イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

文字の大きさ
114 / 247
エンタメ充実編

不穏の影

しおりを挟む
スタンピードの後、僕の萌えに任せた浄化で今領内は瘴気が薄くなっている。
森から発せられる瘴気はまた数年で濃くなるでだろうっていうグラナダ様の見解で、今のうちじゃないと出来ないことを沢山するんだって。
だけど数年以内に今以上に強力な結界装置が完成したなら森自体を封印してダンジョンのような扱いにしたいらしい。
そのほうが領地の発展のためには最善だよね。じゃぁ、結界装置の開発には協力を惜しまないよ?


今まで手を伸ばせなかったバーガンディの瘴気ならぬ商機を見出し商人たちがやってくる。
そして楽団の募集に集まる男たち。
僕の楽団は討伐隊も兼ねているから最初から強い人、魔力の多い人を募っているけど、そのなかに音楽が好きな人っているんだろうか?

そんなわけで今にわかにこのバーガンディは人口密度があがっているわけなんだけど…

「一次で魔力測定でしょ。で、二次で腕っぷし…実技…ぷっ、グレゴリー隊長相手なの?怖わ~。で、三次が僕の面接…のはずだったでしょ!」
「閣下から許可がおりませんでしたので」
「どうせ入隊決まれば顔合わすんだからいいじゃん!」
「まあまあ、不埒ものが出ないとも限りませんからね」

うぅ…そんなのってないよ。参加型オーディションに参加できないって何それ?
もしかしたらすごい逸材がいるかもしれないのに僕の知らないところではじかれたら?
ここでごねても埒があかないので直接グラナダ様に直談判することにした。

ばーん!

「ちょっと!ひどいですグラナダ様。僕の、僕のせっかくの楽しみをっ。うう…」
「泣き真似はよせアデル、その手にはのらぬ。」「でもっ、でもっ」
「陰から面通しすれば良かろう」
「…セクハラ面接したかったのに…」

「なにやら不穏な響きが…なりませぬよアデル様」
乱入者にもお茶を用意してくれる優しいトマスさん。落ち着いて見渡すとお久しぶりのマーカス副長がいた。

術師団は魔道具の流通部門にもなったのでマーカス副長はあの後もしばらく王都でバーガンディの窓口を組織してくれていたんだ。

「アデル様、今王都ではアデル様のお力に関して様々な噂が流れているのです。そのため己の欲得のために悪用しようとする愚かな者も。」
「アデルよ、宮廷の膿を出したとて国中のごみを浚えたわけではないのだ。ここバーガンディが他者を拒む土地であったなら盾替わりになったが今はそう言う訳にいかぬのだ」
「え、そんな怖い話なんですか…?ぐ、グラナダ様ぁ…」

いつの間にかおかしなことになっている。言っとくけど僕の魔力はグラナダ様の為にしかテンション上がりませんからね。少しびびってグラナダ様にしがみつく僕。

「お腹の子の事もある。我慢してくれるな?」「…はい…」


ひたひた近づく面倒事の足音を聞きながら僕はひっそりとため息をついた。









しおりを挟む
感想 103

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】それ以上近づかないでください。

ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」 地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。 するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。 だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。 過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。 ところが、ひょんなことから再会してしまう。 しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。 「今度は、もう離さないから」 「お願いだから、僕にもう近づかないで…」

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

【完結】薄幸文官志望は嘘をつく

七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。 忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。 学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。 しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー… 認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。 全17話 2/28 番外編を更新しました

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】

晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。 発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。 そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。 第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。

優秀な婚約者が去った後の世界

月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。 パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。 このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。

処理中です...