イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

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エンタメ充実編

ある護衛官の心情④

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最近のアデル様はとても精力的に仕事?を頑張っている。何でもバーガンディの広報部隊を閣下の許可のもと作るらしい。
まあ、閣下の絵や人形を作っては飾りしているよりはましだろう。
ようやく訪れた平和な日々だ。しばらくは気を楽にさせてやりたいものだ。なにしろこの一年はアデル様にとって決して楽しいばかりの日々じゃなかった。

町から戻られるまでの事は云うに及ばず、スタンピードの制圧や王位交代に至るまでの様々な事情に関わって来たのだ。
まぁ、本人はこれと言って気を張らず平気なように見せてはいたが。


「なあマカフィー、これこの熊、アデル様好きそうじゃねえ?」
「いやこっちだろう。アデル様、ウサギの耳付けてたの見たぞ」
「いやそりゃ、閣下の好みだろ。グレゴリー隊長の事、熊さん熊さんっつって懐いてんじゃねーか」

  後からアデル様付きになったジョッシュのほうが分かった顔しているのが気に入らない。アデル様もやたらと構う。いじりやすいとか何とか言っていたが。
こいつは昔からそうだった。調子がいいと言うか、要領がいいと言うか。

「とにかく誕生日までもう日がない。せっかく休みがもらえたんだ。今日中に決めるぞ」

今日はアデル様は閣下と1日お過ごしになる。…つまりは…そういう事だ。

「で、もういいのかお前」
「いいも何も無いだろ。人妻に横恋慕なんかしないさ」
「整理はついたってわけね」
「違う。思えば俺は…最初から、そうだな…閣下に恋してるアデル様が好きだったんだよ。」

くるくると変わる表情。上気した頬。嬉しそうに閣下を見つめる熱を帯びた瞳。閣下の為に強がる姿も…。

「ま、確かに閣下の前に居る時は割増しで可愛らしいな。俺たちの前では本性漏れ出てるけど。ははっ」
「お前…この間半裸の姿撮られてたぞ」「え、まじ?」

そんなくだらない話をしながらああでもない、こうでもないと品定めを続ける。

「とにかく今日はお前の初恋が実ることなく破れた記念に朝まで飲むか」
「なんで俺の初恋って知ってんだよ!」
「12の時に兵学校で初めて出会って…もう15年か。ずっと女っ気なかったことぐらい知ってるって」
「腐れ縁はまだ続きそうだな…はは、…お前俺より先に恋人とか作るなよ…」

なんだそりゃ、とジョッシュが笑う。
あのスタンピードを耐え凌いで、こうして友人と酒を酌み交わせる…これ以上の幸せなんてないだろう。
俺たちもしばらくは、ようやく訪れた平和な時間を嚙みしめるとするか。なぁジョッシュ。





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