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子爵と下町
私の名はアシュリー・モリセット。平民街の最奥で名ばかりの治療院を運営する、極めて平凡な子爵位である。
ここ平民街はバーナード伯爵が王命により管理する、王都の外れに位置する庶民のための地区である。
我がモリセット子爵家は祖父の代よりバーナード伯爵家の補佐として仕えてきた。当然平民街の管理はお忙しいバーナード伯に代わり当家が担っている。
そのため父から爵位を受け継いだ私も父に倣い任を負う事になったわけだ。
貴族街と平民街の間は塀と門番によって厳密に隔てられている。城下に広がる煌びやかな貴族街、そこから門を超え、大きな馬車道を渡った先に平民街はあり、その平民街の最奥にあるのが〝スキッド地区”と呼ばれる、それは薄汚れた一帯である。
スキッドには滑る、または転がるという意味があるのだが、人生に滑り、転がり落ちた人々の住まう場所、という意味でつけられた名だ。
その名の通り、壊れた建物の間や陽の差さぬ狭い路地に無気力な人々が力なく座り込んだ、悪臭の漂う、ひどく不衛生で薄暗い場所だ。
当然この一帯には貴族どころか平民街の民草でさえ近寄りはしない。そんな場所だ。
更に言うならば平民街とは一般地区と中流地区とに分けられている。
裕福な商人が集まる中流地区とごく普通の庶民が住まう一般地区とは、1本の細い運河により明確に隔てられているのだ。
貴族街に近い運河の手前側には大店が並び、整えられた病院や手入れの行き届いた教会もあり、裕福な商人の屋敷は全てこの区画に集中していた。
これらの大店には貴族家の使いや、時に貴人が直接訪れることもある。そのためこの一帯はここのところ急激に路面を整備し美観を整え、雑多な一般地区とはハッキリと区別された地区になろうとしていた。
そこには込み入った政治的な理由があるのだ。
全ては『聖なる力』の神子候補を有した事で、中流地区にある教会が、第一王子殿下コンラッド様を支持するフレッチャー侯爵家の管理下となった事に端を発する。
我がモリセット家の上役であるバーナード伯爵は、第二王子殿下アレイスター様を昔から支持しておられる。そのため教会の存在を理由に中流地区の管理からバーナード様がはじき出された形となったのだ。
王宮から与えられる街を維持するための補助金は『平民街』全体に対してのものだ。そしてそれは平民街の手前側から順に割り当てられ、奥に行くほど額を減らしていく。要するにスキッド地区にまわる補助金などネズミの糞程という事だ。
割り込んだフレッチャー侯爵に予算のほとんどを取られ、満足に補助金が回ってこなくなった一般地区、特にスキッド地区は、もともと荒んだ場所であったが、輪をかけて陰鬱な場所へと変貌していった。
路地に溢れる職にあぶれ食うに困った幽鬼のように痩せ細った人々。
野垂れ死ぬ者が現れ始めたことで、これ以上は見過ごせぬと考えた私は、壊れかけた古い診療所を利用し私財を投じ彼らの保護を始めることにした。
それが治療院の始まりとなったのだが、その運営は非常に困難を極めた。
こういった施設の運営とは寄付によって成り立つものである。が、スキッド地区の保護施設になど手を差し伸べる貴族は多くない。
なのに食事の支給とベッドを求めて施設には気力を失った人々が次から次へと押しかけるのだ。
私自身がまさに精も根も尽きようかというその時だ。
プリチャード侯爵家のシャノン様が治療院でお待ちになっている…との命が私に届けられたのは。
だが何故…?第一王子殿下コンラッド様の婚約者であられるシャノン様が平民街の、その最下層であるスキッド地区に何をしに来るというのだ。
誰とも慣れ合わぬ高嶺の花。あの方が高慢な方だというのは社交界の共通認識だ。その噂通りならシャノン様が平民街に足を踏み入れるなどあり得ないというのに。
疑問を胸に治療院へと足を運ぶ。そしてそこでお会いしたシャノン様は…
噂に聞く居丈高な様子など微塵も感じさせぬ、こう言っては不敬だろうが、どこか背伸びをした子供の様な物言いをするお方。
だが、寄付の申し出に喜んだのもつかの間、彼は病人の選別をするという。
何という非情な…、やはり噂通りのお方なのか、そう思った次の瞬間、私は自分自身の考えがいかに浅いかを思い知らされる。
シャノン様に渡された計画書には、彼らを自立に導くための、実に画期的な方法が記されていたのだ。
笑いながら「無料の労働力です」などと、なんとお茶目な…。
ああ!シャノン様は彼ら自身に彼らの住まう街を整えさせよと言っておられるのだ。手を差し伸べるばかりが慈悲ではない…、己の足で立たせるのだと。そのための支援ならば惜しまぬのだと。
そうだ…。食事とベッドで今日一日を永らえさせたところで意味はない!
そして彼が寄付金代わりに差し出したのは、王子殿下との婚約式で御髪に乗せられた小さなティアラ…総ダイアモンドのティアラだ!
とても良く覚えている…。真っすぐに背筋を伸ばした彼は、たった5歳だというのにダイアモンドに負けぬ高貴さを纏っていた。あの婚約式は私もこの目で拝見していたのだ。父に連れられ、王宮ホールの末席で。
いくら今後使用されぬものとはいえ、その記念すべきティアラをまさか差し出されるとは…。
シャノン様の固い決意を感じそれを受け取る私にも覚悟が生まれる。これを受け取ったからには期待に応えねばならない。治療院…などと言う問題ではない。このスキッド地区全体を、彼らを再生させる、それこそがシャノン様から与えられた使命なのだ!
更に下町の視察を強行されるシャノン様。お付きの騎士たちがどれほど止めても彼は決してその意思をお曲げにならない。
その崇高な意思を無下にしてはならない。私は案内を了承した。が…、これは…
私の肘にそっとかけられたシャノン様の白魚の指…、こ、これをどうすれば…
ああだめだ…、そもそもシャノン様はお若いがとても美しいお方なのだ。その事実が今更ながら身に染みる。これが『役得』か!
はじめて庶民のように〝財布からお金を出して買い物をする”のが楽しくて仕方ないのだろう。あちらこちらでたわいもない買い物を楽しみ、ついには無邪気にスープまで鍋ごと買い占めてしまわれた。
騎士や従者もそれらを温かく見守り、彼の高位貴族らしからぬ振舞いを止める者は一人もいない。
噂など当てにならぬものだ。彼が取り澄ました令息だと一体誰が言いだしたのか…。
ああ!シャノン様がこれほど慈愛に満ちた方だと何故誰も知らないのだ!
見るがいいい、目の前にいる盗みを働き取り押さえられた子供を。この少年はこの先にある孤児院で暮らす貧しい子供の一人だ。
シャノン様は財布を盗もうとした子供を衛兵に突き出すでもなく、ただ黙ってスープを持って帰るよう仰られたのだ。
その身なりから孤児院の子供だと察したのだろう…。店主に命じ鍋の中身を、孤児全員に行き渡るよう、鍋いっぱいに作り足すよう言いつけられたシャノン様は先ほど買ったリンゴや梨まで鍋蓋の上に乗せられる。
そして誰にも奪わせないよう「誰も手を出さないように!」と叫ばれ、私に見届けるよう命じられたのだ…。
ああ…慈悲なる光を私は見つけた。彼こそこの国を背負うお方。その名は…
シャノン・プリチャード…
ここ平民街はバーナード伯爵が王命により管理する、王都の外れに位置する庶民のための地区である。
我がモリセット子爵家は祖父の代よりバーナード伯爵家の補佐として仕えてきた。当然平民街の管理はお忙しいバーナード伯に代わり当家が担っている。
そのため父から爵位を受け継いだ私も父に倣い任を負う事になったわけだ。
貴族街と平民街の間は塀と門番によって厳密に隔てられている。城下に広がる煌びやかな貴族街、そこから門を超え、大きな馬車道を渡った先に平民街はあり、その平民街の最奥にあるのが〝スキッド地区”と呼ばれる、それは薄汚れた一帯である。
スキッドには滑る、または転がるという意味があるのだが、人生に滑り、転がり落ちた人々の住まう場所、という意味でつけられた名だ。
その名の通り、壊れた建物の間や陽の差さぬ狭い路地に無気力な人々が力なく座り込んだ、悪臭の漂う、ひどく不衛生で薄暗い場所だ。
当然この一帯には貴族どころか平民街の民草でさえ近寄りはしない。そんな場所だ。
更に言うならば平民街とは一般地区と中流地区とに分けられている。
裕福な商人が集まる中流地区とごく普通の庶民が住まう一般地区とは、1本の細い運河により明確に隔てられているのだ。
貴族街に近い運河の手前側には大店が並び、整えられた病院や手入れの行き届いた教会もあり、裕福な商人の屋敷は全てこの区画に集中していた。
これらの大店には貴族家の使いや、時に貴人が直接訪れることもある。そのためこの一帯はここのところ急激に路面を整備し美観を整え、雑多な一般地区とはハッキリと区別された地区になろうとしていた。
そこには込み入った政治的な理由があるのだ。
全ては『聖なる力』の神子候補を有した事で、中流地区にある教会が、第一王子殿下コンラッド様を支持するフレッチャー侯爵家の管理下となった事に端を発する。
我がモリセット家の上役であるバーナード伯爵は、第二王子殿下アレイスター様を昔から支持しておられる。そのため教会の存在を理由に中流地区の管理からバーナード様がはじき出された形となったのだ。
王宮から与えられる街を維持するための補助金は『平民街』全体に対してのものだ。そしてそれは平民街の手前側から順に割り当てられ、奥に行くほど額を減らしていく。要するにスキッド地区にまわる補助金などネズミの糞程という事だ。
割り込んだフレッチャー侯爵に予算のほとんどを取られ、満足に補助金が回ってこなくなった一般地区、特にスキッド地区は、もともと荒んだ場所であったが、輪をかけて陰鬱な場所へと変貌していった。
路地に溢れる職にあぶれ食うに困った幽鬼のように痩せ細った人々。
野垂れ死ぬ者が現れ始めたことで、これ以上は見過ごせぬと考えた私は、壊れかけた古い診療所を利用し私財を投じ彼らの保護を始めることにした。
それが治療院の始まりとなったのだが、その運営は非常に困難を極めた。
こういった施設の運営とは寄付によって成り立つものである。が、スキッド地区の保護施設になど手を差し伸べる貴族は多くない。
なのに食事の支給とベッドを求めて施設には気力を失った人々が次から次へと押しかけるのだ。
私自身がまさに精も根も尽きようかというその時だ。
プリチャード侯爵家のシャノン様が治療院でお待ちになっている…との命が私に届けられたのは。
だが何故…?第一王子殿下コンラッド様の婚約者であられるシャノン様が平民街の、その最下層であるスキッド地区に何をしに来るというのだ。
誰とも慣れ合わぬ高嶺の花。あの方が高慢な方だというのは社交界の共通認識だ。その噂通りならシャノン様が平民街に足を踏み入れるなどあり得ないというのに。
疑問を胸に治療院へと足を運ぶ。そしてそこでお会いしたシャノン様は…
噂に聞く居丈高な様子など微塵も感じさせぬ、こう言っては不敬だろうが、どこか背伸びをした子供の様な物言いをするお方。
だが、寄付の申し出に喜んだのもつかの間、彼は病人の選別をするという。
何という非情な…、やはり噂通りのお方なのか、そう思った次の瞬間、私は自分自身の考えがいかに浅いかを思い知らされる。
シャノン様に渡された計画書には、彼らを自立に導くための、実に画期的な方法が記されていたのだ。
笑いながら「無料の労働力です」などと、なんとお茶目な…。
ああ!シャノン様は彼ら自身に彼らの住まう街を整えさせよと言っておられるのだ。手を差し伸べるばかりが慈悲ではない…、己の足で立たせるのだと。そのための支援ならば惜しまぬのだと。
そうだ…。食事とベッドで今日一日を永らえさせたところで意味はない!
そして彼が寄付金代わりに差し出したのは、王子殿下との婚約式で御髪に乗せられた小さなティアラ…総ダイアモンドのティアラだ!
とても良く覚えている…。真っすぐに背筋を伸ばした彼は、たった5歳だというのにダイアモンドに負けぬ高貴さを纏っていた。あの婚約式は私もこの目で拝見していたのだ。父に連れられ、王宮ホールの末席で。
いくら今後使用されぬものとはいえ、その記念すべきティアラをまさか差し出されるとは…。
シャノン様の固い決意を感じそれを受け取る私にも覚悟が生まれる。これを受け取ったからには期待に応えねばならない。治療院…などと言う問題ではない。このスキッド地区全体を、彼らを再生させる、それこそがシャノン様から与えられた使命なのだ!
更に下町の視察を強行されるシャノン様。お付きの騎士たちがどれほど止めても彼は決してその意思をお曲げにならない。
その崇高な意思を無下にしてはならない。私は案内を了承した。が…、これは…
私の肘にそっとかけられたシャノン様の白魚の指…、こ、これをどうすれば…
ああだめだ…、そもそもシャノン様はお若いがとても美しいお方なのだ。その事実が今更ながら身に染みる。これが『役得』か!
はじめて庶民のように〝財布からお金を出して買い物をする”のが楽しくて仕方ないのだろう。あちらこちらでたわいもない買い物を楽しみ、ついには無邪気にスープまで鍋ごと買い占めてしまわれた。
騎士や従者もそれらを温かく見守り、彼の高位貴族らしからぬ振舞いを止める者は一人もいない。
噂など当てにならぬものだ。彼が取り澄ました令息だと一体誰が言いだしたのか…。
ああ!シャノン様がこれほど慈愛に満ちた方だと何故誰も知らないのだ!
見るがいいい、目の前にいる盗みを働き取り押さえられた子供を。この少年はこの先にある孤児院で暮らす貧しい子供の一人だ。
シャノン様は財布を盗もうとした子供を衛兵に突き出すでもなく、ただ黙ってスープを持って帰るよう仰られたのだ。
その身なりから孤児院の子供だと察したのだろう…。店主に命じ鍋の中身を、孤児全員に行き渡るよう、鍋いっぱいに作り足すよう言いつけられたシャノン様は先ほど買ったリンゴや梨まで鍋蓋の上に乗せられる。
そして誰にも奪わせないよう「誰も手を出さないように!」と叫ばれ、私に見届けるよう命じられたのだ…。
ああ…慈悲なる光を私は見つけた。彼こそこの国を背負うお方。その名は…
シャノン・プリチャード…
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