いをさせてやりたい」と研究に勤しんでおられた。
流感撲滅。残念ながらそれは思い通りの結果を得られてはいない。
ミレイユの暗躍による失態から一度は社交界より後ろ指を指されたこともある。
が、今こうして、ついに王から爵位を賜るまでに…!まさに誉!
と言っても、叙爵か…
初めての爵位授与であれば恐らく一代男爵位だろう。
ふむ…
このコーニンレイク国内において男爵位に大した力はない。
いや。語弊があるな。
アシルやイリス夫人の生家のように、家系と領地を持つ生粋の男爵家であれば話は別だが、貴族特権と名誉欲のために近年金で買った一代男爵位など、少なくとも社交界からは相手にされていない。
利害で擦り寄ることはあっても所詮陰で笑われるのが関の山。それはダービー男爵の例を見れば火を見るより明らかだ。
もっともコツコツ功績を積んでいずれ認めさせればいいことではあるが、それよりも…
「アランブール卿よ。してお前の望みは何だ。王は国庫の件でも卿には感謝を口にしておられる。大抵のことはお聞き届けくださるはずだ。金の勲章か、それとも領地か、何が良い」
「僭越ながら宰相閣下。この国の財政にまだまだそれほどの余裕はございません。国庫に負担をかける褒賞であれば辞退したいと存じ上げます」
「アランブール卿!王の面目を潰すつもりか!」
「いいえ、そうではなく違う形の褒賞が頂きたいと…」
「違う形…だと?どういったものだ。言ってみよ」
「では…」
僕は言った。
大先生はアランブールの全面支援を受ける子飼いの医学者、つまり僕の家臣だと。
であれば、家臣の出世は主家の誉。僕への褒賞に代わり、大先生にはもう一段階引き上げ〝子爵位”を与えてもらいたいと。
「もちろん世襲爵位です」
これに狼狽えたのが大先生。大先生は実直な質だ。
「そ、それは…。光栄ではありますがなんともったいないベルナール様」
「いいえ大先生。これは二段階叙爵に匹敵する偉業です。そうですよね宰相閣下?」
「うむ。確かに…。だがそれでいいのかね君は」
「どこに問題がありましょう」
子爵位とは少し前の時代であれば伯爵の補佐を務め、代理人として領地を治めた立場。つまりこれぞ大番頭!
大先生の受けた爵位はいずれセドリックを経由しリオネルへ渡る。家令リオネルにこれ以上相応しい爵位があるだろうか。
のれん分け、それは主人から番頭へ示す最大の礼。
もっとも遠い未来の話だけど。
「大先生、そして彼の息子に孫息子はすでに私の補佐をこなし百貨の店に携わっております。であれば彼らに必要なのは形ばかりの男爵位ではなくもっと確かな子爵位、そう考えます」
「なるほど。舐められては困るというわけだな。尤もなことだ」
そう。ここで社交界全体に彼ら一家の主が誰か、はっきりと示しておく必要がある。
成り上がりと馬鹿になど出来ないよう、また横から都合よく利用など出来ないよう、彼らはこのアランブールが、僕が育てた子飼いである、と。
あとは金融投資、不動産投資などといった形で不労の財を築くのが貴族の嗜みというものだ。
とは言え、大きな資金を投入して起こす大型事業は別の話。
ただし貴族の起こす事業とは、主に農業開発、工業開発、森林や鉱山の開発、またインフラ事業と言った、何かを生み出す公共的な意義の強いものだ。それらは貴族の義務を体現した尊き事業と敬われる。
そこへいくと物を売り買いする商業的な事業、つまり商人とは、前世の秋島津においてもこのコーニンレイク国でも、〝何も生み出さない者”として軽視される傾向にある。
まごうことなき商業事業である百貨の店を、大貴族の跡取りである僕がこうして立ち上げ、尚且つ名誉を損なわずに称賛されるのは、偏に僕の「文化の発信発展に力を尽くすのは貴族の義務であり、百貨の店はその拠点である!」との企画提示が功を奏したためである。
何が言いたいかというと、ベルナール百貨店は商いでありながら社交界的にも大盛況の大成功ということだ。
半年もたつ頃には他国からの遊山客なども訪れ、また国内においても多くの領地貴族が百貨店見たさに冬の王都入りを早めているという。
また日頃は商人を屋敷に呼びつけ、自ら店になど決して出向かない大貴族の面々でさえ、後れを取るまいとここを訪れ「一日ではまわりきれぬ」と二度三度足を運んでいる。
商売にかかる税は国庫に納められる。
つまり莫大な百貨店の利益は莫大な税を発生させ、また王都への人の流入はそれ自体が通行税などの税収になるし、これだけ多くのものが様々な形で王都に運ばれればその全てに関税がかかる。
さらに言うと、遊山客によって王都内全ての小売店、飲食店、宿屋は恩恵を受けている。
早い話が百貨の店は王都全体の景気を引き上げ、約束通り、それは国庫の枯渇に関連する王の悩みを半分以上解消させた。
僕は有言実行の男。このベル様に二言は無い。
そんなある日、僕と大先生は宮殿から呼び出しを受けていた。
悪い話でないことは使者の様子で見当ついたが、それでもこちらにだけ面倒な話…という線も捨てきれない。
僕は若干の警戒を残しながら王宮へ出向くことにした。
「良く来たアランブール卿」
「これはこれは宰相閣下におかれましてはご健勝でございますか」
成人した僕を、宰相はもう「ベルナール君」とはお呼びにならない。
これはつまり、何かあってももう「子供のしたことだから」と多めに見てはもらえないと言うことでもある。惜しい利点を失くしてしまった…
「時に百貨の店は盛況なようだな。妻と娘はすっかり夢中だよ」
「ぜひ宰相閣下も一度お越しください。ご婦人方の気持ちが分かりますよ」
「行きたいのは山々なのだが時間がなくてね」
宰相閣下は王宮に詰めっぱなしで屋敷にすらなかなか戻れないと聞く。気の毒に…
「だが近々必ず伺おう」
「その際はぜひご連絡を。閣下に相応しい品を奥から出してまいりましょう」
「はっはっはっ、それは楽しみだ」
と、通り一遍の挨拶話はここまでとして…
「ところで本日私どもをお呼びになったのは如何様な用向きでございましたか」
「うむ。例の青カビ薬のことだ」
「あれがなにか…」
大先生に発見させた水銀に替わる奇跡の薬。あれは順調に成果をだし、無事下の病も回復させたと報告を受けている(末期は別ね)。
呼び出されるような事由はないはずだが…
「そうではないアランブール卿。警戒するに及ばない」
「であれば良いのですが」
「うむ。あれは世紀の大偉業。世界に先駆けた素晴らしい発見よ」
「なんともありがたきお言葉…」
「これには王もいたく感心され、命をだした卿に褒賞を、発見者のドクターに爵位をと申されておる。本日呼び出したのはその件についてだ」
「お…お…」
その言葉を聞いた大先生の目には涙が浮かんでいる。
思えばまだおじいさまの支援を受けていた頃から、大先生は「家族に誉ある想いをさせてやりたい」と研究に勤しんでおられた。
流感撲滅。残念ながらそれは思い通りの結果を得られてはいない。
ミレイユの暗躍による失態から一度は社交界より後ろ指を指されたこともある。
が、今こうして、ついに王から爵位を賜るまでに…!まさに誉!
と言っても、叙爵か…
初めての爵位授与であれば恐らく一代男爵位だろう。
ふむ…
このコーニンレイク国内において男爵位に大した力はない。
いや。語弊があるな。
アシルやイリス夫人の生家のように、家系と領地を持つ生粋の男爵家であれば話は別だが、貴族特権と名誉欲のために近年金で買った一代男爵位など、少なくとも社交界からは相手にされていない。
利害で擦り寄ることはあっても所詮陰で笑われるのが関の山。それはダービー男爵の例を見れば火を見るより明らかだ。
もっともコツコツ功績を積んでいずれ認めさせればいいことではあるが、それよりも…
「アランブール卿よ。してお前の望みは何だ。王は国庫の件でも卿には感謝を口にしておられる。大抵のことはお聞き届けくださるはずだ。金の勲章か、それとも領地か、何が良い」
「僭越ながら宰相閣下。この国の財政にまだまだそれほどの余裕はございません。国庫に負担をかける褒賞であれば辞退したいと存じ上げます」
「アランブール卿!王の面目を潰すつもりか!」
「いいえ、そうではなく違う形の褒賞が頂きたいと…」
「違う形…だと?どういったものだ。言ってみよ」
「では…」
僕は言った。
大先生はアランブールの全面支援を受ける子飼いの医学者、つまり僕の家臣だと。
であれば、家臣の出世は主家の誉。僕への褒賞に代わり、大先生にはもう一段階引き上げ〝子爵位”を与えてもらいたいと。
「もちろん世襲爵位です」
これに狼狽えたのが大先生。大先生は実直な質だ。
「そ、それは…。光栄ではありますがなんともったいないベルナール様」
「いいえ大先生。これは二段階叙爵に匹敵する偉業です。そうですよね宰相閣下?」
「うむ。確かに…。だがそれでいいのかね君は」
「どこに問題がありましょう」
子爵位とは少し前の時代であれば伯爵の補佐を務め、代理人として領地を治めた立場。つまりこれぞ大番頭!
大先生の受けた爵位はいずれセドリックを経由しリオネルへ渡る。家令リオネルにこれ以上相応しい爵位があるだろうか。
のれん分け、それは主人から番頭へ示す最大の礼。
もっとも遠い未来の話だけど。
「大先生、そして彼の息子に孫息子はすでに私の補佐をこなし百貨の店に携わっております。であれば彼らに必要なのは形ばかりの男爵位ではなくもっと確かな子爵位、そう考えます」
「なるほど。舐められては困るというわけだな。尤もなことだ」
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