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推し活満喫編
プレゼントができたよ
最初にわたすグッズの付与は、う~ん悩む。けどやっぱり身を守る守護系の付与にした。
今の僕では残念ながら盾が精いっぱい。いずれ跳ね返しのお守りを作りたいな。
初めての付与。何に込めようかと思ったけど今の僕ってば本当に何もめぼしいもの持ってない…
ふと見るとクッションの角にタッセルが付いてる。
これ使えるんじゃん?
タッセルを切り取りホルダーになる部分をつくる。
そうして精いっぱいの気持ちと魔力を込めると記念すべき初付与グッズが完成した。
朝になり、ウキウキとした足取りでいつもの執務室に向かうと今日も今日とて出待ちをする。
でも今日の僕は一味違うよ。だって手ぶらじゃないからね。
やっとやっと推しに貢物ができる。
だってだってこの世界じゃCDもDVDも公式グッズの販売もないからお布施治める機会がないんだよ~!
日本にいるとき、ファン歴長い年上のお姉さんが活動ゆるめな時期いつも言ってた。『あ~!お金使いて~!』
当時どんなにバイトしても大して稼げず、いつもピーピーしてた僕には思ってもさすがに言えないセリフだったけど…
そっか、こういう気持ちか。いまさらながらによく分かったよ。
推しに使うんならお金でも時間でも労力でも全部が喜びなんだよね。あぁ満たされる~!
っと!ドアが開いた!
姿勢を正してグラナダ様のお出ましを待つ。
ぐぁ~っ!今日もかっこいい!
ほら早く呼び止めなくちゃ!がんばれ僕!
「…っ…」
声がでない…誰とも話さないから日増しに声が出なくなっていく…
「…ナダ……まっ…」
忙しいグラナダ様はいつものようにチラっとこちらに視線をくれて、でもまともに声もかけれない僕を置いて大きな足取りで行ってしまった。でもこのままじゃ帰れない。
僕は最後尾に付こうとしていたいつもの護衛さんに小走りで近づくと必死になってタッセルを渡した。
「あのっこれっ、僕の自作のシールドのお守りです。グラナダ様に危険が及んだ時必ず役に立つと思います。ちゃんと実験済です。発動しました。どうかどうかお渡しください。そして身に着けてくださるようお伝えください。お願いします!お願いします!」
護衛さんは表情を変えることなく、でもタッセルを受け取るとコクリとうなずいてくれた。
そうしてみんな行ってしまうと一気に力が抜けたよ。あぁ、すごく緊張した。でも今日もこっちを見てくれた。嬉しい。良かった。
いつまでも呆けてはいられない。パトロールに出発する前にグラナダ様の愛馬の調子を見に行かなくては。
グラナダ様の愛馬、ラグーンの体調管理は最近の僕のナイショの任務だ。
熱感知の魔法を利用してサーモグラフィのように様子のおかしいところがないかチェック。あればその場でヒールをかけておく。
癒しの習得も早急な案件だと、死に物狂いで猛特訓してたら家じゅう眼も開けてられないような眩しいフラッシュに包まれたところで習得に至ったよ。
いや~カマーフィールドの才能に感謝!だって愛馬の不調でグラナダ様の身に危険があっちゃいけないからね。ラグーン、今日もグラナダ様をよろしく頼むね。
そうこうしてたらいつもより少し早めにグラナダ様たちが来ちゃった。あわててその場を離れていつもの観覧スポットへと移動する。
さっきお会いしたばかりなのになんど見ても眼が幸せになる。
その時!腰に下げた剣の柄にユラユラ揺れるタッセルが視界に入った。
「lkjhgfdds!」
感激のあまり頭が思考を停止した。
今の僕では残念ながら盾が精いっぱい。いずれ跳ね返しのお守りを作りたいな。
初めての付与。何に込めようかと思ったけど今の僕ってば本当に何もめぼしいもの持ってない…
ふと見るとクッションの角にタッセルが付いてる。
これ使えるんじゃん?
タッセルを切り取りホルダーになる部分をつくる。
そうして精いっぱいの気持ちと魔力を込めると記念すべき初付与グッズが完成した。
朝になり、ウキウキとした足取りでいつもの執務室に向かうと今日も今日とて出待ちをする。
でも今日の僕は一味違うよ。だって手ぶらじゃないからね。
やっとやっと推しに貢物ができる。
だってだってこの世界じゃCDもDVDも公式グッズの販売もないからお布施治める機会がないんだよ~!
日本にいるとき、ファン歴長い年上のお姉さんが活動ゆるめな時期いつも言ってた。『あ~!お金使いて~!』
当時どんなにバイトしても大して稼げず、いつもピーピーしてた僕には思ってもさすがに言えないセリフだったけど…
そっか、こういう気持ちか。いまさらながらによく分かったよ。
推しに使うんならお金でも時間でも労力でも全部が喜びなんだよね。あぁ満たされる~!
っと!ドアが開いた!
姿勢を正してグラナダ様のお出ましを待つ。
ぐぁ~っ!今日もかっこいい!
ほら早く呼び止めなくちゃ!がんばれ僕!
「…っ…」
声がでない…誰とも話さないから日増しに声が出なくなっていく…
「…ナダ……まっ…」
忙しいグラナダ様はいつものようにチラっとこちらに視線をくれて、でもまともに声もかけれない僕を置いて大きな足取りで行ってしまった。でもこのままじゃ帰れない。
僕は最後尾に付こうとしていたいつもの護衛さんに小走りで近づくと必死になってタッセルを渡した。
「あのっこれっ、僕の自作のシールドのお守りです。グラナダ様に危険が及んだ時必ず役に立つと思います。ちゃんと実験済です。発動しました。どうかどうかお渡しください。そして身に着けてくださるようお伝えください。お願いします!お願いします!」
護衛さんは表情を変えることなく、でもタッセルを受け取るとコクリとうなずいてくれた。
そうしてみんな行ってしまうと一気に力が抜けたよ。あぁ、すごく緊張した。でも今日もこっちを見てくれた。嬉しい。良かった。
いつまでも呆けてはいられない。パトロールに出発する前にグラナダ様の愛馬の調子を見に行かなくては。
グラナダ様の愛馬、ラグーンの体調管理は最近の僕のナイショの任務だ。
熱感知の魔法を利用してサーモグラフィのように様子のおかしいところがないかチェック。あればその場でヒールをかけておく。
癒しの習得も早急な案件だと、死に物狂いで猛特訓してたら家じゅう眼も開けてられないような眩しいフラッシュに包まれたところで習得に至ったよ。
いや~カマーフィールドの才能に感謝!だって愛馬の不調でグラナダ様の身に危険があっちゃいけないからね。ラグーン、今日もグラナダ様をよろしく頼むね。
そうこうしてたらいつもより少し早めにグラナダ様たちが来ちゃった。あわててその場を離れていつもの観覧スポットへと移動する。
さっきお会いしたばかりなのになんど見ても眼が幸せになる。
その時!腰に下げた剣の柄にユラユラ揺れるタッセルが視界に入った。
「lkjhgfdds!」
感激のあまり頭が思考を停止した。
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