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推し活満喫編
ここはどこ?これは誰?
今日は大好きな坂下クンのライブの日。満席の会場は熱気に包まれ大盛り上がりで終わりを告げた。
いつものおっかけメンバーはこれから繁華街でうちあげ兼情報交換をするという。
メンバーがこの都市でライブをする時立ち寄るかもしれない飲食店は大体決まってる。偶然の出会いにかけていつもみんな繰り出すのがライブ後のお決まりだ。まぁまず会えないけどね。
いつもなら僕も行くんだけど、残念ながら来週からの試験期間に備えて今日の僕は帰らないといけない。成績落としたらバイト禁止ってお母さんから言われてる。推し活にはお金がかかるからバイト禁止は本気で死活問題だ。
そんなこんなでみんなと別れ、その時の僕は会場から駅へと高ぶった気持ちのまま向かってた。
駅に向かう道は公園の中を抜けるのが早い。公園といっても遊具のあるような公園ではなく、森林と遊歩道のあるおじいちゃんおばぁちゃんが散歩してるような公園ね。
急げばひとつ前の電車に間に合うかな~とか思いながら歩いてた時、握りしめていたはずの、つい今さっき手に入れた、ライブのお宝銀テープが風に飛ばされてしまった。
「やばいやばい!あっち池じゃん!」
急いで追い掛けると銀テープは池のほとりに引っかかっていた。よかった。セーフ。
その時、ふと視界に入った池の水面に人の顔のようなものが見えた気がした。
「ひぃっっ」と小さく悲鳴を上げながらも見間違いだよね…と、恐る恐るもう一度水面を覗き込む。
するとそこにはやっぱり人の顔が浮かんでた。でもそれは誰か溺れてるとかじゃなくスクリーンに映った映像のような平面的な顔。
「なんだ、びっくりしたなぁもう」
少しほっとしながらポスターかなにかだろうかともう一度まじまじと見てみると、それは白い肌にあわいピンクベージュの髪色、妖精のように現実離れした綺麗な少年の顔。
見惚れている間にうっかり身を乗り出していたのだろうか?よくわからないまま気が付いたら池の中にいた。
いつはまったのかも覚えていない。
なんで?どうして?息ができない!
なにがなんだかわからないまま必死にもがいていたらなんとか湖岸にたどり着けた。ひぃ~助かった~!
咳き込みながら重たくなった服を脱ごうとしたとき、着ているものがさっきまでのTシャツじゃないことに気が付いた。
「えっ?推しTは?なにこのひらひらしたシャツ?」
視界のはじになにやらピンクベージュの髪が映る。えっ?なにごと、誰の髪?
鏡代わりに水面を覗き込むとそこに映ったのは…さっき見た白い顔の少年⁉
誰これ?なにこれ?どうなってるの?
混乱とパニックでわぁわぁしていると、声に気が付いた幾人かの大人の人達が大慌てで走ってきた。
どうやらその人たちはこの少年の付添の人みたい。世界史でみた中世のメイドみたいな恰好をしている。メイドさんたちに馬車のある場所まで連れてこられると乾いた服に着替えさせられた。
メイドさんたちは「おかわいそうに~」とか「おいたわしや~」とか言ってるけど混乱のさなかにいる僕には何がかわいそうでおいたわしいのかもわからない。
なにもわからないから下手に口を開くこともできず僕はひたすら黙っていた。
いつものおっかけメンバーはこれから繁華街でうちあげ兼情報交換をするという。
メンバーがこの都市でライブをする時立ち寄るかもしれない飲食店は大体決まってる。偶然の出会いにかけていつもみんな繰り出すのがライブ後のお決まりだ。まぁまず会えないけどね。
いつもなら僕も行くんだけど、残念ながら来週からの試験期間に備えて今日の僕は帰らないといけない。成績落としたらバイト禁止ってお母さんから言われてる。推し活にはお金がかかるからバイト禁止は本気で死活問題だ。
そんなこんなでみんなと別れ、その時の僕は会場から駅へと高ぶった気持ちのまま向かってた。
駅に向かう道は公園の中を抜けるのが早い。公園といっても遊具のあるような公園ではなく、森林と遊歩道のあるおじいちゃんおばぁちゃんが散歩してるような公園ね。
急げばひとつ前の電車に間に合うかな~とか思いながら歩いてた時、握りしめていたはずの、つい今さっき手に入れた、ライブのお宝銀テープが風に飛ばされてしまった。
「やばいやばい!あっち池じゃん!」
急いで追い掛けると銀テープは池のほとりに引っかかっていた。よかった。セーフ。
その時、ふと視界に入った池の水面に人の顔のようなものが見えた気がした。
「ひぃっっ」と小さく悲鳴を上げながらも見間違いだよね…と、恐る恐るもう一度水面を覗き込む。
するとそこにはやっぱり人の顔が浮かんでた。でもそれは誰か溺れてるとかじゃなくスクリーンに映った映像のような平面的な顔。
「なんだ、びっくりしたなぁもう」
少しほっとしながらポスターかなにかだろうかともう一度まじまじと見てみると、それは白い肌にあわいピンクベージュの髪色、妖精のように現実離れした綺麗な少年の顔。
見惚れている間にうっかり身を乗り出していたのだろうか?よくわからないまま気が付いたら池の中にいた。
いつはまったのかも覚えていない。
なんで?どうして?息ができない!
なにがなんだかわからないまま必死にもがいていたらなんとか湖岸にたどり着けた。ひぃ~助かった~!
咳き込みながら重たくなった服を脱ごうとしたとき、着ているものがさっきまでのTシャツじゃないことに気が付いた。
「えっ?推しTは?なにこのひらひらしたシャツ?」
視界のはじになにやらピンクベージュの髪が映る。えっ?なにごと、誰の髪?
鏡代わりに水面を覗き込むとそこに映ったのは…さっき見た白い顔の少年⁉
誰これ?なにこれ?どうなってるの?
混乱とパニックでわぁわぁしていると、声に気が付いた幾人かの大人の人達が大慌てで走ってきた。
どうやらその人たちはこの少年の付添の人みたい。世界史でみた中世のメイドみたいな恰好をしている。メイドさんたちに馬車のある場所まで連れてこられると乾いた服に着替えさせられた。
メイドさんたちは「おかわいそうに~」とか「おいたわしや~」とか言ってるけど混乱のさなかにいる僕には何がかわいそうでおいたわしいのかもわからない。
なにもわからないから下手に口を開くこともできず僕はひたすら黙っていた。
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