イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

文字の大きさ
179 / 247
決断の時編

ピロートーク ※

しおりを挟む
世の中には知らなくていいこともあるって思う。だから全ては話さない。アデルから始まる絶望の連鎖なんて必要ない。
それでもあんな風に言われたら、これ以上隠しておくなんてことも出来なくて…話せる部分だけ話したんだけどなんかいい感じに誤解してくれたみたい。
命の恩人…うん、いいよね、それで。

「その恩人にね、お礼もお別れも言えずにいきなりの別れだったから…せめて一言って…思ったんだけど…」
「アデル…お前の恩人ならば私の恩人と言っても過言ではない。その者たちがお前を助けねばお前は今ここに居ないのだ。ならば私の恩人でもあろう?私も共に考えよう。お前の憂いを取り除く方法を。」
「グラナダ様…いつかで良いんだよ。いつか出来たらいいなって。だから…今はこうして僕を、あ、あ、ぁぃ…アイシテ…」

すっかりグラナダ様の為の身体に変えられたおかげで、いつの間にか欲しがり屋さんになってしまった僕。
最近では時々こうして僕からお誘いしてしまう。
だけど、僕の為に一緒に考えてくれるって言うグラナダ様の気持ちが嬉しくて。


「んんー、んふ、あぁ…」
「ふふ、気持ちが良いかアデル?もっと良くしてやろう。私から離れられぬよう…」
「そう言ってさっきからちっとも動いてくれない…意地悪なんだから…」
「ゆっくり楽しみたいのだ。堪えられぬのならお前が動けばよいだろう」

何その顔?ニヤニヤして…えろ親父め…ううん、もうっ!我慢できない!
両の腕を差し出すと力強く引っ張り上げて身体を起こしてくれる。

「ほら、これで私に自由はない。好きに動くがいい」
「うぅ…あ…はぁ、あん、あぁ」

自由は無いって言いながら時々腰を突き上げてくる。あぁ…もう…なんだか…

「あぁ、ああ、あんっ、あんっんん…もうだめぇっ、はやくぅ!」

あっという間に身体を入れ替えると激しく動き出すグラナダ様。チカチカする快感が押し寄せ、いとも容易く絶頂を迎える。

「あ、ああーー…うくっ…はぁはぁ…」
「うっ……」

背の低い僕の顔はちょうどグラナダ様の胸当たり。その顔を両腕で包み込まれると体の奥に熱を感じた。あぁ、なんて気持ち良いんだろう…





二人の重なる荒い息が整うのを待ってグラナダ様が問いかけてくる。

「それで、水見の鏡が告げた過去に戻る方法とは一体どのようなものであったのだ」

…時空間転移の術式を敷いた4属性の強大な陣…それに、魔力化された転移を望む者自身、細部まで明確にされた転移先の情景、言わなくていい情報は省きながら、グラナダ様に伝わりやすいよう言葉を選んで説明する。

「それと、今居る場所の物は何一つ持ち込めないんだって」
「自身を魔力化すると言う時点でそうであろう。思念だけを過去へ飛ばすと言う事か…」
「水見の鏡はそうやって過去からここにやってきた精神体なんだよ。聖杯と聖水のおかげでああして定着してるみたい。聖水に魔力を通して未来を映し出すって言ってた」
「そうであったか。」

グラナダ様はしばし考えるって言ってくれた。僕より頭のいいグラナダ様なんだからきっといい案浮かぶに違いない。


一緒に考えてくれるって言うその言葉だけで、ここ何か月かの重い気持ちが嘘みたいに軽くなった。






しおりを挟む
感想 103

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。

藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。 妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、 彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。 だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、 なぜかアラン本人に興味を持ち始める。 「君は、なぜそこまで必死なんだ?」 「妹のためです!」 ……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。 妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。 ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。 そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。 断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。 誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。

処理中です...