イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

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決断の時編

群がる…

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僕の演芸場の近くに馬場を整えることになったので、第三部隊の中でもとびきり頭のよさそうなナイジェルさんを引き抜いた。
すらりとした長身のナイジェルさん…少し知的な香りのするバーガンディには珍しいタイプだ。

「きゃー!誰?あのイケメン!コッチ見て~!」
「並んで~!マカフィー様と並んで~!」
「やめてよ!マカフィー様にはジョッシュ様が居るんだから!」

僕がイケメンを連呼し続けたせいでイケメンが一般単語になってしまった今日この頃。
建築予定の囲いを囲んで(なんのこっちゃ)婦女子たちが楽しそうだ。
だけど何だろう…推し方の方向性が違う気がする。これは…カプ萌えというやつか。

「きゃ~アデル様~!」「しっ!駄目よそれは」

地雷案件になってしまった…。
それにしても…涼しい顔してしれっとしているナイジェルさん。モテ慣れているのか、歯牙にもかけていないのか…。

「そんなわけで、ここでこの間邸でやったようなね…なるべくたくさんの人に観てもらえるように…」
「必要な土地の測量と…人員の確保…警備の問題に…予算については?」
「トマスさんに相談してください」
「は。では足の強い馬を揃えて…調教師が必要か?あとは…」
「あのっ、あのっ、屋台とか出せたりします?」

「顔が近いーー!!」
「後ろでジョッシュ様がマカフィー様の髪の毛触ったー!」
「「「せ~の、コッチ見て~、ジョッシュ様~!」」」

頭の中でどんどん計画が整理されていっているようだ。さすが頭のいい人は違う。その間もまわりでは婦女子がキャーキャー言っているけど彼には聞こえていないのだろうか?
僕の後ろをついて来てくれるジョッシュさんは手をふる余裕さえある。慣れてきたなぁ…。マカフィーさんですら差し出されたハンカチを苦笑しながら受け取っている。

「大体理解しました。アデル様、第二部隊のセオドアを助手にしてもかまいませんか?やることが多すぎて一人ではとてもこなしきれるとは思えません。それからこちらのの椅子にお掛けください、今すぐに。妊娠中に何かあれば私が閣下に叱られます。」

「ぎゃーー!アデル様をエスコートしてるー!」

びくっ!「あ、はいはい。ええっと…部下には誰か雇うつもりだったんだけど?」
「見知らぬ新参と組んだところで効率が落ちるだけでしょう。セオドアとは入隊からの付き合いで、一を聞けば十を知るほどには気心が知れております。」
「隊員の方、そんなにこっちで使っちゃったらグレゴリー隊長困らないかな?」
「第四に入隊出来ずあぶれたものが腕っぷしを見込まれ予備兵となって訓練しております。再編成を試みればよろしいかと。隊長殿には進言しておきます」

なんだろうこのエリート感。聞いたことに間髪入れず答えが返ってくる。これならどんな無理難題でもお願いできる気がして心の中で小躍りしちゃった。
それにこうした打ち合わせの最中でも、僕のお腹を気遣う余裕すらある。大船に乗った気がする。
邸に戻ったらグレゴリー隊長と話をしてセオドアさんに会わせてもらおう。

新しい企画にワクワクする。どれくらいで出来るかな?僕の出産に間に合うかなぁ?お祝いのレースとか出来ないかなぁ?





観衆を入れての第一試合には、絶対グラナダ様に出てもらおうっと♡














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