127 / 247
エンタメ充実編
助けてっ! ① グラナダ視点
しおりを挟む
「閣下、ジョッシュから鷹が届いております。まず、奴が出たのは西の境界、コマーシェル領。監視魔石は無効化されており、そこからから馬車で半日程度の場所。農村部。豪華な屋敷。庭に果樹園。ここでしばらく休息をとったのち奴の言う楽園、子供のいる場所へ向かう様子。休息はアデル様からの申し入れ。時間稼ぎかと思われます」
「すぐに人を向かわせろ!一刻の猶予もならん!私も早急にコマーシェルに向かう、用意せよ!」
「辺境伯様!私も!私も連れて行ってくださいませ。私の魔力量はそう多くはございませぬが、これでも光属性の端くれ。何かあれば回復の役には立てることでしょう」
子を想う母の気持ちをむげには出来ぬが早馬での移動にどれほど耐えられるか。
義母上は馬術に長けた騎兵にまかせ決して兵たちから離れぬよう言い聞かせ同行を許可した。
…アデルにもそう言い聞かせておったのだがな…
奴が徒歩で丸二日かかって山を抜け向かった支援者の屋敷。早々に場所は特定され、そこに早駆けの馬、そして更に兵舎に残されていた俊足の護符を使い半日程度で到着する。
そこにはマカフィーからの伝言を咥えた鷹が待機していた。
「パーバートの支援者はソイルド商会の頭取、この屋敷の持ち主ラクンである模様。パーバートはマイストリーとの繋がりがありラクンは支援の見返りにマジックバックの専売権を得たと。また、アデル様の魔道具をマイストリーに売り込むため陣を用い転移を画策しているようです」
「アデルをマイストリーにだと…おのれ舐めた真似を!ソイルド商会の情報を集めさせよ!叩き潰してくれるわ!」
「いえ、それよりも、アデル様を連れパーバートが移動をはじめたと記されております。方角は奴の屋敷より西南。閣下は急ぎそちらへ!ここは我らが制圧して見せましょう」
セイラムにその場を任せアデルが連れ出された先へと向かう。その移動の間も随時マカフィーから鷹が届く。疲弊せぬよう義母上が回復をかけておった。そういえばアデルはこの鷹を可愛がっておったな…
「すまぬが今暫く頑張ってくれぬか。いつも干し肉をくれるアデルがお前も好きであろう?私をアデルの元へとどうか導いてくれ…」
何度か不自然な蜃気楼を纏った分岐を進みようやく目の前に見えてきた巨大な岩。いや違う、微かに洞穴が見え隠れする。半端な隠匿がかかっておるのだな。
「所詮低級…無様な魔術だ…」
だが義母上には見えておらぬようだ。レベル差が無ければ有効と言う事か。
その時、その大岩辺りを中心に地響きが鳴り出した。それとともに眩い光を放ちながら私の腕に巻かれたブレスレットからアデルの叫びが!
「だめぇ!助けてっ!グラナダ様ーー!」
「すぐに人を向かわせろ!一刻の猶予もならん!私も早急にコマーシェルに向かう、用意せよ!」
「辺境伯様!私も!私も連れて行ってくださいませ。私の魔力量はそう多くはございませぬが、これでも光属性の端くれ。何かあれば回復の役には立てることでしょう」
子を想う母の気持ちをむげには出来ぬが早馬での移動にどれほど耐えられるか。
義母上は馬術に長けた騎兵にまかせ決して兵たちから離れぬよう言い聞かせ同行を許可した。
…アデルにもそう言い聞かせておったのだがな…
奴が徒歩で丸二日かかって山を抜け向かった支援者の屋敷。早々に場所は特定され、そこに早駆けの馬、そして更に兵舎に残されていた俊足の護符を使い半日程度で到着する。
そこにはマカフィーからの伝言を咥えた鷹が待機していた。
「パーバートの支援者はソイルド商会の頭取、この屋敷の持ち主ラクンである模様。パーバートはマイストリーとの繋がりがありラクンは支援の見返りにマジックバックの専売権を得たと。また、アデル様の魔道具をマイストリーに売り込むため陣を用い転移を画策しているようです」
「アデルをマイストリーにだと…おのれ舐めた真似を!ソイルド商会の情報を集めさせよ!叩き潰してくれるわ!」
「いえ、それよりも、アデル様を連れパーバートが移動をはじめたと記されております。方角は奴の屋敷より西南。閣下は急ぎそちらへ!ここは我らが制圧して見せましょう」
セイラムにその場を任せアデルが連れ出された先へと向かう。その移動の間も随時マカフィーから鷹が届く。疲弊せぬよう義母上が回復をかけておった。そういえばアデルはこの鷹を可愛がっておったな…
「すまぬが今暫く頑張ってくれぬか。いつも干し肉をくれるアデルがお前も好きであろう?私をアデルの元へとどうか導いてくれ…」
何度か不自然な蜃気楼を纏った分岐を進みようやく目の前に見えてきた巨大な岩。いや違う、微かに洞穴が見え隠れする。半端な隠匿がかかっておるのだな。
「所詮低級…無様な魔術だ…」
だが義母上には見えておらぬようだ。レベル差が無ければ有効と言う事か。
その時、その大岩辺りを中心に地響きが鳴り出した。それとともに眩い光を放ちながら私の腕に巻かれたブレスレットからアデルの叫びが!
「だめぇ!助けてっ!グラナダ様ーー!」
410
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。
するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。
だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。
過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。
ところが、ひょんなことから再会してしまう。
しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。
「今度は、もう離さないから」
「お願いだから、僕にもう近づかないで…」
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。
ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。
その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。
胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。
それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。
運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる