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二人は仲良く初デート ②
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「まだそんなことを言っているのかイヴァーノ。懲りもせずまた不敬で捕まりたいのか!」
うっかり漏れてしまったイヴァーノの悪態。それを嗜めたのはまだ歳若い青年の声。
皮細工の店から出てきたその青年は二コラの友人なのだろう。そして口ぶりから見て彼らはイヴァーノを含め学院の同級生だったに違いない。青年は二コラとイヴァーノの間に入り込むと、後ろ手に二コラを庇い険しい顔つきでイヴァーノに対峙した。
「ほとんど手ぶらで放り出されたそうじゃないか。ああ、それで庶民街で買い物なのか。贅沢の好きなお前が庶民街で買い物…お気の毒にな」
人の不幸を嘲るなんという品のない振る舞い!イヴァーノに代わり一言物申そうと思いきや、彼の言葉はイヴァーノの闘争心に激しく火をつけたようだ。
「ああん?なんだダリオか。へー、二コラの護衛気取りですか?笑える。ヘタレのくせに」
「なっ!馬鹿にするな!」
「てか、庶民街で生まれ育ったニコラに何の護衛が必要って?はっきり言えばいいのに。あわよくば二コラとイチャイチャしたくて理由をつけて訓練サボってついてきましたって」
「そ、そんなんじゃない!」
「庶民街ぐらいだもんね?一般伯爵家の息子ダリオが王子殿下のアマーディオや公爵令息のパンクラツィオを出し抜けるの。ぷぷ、必死か!どうせ二コラはアマーディオを選ぶのに…お気の毒にね」
「う、うるさい!」
青年の言葉尻を真似て煽っていくイヴァーノ。な、なるほど…これは確かに気が強い…
「だいたい進路を決める時期にそんなチャラいことしてるから入団試験落ちるんだって。馬鹿なの?」
「ま、まだ結果は出ていない!知ったような口を利くな!」
「じゃあ賭ける?もし落ちてたら…ハムとソーセージとベーコン、十キロずつ届けてもらおうか。貴族街の端にあるビアジョッティ伯爵家まで」
「いいとも!その代わり合格していれば公衆の面前で謝罪してもらう!その頭を地面につけて!」
「乗った!」
なんだと!地面に頭をつけて謝るなど…そんな屈辱的な真似をイヴァーノにさせてなるものか!
「相手にしないでダリオ様!僕のために争わないで!」
「そんな賭けは止めるんだイヴァーノ!」
イヴァーノを制止する私の声と同時に前へ出たのは先ほどのニコラ。やはり彼はどこか…自分に酔いしれているかのようだ…
彼は声の主である私を見て驚いたように顔を向けるが、…肝心のイヴァーノは…不敵な笑みを浮かべている。
「止めないでフラヴィオ。これは分の良い賭けなんだから」ニヤニヤ…
「だがイヴァーノ…私は君のそんな姿を見たくはない」
「ふっ、絶対落ちてるから大丈夫」
「な…」ワナワナワナ…「まだ言うか!」
「あ、言っとくけどハムはボンレスだから」
「イヴァーノ様、その方が結婚相手なのですか?」
「んん?そう。僕の夫ビアジョッティ伯爵」
剣呑なイヴァーノと青年に割って入ったのは先ほどよりもより一層高くなった二コラの声だ。
イヴァーノの夫である私が気になるのだろう。全身を舐めるように値踏みする二コラだが、その頬はうっすらと染まり人好きのする笑みを浮かべている…
恐らくは見る者を魅了するであろう花の様な笑顔。なのにどうしてだろう。私はこの笑顔を好きにはなれない。
彼の笑顔には真心を感じないのだ。
私の好きな笑顔はそう…「あはははは!馬鹿フラヴィオ!」おかずは減らさない、そう言って大口を開けて笑った、イヴァーノのあの笑顔だ。
----------------
ははん?目ざといな。フラヴィオの顔面偏差値にもう気が付いたのか…
二コラはどうやら、無節操にも人の夫に狙いを定めたようだ。
だからと言って、この国で不貞行為はけっこうな重罪である。
人の夫に手を出したら、いくら治癒の力を持つ〝聖なる乙男”として特別な地位にいる二コラでもさすがに許されない。
それでも二コラはフラヴィオをその気にさせるだけさせて、「ごめんなさい、僕はそんなつもりじゃなかったのにぃ」と僕にマウントをとりたいのだろう。いるんだよね、こういうクラッシャー。
だが悔しいことに、奴の力は本物だ。
気が気じゃない…
「ビアジョッティ伯爵ぅ、イヴァーノ様は扱いづらいお方でしょう?」
「いいや少しも。彼の率直さを扱いづらいと言うのなら…彼ほど裏表のない人物を私は知らない」
「で、でもぉ、酷いこととか…言われませんかぁ?」
「あれは全て私が悪い。イヴァーノの叱責は私を思ってのことだ」
「ぼ、僕はイヴァーノ様に扇で打たれたこともあるんですよ!」
「だとしたら君が何かしたのだろう。イヴァーノは理由もなくそんなことはしない!」
…フラヴィオは僕が貸し馬車屋を自作のハリセンはたき倒してたことを指してるんだろう。だが…残念ながら本物のイヴァーノは事実、羽根の付いた扇で「あっちへお行き平民!」とシバいていた。ここはお口チャックで…
「で、でもぉ…もし困った事があったらいつでも教会にいらしてくださいねぇ、お話聞きますから」スス…
「結構だ。私はイヴァーノを尊敬しているし誇りに思っている。彼の夫に選ばれたことは私にとってこの上なく幸運なことだ。私が彼を困らせることはあっても彼に困る事など…今後も一切無い!断言しよう!」
え?フラヴィオ…
…今後も困らせるのは確定なのか…そうなのか…
「それより馴れ馴れしく触らないでくれないか。イヴァーノ!この国では人の夫に気安く触れることを許しているのか」
「いいえ、許されてませんね」
「そんな…っ!ひどぉい!」キッ!「僕はただ袖に糸くずがついてたから取ってあげただけなのにぃ!」
「ニコラに対しなんという無礼な言いがかりだ!」
「やかましいわ!この恋の奴隷!ニコラが好きなら手綱ぐらい握っとけ!」
ビクッ!「ず、随分物言いが乱暴になったものだな…もう行こう二コラ…」
「グスン…はい…」
涙出て無いって!
「イヴァーノ、あと数日で合否が出る。その時は…貴族街の中心地である噴水広場に入るだけの人を集めてやるからな!待っていろ!」
「そっちこそイベリコ豚用意して待ってろ!」
それを最後に二人は去っていったが…ふっ、おもしろい捨てセリフだ。
賭けも何も…ふふっ、これは確定された未来。ふふふっ、騎士志望のダリオが入団試験に落ちるのは、ダリオの人生初挫折をニコラが励まし仲を深める…というゲーム内の確定イベントなのに!わーはっはっはっ!
「フラヴィオ、もうすぐ美味しい加工肉手に入りますからね。計三十キロ。わーい、保管庫空けとかなくちゃ!」
「まったく…。その自信はどこから来るのか分からないが…、だが君が楽しそうで何よりだ」
フラヴィオは僕のご機嫌がお肉のせいだと思ってるみたいだけど…
僕が今ご機嫌なのは…実はほとんどフラヴィオのおかげだ。
正ヒロインとして設定に護られし二コラ。
どれほど二コラが分かりやすいあざと系男子でも、お構い無しで奴らはメロメロになっていく。まさにチート級チャーム。
その二コラからあんなガッツリアプローチ掛けられて少しもよろめかなかったフラヴィオってば…ギューってしたい気分っ!
ところで一個だけ。二コラの治癒力…とは魔法でもなんでもなく、この国では大変珍しいいわゆる気功と経絡治療のことだ。補足までね。
うっかり漏れてしまったイヴァーノの悪態。それを嗜めたのはまだ歳若い青年の声。
皮細工の店から出てきたその青年は二コラの友人なのだろう。そして口ぶりから見て彼らはイヴァーノを含め学院の同級生だったに違いない。青年は二コラとイヴァーノの間に入り込むと、後ろ手に二コラを庇い険しい顔つきでイヴァーノに対峙した。
「ほとんど手ぶらで放り出されたそうじゃないか。ああ、それで庶民街で買い物なのか。贅沢の好きなお前が庶民街で買い物…お気の毒にな」
人の不幸を嘲るなんという品のない振る舞い!イヴァーノに代わり一言物申そうと思いきや、彼の言葉はイヴァーノの闘争心に激しく火をつけたようだ。
「ああん?なんだダリオか。へー、二コラの護衛気取りですか?笑える。ヘタレのくせに」
「なっ!馬鹿にするな!」
「てか、庶民街で生まれ育ったニコラに何の護衛が必要って?はっきり言えばいいのに。あわよくば二コラとイチャイチャしたくて理由をつけて訓練サボってついてきましたって」
「そ、そんなんじゃない!」
「庶民街ぐらいだもんね?一般伯爵家の息子ダリオが王子殿下のアマーディオや公爵令息のパンクラツィオを出し抜けるの。ぷぷ、必死か!どうせ二コラはアマーディオを選ぶのに…お気の毒にね」
「う、うるさい!」
青年の言葉尻を真似て煽っていくイヴァーノ。な、なるほど…これは確かに気が強い…
「だいたい進路を決める時期にそんなチャラいことしてるから入団試験落ちるんだって。馬鹿なの?」
「ま、まだ結果は出ていない!知ったような口を利くな!」
「じゃあ賭ける?もし落ちてたら…ハムとソーセージとベーコン、十キロずつ届けてもらおうか。貴族街の端にあるビアジョッティ伯爵家まで」
「いいとも!その代わり合格していれば公衆の面前で謝罪してもらう!その頭を地面につけて!」
「乗った!」
なんだと!地面に頭をつけて謝るなど…そんな屈辱的な真似をイヴァーノにさせてなるものか!
「相手にしないでダリオ様!僕のために争わないで!」
「そんな賭けは止めるんだイヴァーノ!」
イヴァーノを制止する私の声と同時に前へ出たのは先ほどのニコラ。やはり彼はどこか…自分に酔いしれているかのようだ…
彼は声の主である私を見て驚いたように顔を向けるが、…肝心のイヴァーノは…不敵な笑みを浮かべている。
「止めないでフラヴィオ。これは分の良い賭けなんだから」ニヤニヤ…
「だがイヴァーノ…私は君のそんな姿を見たくはない」
「ふっ、絶対落ちてるから大丈夫」
「な…」ワナワナワナ…「まだ言うか!」
「あ、言っとくけどハムはボンレスだから」
「イヴァーノ様、その方が結婚相手なのですか?」
「んん?そう。僕の夫ビアジョッティ伯爵」
剣呑なイヴァーノと青年に割って入ったのは先ほどよりもより一層高くなった二コラの声だ。
イヴァーノの夫である私が気になるのだろう。全身を舐めるように値踏みする二コラだが、その頬はうっすらと染まり人好きのする笑みを浮かべている…
恐らくは見る者を魅了するであろう花の様な笑顔。なのにどうしてだろう。私はこの笑顔を好きにはなれない。
彼の笑顔には真心を感じないのだ。
私の好きな笑顔はそう…「あはははは!馬鹿フラヴィオ!」おかずは減らさない、そう言って大口を開けて笑った、イヴァーノのあの笑顔だ。
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ははん?目ざといな。フラヴィオの顔面偏差値にもう気が付いたのか…
二コラはどうやら、無節操にも人の夫に狙いを定めたようだ。
だからと言って、この国で不貞行為はけっこうな重罪である。
人の夫に手を出したら、いくら治癒の力を持つ〝聖なる乙男”として特別な地位にいる二コラでもさすがに許されない。
それでも二コラはフラヴィオをその気にさせるだけさせて、「ごめんなさい、僕はそんなつもりじゃなかったのにぃ」と僕にマウントをとりたいのだろう。いるんだよね、こういうクラッシャー。
だが悔しいことに、奴の力は本物だ。
気が気じゃない…
「ビアジョッティ伯爵ぅ、イヴァーノ様は扱いづらいお方でしょう?」
「いいや少しも。彼の率直さを扱いづらいと言うのなら…彼ほど裏表のない人物を私は知らない」
「で、でもぉ、酷いこととか…言われませんかぁ?」
「あれは全て私が悪い。イヴァーノの叱責は私を思ってのことだ」
「ぼ、僕はイヴァーノ様に扇で打たれたこともあるんですよ!」
「だとしたら君が何かしたのだろう。イヴァーノは理由もなくそんなことはしない!」
…フラヴィオは僕が貸し馬車屋を自作のハリセンはたき倒してたことを指してるんだろう。だが…残念ながら本物のイヴァーノは事実、羽根の付いた扇で「あっちへお行き平民!」とシバいていた。ここはお口チャックで…
「で、でもぉ…もし困った事があったらいつでも教会にいらしてくださいねぇ、お話聞きますから」スス…
「結構だ。私はイヴァーノを尊敬しているし誇りに思っている。彼の夫に選ばれたことは私にとってこの上なく幸運なことだ。私が彼を困らせることはあっても彼に困る事など…今後も一切無い!断言しよう!」
え?フラヴィオ…
…今後も困らせるのは確定なのか…そうなのか…
「それより馴れ馴れしく触らないでくれないか。イヴァーノ!この国では人の夫に気安く触れることを許しているのか」
「いいえ、許されてませんね」
「そんな…っ!ひどぉい!」キッ!「僕はただ袖に糸くずがついてたから取ってあげただけなのにぃ!」
「ニコラに対しなんという無礼な言いがかりだ!」
「やかましいわ!この恋の奴隷!ニコラが好きなら手綱ぐらい握っとけ!」
ビクッ!「ず、随分物言いが乱暴になったものだな…もう行こう二コラ…」
「グスン…はい…」
涙出て無いって!
「イヴァーノ、あと数日で合否が出る。その時は…貴族街の中心地である噴水広場に入るだけの人を集めてやるからな!待っていろ!」
「そっちこそイベリコ豚用意して待ってろ!」
それを最後に二人は去っていったが…ふっ、おもしろい捨てセリフだ。
賭けも何も…ふふっ、これは確定された未来。ふふふっ、騎士志望のダリオが入団試験に落ちるのは、ダリオの人生初挫折をニコラが励まし仲を深める…というゲーム内の確定イベントなのに!わーはっはっはっ!
「フラヴィオ、もうすぐ美味しい加工肉手に入りますからね。計三十キロ。わーい、保管庫空けとかなくちゃ!」
「まったく…。その自信はどこから来るのか分からないが…、だが君が楽しそうで何よりだ」
フラヴィオは僕のご機嫌がお肉のせいだと思ってるみたいだけど…
僕が今ご機嫌なのは…実はほとんどフラヴィオのおかげだ。
正ヒロインとして設定に護られし二コラ。
どれほど二コラが分かりやすいあざと系男子でも、お構い無しで奴らはメロメロになっていく。まさにチート級チャーム。
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