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神々の女王ヘラ降臨
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「はっきりさせましょうかフラヴィオ」
「あ、ああ…」
うって変わって静かに話し出すイヴ。だが私は知っている。人は静かなる怒りこそが厄介なのだと…
「フラヴィオはこの国の第三王子なんですかぁ?」
「す、すまないわたしは」
「じゃーあ!!!ビアジョッティ伯爵はどこ行っちゃったんでしょうねぇ?あっれぇおかしいいな。目の前によく似たそっくりさんが居るぅ↑」
「イ、イヴ…」
「王子様すみませーん。僕の夫ご存じないですかぁ?ビアジョッティ伯爵っていうやたら顔の良いサルディーニャの貴族なんですけどぉ」
「……」
余りの怒気に言葉が失われていく。本当ならば今こそ言葉を尽くさねばならないというのに、硬直した口は上手く動かない。
「ウソツキは嫌いだって言いましたよね!」ダシッ!
ビクッ!「う、嘘と言うかこれは…」
「ウソじゃなきゃ何だって言うんですか!」
「その…」
「王族の責務…でしたっけ?」
「そ、それは…」
「へー。フラヴィオはアスタリアの王子になってお嫁さん貰うんだぁ?あそこのアレとか」
「まあ!」
「そこのソレとか」
「失礼ね!」
「ここに来てない十六歳とかぁ?」
「違う!」
「巨乳のほうがいいですか。そうですか」
「ば、馬鹿なことを…」
「僕を捨てるんだ…そりゃ僕は?貧乳ですけどぉ?うぅ…フラヴィオのバカ…」
「イ…」
ダンッ!
「って僕が泣くとでも思ってんですか!」
ビクッ!
「認めませんよそんなの!」
「イ、イヴ!どうか話を」
「触るなこの浮気者!」
もしや…こ、これが噂のイヴか!
屋敷に戻ってからも怒りの収まらぬパンクラツィオ殿が、激高のあまり家宝の壺を割ってしまい公爵閣下の逆鱗に触れたという、あの伝説の…
「わ、私は何もしていない!」
「あ、ごめん未来の話だったわ」
「そんな未来はこれからも存在しない!」
「絶対?」
「絶対だ!」
「約束する?」
「するとも」
「神かけて誓う?」
「もう誓った!あの日あの教会で!神の名のもとに!」
「もう一回聞きますよ。フラヴィオはウソつきじゃありませんね」
「君に嘘はつかない。信じて欲しい」
内なる私の勘が告げる、ここが正念場だと!
「じゃあ僕の目の前に居るのは誰ですか!ピチピチギャル(古い)を嫁に貰おうとしている第三王子か、それとも僕一筋の愛妻家、ビアジョッティ伯爵か!」
「私は君の夫、ビアジョッティ伯爵だ!」
「ふー…、よく言えました」ニコリ
ひとつ息を吐くと、そこにはいつものイヴがまるで女神のように柔らかく微笑んでいる。
良かった…私はうまく正解を掴んだようだ…
「待たれよサルディーニャの婦人…貴公子…???…イヴァーノ殿!」
「なんですか。これ以上夫夫の問題に口を挟むなら容赦しませんよ」ギロ
「これはアスタリア国王家の問題である!一個人の感情で決められる事由ではない。弁えてもらおう」
「いいえ一伯爵家の問題です」
「まだ言うか!」
名門バルタサール侯爵家…彼は伝統規律を重んじる男だ。いくらなんでもイヴの我儘が通る相手ではないだろう。
私はイヴに代わって対峙しようとした。が、私の前に立ちはだかったイヴにより阻まれ椅子から立ち上がる事さえ出来ないでいる。
「ここに居るのは第三王子なんかじゃありません。僕の夫ビアジョッティ伯爵です」
「だからそれは仮の身分だと言っておろうが!」
「くどい!!!」
二度目の叫声、それは会場中を沈黙の海へと変化させる。アレクサ様でさえなにも言えず事の成り行きを黙って見守っている…
「ふー…僕の夫ビアジョッティ伯爵は物知らずで金銭感覚も皆無で、顔とバイオリン以外は取り柄のない優男です」
「なんと無礼なことを…」
「僕のお目付け役を命じられた哀れな生贄、それが田舎の男爵家からやって来た僕の夫です」
ああ…そうだ。私は何のとりえもない男だったろう。だがその声は優しく甘く音色を変える。
「空回り気味なのは今もですけど…誰に対しても公平でいつも一生懸命で…それが僕の尊敬する夫です」
「イヴ…」
「時々優柔不断に見えるのは誠実でいようと考えすぎるせいで…僕には分ってます。それが僕の大好きな夫です」
「そ、それとこれとは話が別だ!」
「じゃあ、あなたの知ってる第三王子ってどんな人ですか?」
「…うむ…芸術を好まれる非常に穏やかな方だ。周囲に軋轢を生まぬ謙虚さもある。あれやこれやの無理難題も少なく王子の中ではもっとも面倒事を起こさぬ利口な方よ」
それは裏を返せば出過ぎず扱いやすいということだ。事実第四宮で過ごしていた私はその通りであった…
「穏やか以外全部違います。それ多分…別人です。あー良かった。どうも似た人がもう一人居るみたい」
「なんだと!」
「だって僕の夫は謙虚どころか地味に主張激しいし…無理難題…というか事後報告も多いし、それに僕がどんなけ面倒かけられたと思います?まったくの別人です」ズバ
言い訳のしようもない…
「馬鹿を申すな!貴殿は自分が何を言っているのか分かっているのか!」
「じゃあ第三王子に似たそっくりさんが世界に一人も居ないって証明できますぅ?証明出来たら信じてあげます」
「何ぃ!? 」
…これはヴィットーレ殿が語っていた〝悪魔の証明”そのものではないか。ないものは証明できぬ。
「き、貴殿は殿下をどうするつもりか!王家だぞ!王子殿下だぞ!いくらサルディーニャ貴族とはいえ伯爵位ごときが!」
割って入ったのはベラスコ侯爵。彼の言葉を皮切りに周囲へは動揺が広がっていく。
「伯爵位と王族を秤にかけるか!」
「なんと傲慢な!」
「秤になんかかけてませーん。最初から一択でーす」
「なんだその物言いは!」
「フラヴィオには将来性しかありませんしぃ↑」
舌戦の中、私はルイージに掛けられた言葉を思い出していた。
『どうか後悔の無い選択をなさってください』
『イヴ様であればきっとこう仰るでしょう。「人はみな自分らしく生きるべき!」と』
自分らしく…では私らしくとはどんな姿だ!
ルイージを王座へ導いた責任…兄二人の運命を閉ざした責任…第三王子として民の暮らしを守るべき責任…
だが…だが私は、私は本当は…
私の葛藤など余所にイヴとベラスコ侯爵の口論は続く。
「アスタリアがどれほど貧しかろうと王族には無二の権威がある!」
「ほーんそれで?」
「なっ!」
「僕の未来はイヴァーノ・モードの主宰として順風満帆だしフラヴィオはサルディーニャ王太子の側近としてすでに出世コースにのったも同然だし、権威なんかこれからいくらでもついてくるし!」
「王太子の側近だと!アスタリアの王家を捨て他国の王家に仕えるか!笑止!ハハハハハ」
湧き上がる嘲笑。これは…母がミランダ様から受けた笑いと同じ類のものだ…
「笑うな!!!」
ドンッ!
「これはフラヴィオが自ら掴みとった未来へのウイニングロード!第三王子より価値があるに決まってる!」
「 ‼ 」
ああ…私は何を悩んでいたのだ…
サルディーニャでの日々が思い出される。
自らの手で部屋を整え愛馬の背にブラシをかけ…、休日にはメルカートで掘り出し物を探し、夜は気のおけぬ友人と腹を割って語らいあう。
勉強会は刺激のあるもので…仲間と切磋琢磨する時間は気は抜けぬが何とも有意義な時間だ。美術品を眺めぼんやりと過ごしていた第四宮の時間とは違って…
私は出仕に際し支払われる手当を少しずつだが書斎の花瓶に貯め置いていた。いつかイヴを…彼が行きたがっているオペラへ連れて行くつもりで…
ああ…あの金貨を置いてきた時点で私の奥底はとっくに選んでいたのだ…サルディーニャへ戻りイヴとオペラを観たいのだと…
「あと…子供でしたっけ?僕はディンクス希望です。子供は必要ありません。これから介護問題も出てきますし…二人で毎日を楽しめればそれでいいです」
そしてイヴは高らかに宣言した。
「結論言いますね。僕とフラヴィオ、ビアジョッティ伯爵夫妻は明後日帰ります。おじいちゃん連れて」
「あ、ああ…」
うって変わって静かに話し出すイヴ。だが私は知っている。人は静かなる怒りこそが厄介なのだと…
「フラヴィオはこの国の第三王子なんですかぁ?」
「す、すまないわたしは」
「じゃーあ!!!ビアジョッティ伯爵はどこ行っちゃったんでしょうねぇ?あっれぇおかしいいな。目の前によく似たそっくりさんが居るぅ↑」
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「……」
余りの怒気に言葉が失われていく。本当ならば今こそ言葉を尽くさねばならないというのに、硬直した口は上手く動かない。
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「そ、それは…」
「へー。フラヴィオはアスタリアの王子になってお嫁さん貰うんだぁ?あそこのアレとか」
「まあ!」
「そこのソレとか」
「失礼ね!」
「ここに来てない十六歳とかぁ?」
「違う!」
「巨乳のほうがいいですか。そうですか」
「ば、馬鹿なことを…」
「僕を捨てるんだ…そりゃ僕は?貧乳ですけどぉ?うぅ…フラヴィオのバカ…」
「イ…」
ダンッ!
「って僕が泣くとでも思ってんですか!」
ビクッ!
「認めませんよそんなの!」
「イ、イヴ!どうか話を」
「触るなこの浮気者!」
もしや…こ、これが噂のイヴか!
屋敷に戻ってからも怒りの収まらぬパンクラツィオ殿が、激高のあまり家宝の壺を割ってしまい公爵閣下の逆鱗に触れたという、あの伝説の…
「わ、私は何もしていない!」
「あ、ごめん未来の話だったわ」
「そんな未来はこれからも存在しない!」
「絶対?」
「絶対だ!」
「約束する?」
「するとも」
「神かけて誓う?」
「もう誓った!あの日あの教会で!神の名のもとに!」
「もう一回聞きますよ。フラヴィオはウソつきじゃありませんね」
「君に嘘はつかない。信じて欲しい」
内なる私の勘が告げる、ここが正念場だと!
「じゃあ僕の目の前に居るのは誰ですか!ピチピチギャル(古い)を嫁に貰おうとしている第三王子か、それとも僕一筋の愛妻家、ビアジョッティ伯爵か!」
「私は君の夫、ビアジョッティ伯爵だ!」
「ふー…、よく言えました」ニコリ
ひとつ息を吐くと、そこにはいつものイヴがまるで女神のように柔らかく微笑んでいる。
良かった…私はうまく正解を掴んだようだ…
「待たれよサルディーニャの婦人…貴公子…???…イヴァーノ殿!」
「なんですか。これ以上夫夫の問題に口を挟むなら容赦しませんよ」ギロ
「これはアスタリア国王家の問題である!一個人の感情で決められる事由ではない。弁えてもらおう」
「いいえ一伯爵家の問題です」
「まだ言うか!」
名門バルタサール侯爵家…彼は伝統規律を重んじる男だ。いくらなんでもイヴの我儘が通る相手ではないだろう。
私はイヴに代わって対峙しようとした。が、私の前に立ちはだかったイヴにより阻まれ椅子から立ち上がる事さえ出来ないでいる。
「ここに居るのは第三王子なんかじゃありません。僕の夫ビアジョッティ伯爵です」
「だからそれは仮の身分だと言っておろうが!」
「くどい!!!」
二度目の叫声、それは会場中を沈黙の海へと変化させる。アレクサ様でさえなにも言えず事の成り行きを黙って見守っている…
「ふー…僕の夫ビアジョッティ伯爵は物知らずで金銭感覚も皆無で、顔とバイオリン以外は取り柄のない優男です」
「なんと無礼なことを…」
「僕のお目付け役を命じられた哀れな生贄、それが田舎の男爵家からやって来た僕の夫です」
ああ…そうだ。私は何のとりえもない男だったろう。だがその声は優しく甘く音色を変える。
「空回り気味なのは今もですけど…誰に対しても公平でいつも一生懸命で…それが僕の尊敬する夫です」
「イヴ…」
「時々優柔不断に見えるのは誠実でいようと考えすぎるせいで…僕には分ってます。それが僕の大好きな夫です」
「そ、それとこれとは話が別だ!」
「じゃあ、あなたの知ってる第三王子ってどんな人ですか?」
「…うむ…芸術を好まれる非常に穏やかな方だ。周囲に軋轢を生まぬ謙虚さもある。あれやこれやの無理難題も少なく王子の中ではもっとも面倒事を起こさぬ利口な方よ」
それは裏を返せば出過ぎず扱いやすいということだ。事実第四宮で過ごしていた私はその通りであった…
「穏やか以外全部違います。それ多分…別人です。あー良かった。どうも似た人がもう一人居るみたい」
「なんだと!」
「だって僕の夫は謙虚どころか地味に主張激しいし…無理難題…というか事後報告も多いし、それに僕がどんなけ面倒かけられたと思います?まったくの別人です」ズバ
言い訳のしようもない…
「馬鹿を申すな!貴殿は自分が何を言っているのか分かっているのか!」
「じゃあ第三王子に似たそっくりさんが世界に一人も居ないって証明できますぅ?証明出来たら信じてあげます」
「何ぃ!? 」
…これはヴィットーレ殿が語っていた〝悪魔の証明”そのものではないか。ないものは証明できぬ。
「き、貴殿は殿下をどうするつもりか!王家だぞ!王子殿下だぞ!いくらサルディーニャ貴族とはいえ伯爵位ごときが!」
割って入ったのはベラスコ侯爵。彼の言葉を皮切りに周囲へは動揺が広がっていく。
「伯爵位と王族を秤にかけるか!」
「なんと傲慢な!」
「秤になんかかけてませーん。最初から一択でーす」
「なんだその物言いは!」
「フラヴィオには将来性しかありませんしぃ↑」
舌戦の中、私はルイージに掛けられた言葉を思い出していた。
『どうか後悔の無い選択をなさってください』
『イヴ様であればきっとこう仰るでしょう。「人はみな自分らしく生きるべき!」と』
自分らしく…では私らしくとはどんな姿だ!
ルイージを王座へ導いた責任…兄二人の運命を閉ざした責任…第三王子として民の暮らしを守るべき責任…
だが…だが私は、私は本当は…
私の葛藤など余所にイヴとベラスコ侯爵の口論は続く。
「アスタリアがどれほど貧しかろうと王族には無二の権威がある!」
「ほーんそれで?」
「なっ!」
「僕の未来はイヴァーノ・モードの主宰として順風満帆だしフラヴィオはサルディーニャ王太子の側近としてすでに出世コースにのったも同然だし、権威なんかこれからいくらでもついてくるし!」
「王太子の側近だと!アスタリアの王家を捨て他国の王家に仕えるか!笑止!ハハハハハ」
湧き上がる嘲笑。これは…母がミランダ様から受けた笑いと同じ類のものだ…
「笑うな!!!」
ドンッ!
「これはフラヴィオが自ら掴みとった未来へのウイニングロード!第三王子より価値があるに決まってる!」
「 ‼ 」
ああ…私は何を悩んでいたのだ…
サルディーニャでの日々が思い出される。
自らの手で部屋を整え愛馬の背にブラシをかけ…、休日にはメルカートで掘り出し物を探し、夜は気のおけぬ友人と腹を割って語らいあう。
勉強会は刺激のあるもので…仲間と切磋琢磨する時間は気は抜けぬが何とも有意義な時間だ。美術品を眺めぼんやりと過ごしていた第四宮の時間とは違って…
私は出仕に際し支払われる手当を少しずつだが書斎の花瓶に貯め置いていた。いつかイヴを…彼が行きたがっているオペラへ連れて行くつもりで…
ああ…あの金貨を置いてきた時点で私の奥底はとっくに選んでいたのだ…サルディーニャへ戻りイヴとオペラを観たいのだと…
「あと…子供でしたっけ?僕はディンクス希望です。子供は必要ありません。これから介護問題も出てきますし…二人で毎日を楽しめればそれでいいです」
そしてイヴは高らかに宣言した。
「結論言いますね。僕とフラヴィオ、ビアジョッティ伯爵夫妻は明後日帰ります。おじいちゃん連れて」
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*マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま
他サイトも転載してます。
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