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新生活順応編
展開が早い!
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「!」
グ、グラナダ様の唇が触れてる?
えっ?何?なんで?
まさか!うそっ!これっキス?ファーストキス?ファーストキスが、お、推しなんてっ!ありえな、い…生きてて良かった。けどもう死にそう。
だ、だけどそうか、僕はグラナダ様の、つ、つ、妻、なんだし…いい、の、か?
生まれてこの方18年、キスどころか誰ともお付き合いすらしたことのない僕は…そっと啄むだけのキスにも慌てふためいた。
そしてグラナダ様は静かに話し始めた。
「アデルよ…私はお前に出会うより前、これほど情熱的な想いを…ひたむきなな愛情を向けられたことは一度もなかった…」
「え…いやそんなこと…」
「ないのだ。本当に…。私の両親、つまり前王とその妃であるが、その当時、王家にとって子はいつでも便利な駒でしかなく私と兄は両陛下と過ごすことなくお互い専属の乳母によって育てられた。が、私の乳母は…私にあまり良い感情を抱いていなかったようだ…皇太子となる兄の側仕えでなかったことに落胆したのであろう。…身の回りに不自由を感じることはなかったが…そこに愛情を感じたことはなかった」
「……っ」
「7歳になり乳母の手をはなれ王家の教育、そして剣や魔法の修練がはじまると私の持つ力の甚大さはすぐに周囲に知れることとなった。そして直に有象無象が湧き出したよ…」
「そこからはおそらくお前も知る…事の次第だ。父王が退位し兄が新たな王となると常に私の周りには奸計や謀略がまとわりつき…私は誰も信じられなくなった。」
「…グス…」
「ともにここまで付き従ってくれた忠臣たちはその限りではないが…私と彼らの間にあるものは敬愛であり情愛とはまた違ったものであろう?…人間の皮を被った魔人と呼称され、事実瘴気や威圧をまき散らす私は誰かと情を交わすことなどとうにあきらめていた…」
「ズズッ…」
僕は泣きながらグラナダ様にしがみついた。
「お前の熱いむき出しの想いに触れ…私も同じ想いを返したいと思った。身勝手なのは重々承知だ!アデル、お前を愛することをどうか許してくれないか」
「えっ、そ、それは!許すも許さないも、グ、グラナダ様が僕ごときに、畏れ多いというか、もったいないというか…、その、あ、なんて言えば?」
グラナダ様が困った顔のまま僕の顔を上向かせる…ぅぅ…かっこいいけど…
「ごときなどとそのようなことは言うな…アデルは私の妻であろう?国も認めた正式な妻だ。私とともに生きるのは迷惑か?」「まさか!」
「迷惑どころか、僕は、僕は、グラナダ様が僕のことを好きでも嫌いでも、絶対に、ぜぇぇったいにグラナダ様のおそばを離れませんよ!そんなこと言っちゃって…後悔したってしりませんからね!」
推しへの愛なら誰にも負けるもんか!僕がグラナダ様を幸せにする!独りぼっちになんてさせないんだから!
「それはおそろしいな。ふふ」
鼻息荒く心に誓ってたらいつの間にか二度目のキスが降りてきた。
「んんっ」
セカンドキッスは…激しい!
唇が、た、食べられちゃう。息がっ息が出来ない。どどどど、どうすれば!
「ふっ、鼻で息をしないか…」
んぁぁ、推しの、グラナダ様の甘い甘い声が耳に…くそぅ、イケボめ…
「ふぁぃ…は、んっ!」
返事を返した僕の口に、口の中に、舌が!入ってきた。
「んっ、ふっ、うん…」
イヤー!誰の声ー⁉はずっ恥ずかしいっ!
逃げても逃げてもグラナダ様のやんちゃな舌が追いかけてくる。
「んくっ…んんっ」
舌を食む、絡める、吸い上げる…歯茎の裏まで舐められて…
「んっ、んっ、あ、はぁ…はぁ…」
僕の口の中でさんざん暴れたならず者は、うわあごをひとなめすると離れていった…
「そうか、…これから長い時間を共に過ごせるのだな…、ふふ、ならば今はここまでにしておこうか」
あぁ…推しが嬉しそうで…楽しそうで良かった…良か…ったなぁ…
この期に及んでそんなことを思いながら整わない荒い息のまま僕はグラナダ様の胸にヘニョヘニョになって倒れこんだ。
グ、グラナダ様の唇が触れてる?
えっ?何?なんで?
まさか!うそっ!これっキス?ファーストキス?ファーストキスが、お、推しなんてっ!ありえな、い…生きてて良かった。けどもう死にそう。
だ、だけどそうか、僕はグラナダ様の、つ、つ、妻、なんだし…いい、の、か?
生まれてこの方18年、キスどころか誰ともお付き合いすらしたことのない僕は…そっと啄むだけのキスにも慌てふためいた。
そしてグラナダ様は静かに話し始めた。
「アデルよ…私はお前に出会うより前、これほど情熱的な想いを…ひたむきなな愛情を向けられたことは一度もなかった…」
「え…いやそんなこと…」
「ないのだ。本当に…。私の両親、つまり前王とその妃であるが、その当時、王家にとって子はいつでも便利な駒でしかなく私と兄は両陛下と過ごすことなくお互い専属の乳母によって育てられた。が、私の乳母は…私にあまり良い感情を抱いていなかったようだ…皇太子となる兄の側仕えでなかったことに落胆したのであろう。…身の回りに不自由を感じることはなかったが…そこに愛情を感じたことはなかった」
「……っ」
「7歳になり乳母の手をはなれ王家の教育、そして剣や魔法の修練がはじまると私の持つ力の甚大さはすぐに周囲に知れることとなった。そして直に有象無象が湧き出したよ…」
「そこからはおそらくお前も知る…事の次第だ。父王が退位し兄が新たな王となると常に私の周りには奸計や謀略がまとわりつき…私は誰も信じられなくなった。」
「…グス…」
「ともにここまで付き従ってくれた忠臣たちはその限りではないが…私と彼らの間にあるものは敬愛であり情愛とはまた違ったものであろう?…人間の皮を被った魔人と呼称され、事実瘴気や威圧をまき散らす私は誰かと情を交わすことなどとうにあきらめていた…」
「ズズッ…」
僕は泣きながらグラナダ様にしがみついた。
「お前の熱いむき出しの想いに触れ…私も同じ想いを返したいと思った。身勝手なのは重々承知だ!アデル、お前を愛することをどうか許してくれないか」
「えっ、そ、それは!許すも許さないも、グ、グラナダ様が僕ごときに、畏れ多いというか、もったいないというか…、その、あ、なんて言えば?」
グラナダ様が困った顔のまま僕の顔を上向かせる…ぅぅ…かっこいいけど…
「ごときなどとそのようなことは言うな…アデルは私の妻であろう?国も認めた正式な妻だ。私とともに生きるのは迷惑か?」「まさか!」
「迷惑どころか、僕は、僕は、グラナダ様が僕のことを好きでも嫌いでも、絶対に、ぜぇぇったいにグラナダ様のおそばを離れませんよ!そんなこと言っちゃって…後悔したってしりませんからね!」
推しへの愛なら誰にも負けるもんか!僕がグラナダ様を幸せにする!独りぼっちになんてさせないんだから!
「それはおそろしいな。ふふ」
鼻息荒く心に誓ってたらいつの間にか二度目のキスが降りてきた。
「んんっ」
セカンドキッスは…激しい!
唇が、た、食べられちゃう。息がっ息が出来ない。どどどど、どうすれば!
「ふっ、鼻で息をしないか…」
んぁぁ、推しの、グラナダ様の甘い甘い声が耳に…くそぅ、イケボめ…
「ふぁぃ…は、んっ!」
返事を返した僕の口に、口の中に、舌が!入ってきた。
「んっ、ふっ、うん…」
イヤー!誰の声ー⁉はずっ恥ずかしいっ!
逃げても逃げてもグラナダ様のやんちゃな舌が追いかけてくる。
「んくっ…んんっ」
舌を食む、絡める、吸い上げる…歯茎の裏まで舐められて…
「んっ、んっ、あ、はぁ…はぁ…」
僕の口の中でさんざん暴れたならず者は、うわあごをひとなめすると離れていった…
「そうか、…これから長い時間を共に過ごせるのだな…、ふふ、ならば今はここまでにしておこうか」
あぁ…推しが嬉しそうで…楽しそうで良かった…良か…ったなぁ…
この期に及んでそんなことを思いながら整わない荒い息のまま僕はグラナダ様の胸にヘニョヘニョになって倒れこんだ。
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