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二人のペルソナ
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「何の話ですかそれ」
第三王子殿下ならサルディーニャに小さくて可愛いのが居るけど?だが目の前のおっさんはフラヴィオのことを〝王子殿下”と言ってるらしい。
「王子…王子…?」
王子って言うなら僕こそおとぎの国の王子ですけど?ほら王冠。
「とぼけるのはお止しいただきたい」
とぼけたっていうか…わけわかんないんだってば!
「殿下自らが仰ったのだ。殿下はサルディーニャの遠縁の助けにより身を隠しておられたと」
それ…ルイージ君のことじゃね?
そのルイージ君とカタリーナ様はホールを突っ切り一番大きな部屋の貴賓席にお掛けあそばしていてここにはいない。
「フラヴィオ殿下はこう言われた。避難先サルディーニャで同性の妻を娶り今回妻を伴い帰国されたのだと。ここにサルディーニャの人間は貴殿しかおらぬ。ではあなたがそうなのであろう」
「確かに僕はサルディーニャからきましたけど僕の夫はビアジョッティ伯爵です」
「それは結婚によって手に入れた身分ではありませんか。あなたの夫はこの国の第三王子であらせられます」
「はあ?」
イヤイヤイヤイヤ待て待て待て待て。
僕は何度も確認したじゃないか。ルイージ君の正体を知った時に。フラヴィオに隠し事はないかって。
それにフラヴィオはあれほどハッキリ「ない!」と答えた。答えたのに!もしこの事が事実なら…
フラヴィオーォォォ!サプライズはヤメロって言ったでしょーが!
「待たれよ卿、私はこの者を殿下の伴侶とは認めておらぬ」
なんだとぉぉぉ!あっ!こいつさっき僕を突き飛ばしたジジイ!
「バルタサール殿…、何を言う!殿下がはっきり申されたではないか」
「いいや。殿下が婚姻を結ばれたのはサルディーニャの法の下でだ。だがこのアスタリアでは同性婚など認めてはおらぬ!」
最初のおじさんと後から来たジジイは僕そっちのけで言い争いを始めている。が!
そもそも認めるとか認めないとか関係ない!僕とフラヴィオは夫夫!これは紛れもない事実だから!
「この者は男ではないか!ここに居る者達に聞いてまわるがいい!大半が同じ意見であろうに!」
「し、しかし…この御仁は恩人であるのだぞ!」
「関係あるものか!王族たる殿下はアスタリア王の血を繋いでいかねばならぬ!貴殿はこの者にお子が産めるとでもいうつもりか!」
はぁぁぁぁん?
-------------------
「う、ううむ…だが恩に背くはアスタリアを貶める行為も同然!それはならぬ!」
「ではこれでどうだね。ピラール!」
「なんでしょうお父様」
「その御仁を側妃に下がらせバルタサール侯爵家の長女、このピラールを正妻に迎えては」
「待ってもらおうバルタサール卿!であれば我がベラスコ侯爵家が娘ブランカでも構わぬではないか!ブランカここへ!」
「お父様、ブランカはここに」
「何を申されるか。我がバルベルデ伯爵家には大変美しい十六になる娘ローラがいる。候補を立てるのであれば検討いただこう」
「皆何を騒いでいる!」
その時私は人波にのまれ見失ったイヴを探していた。中央階段から離れたホールの一画に出来た小さな人だかり。彼は私の声に気付くと「信じられない」まるでそう言うかのように顔を向けた。
私はこの夜会の間に彼を邸内の礼拝堂へ連れ出し、神の御前で真実と謝意を告げよう、そう考えていた。何度も機を逸したが、それを告げるのは神の御前であるべきだと…
だが思ってもみなかったのだ。まさかアレクサ様が彼らを招いているとは…
彼らはファブリチオ派の重鎮たち。幸い不当な行いも無く上手く粛清を逃れた由緒ある家門の当主たちだ。だが名門であるがゆえにその思想はとかく保守的。
厳格ではあるが融通の利かぬフォブリチオを彼らは上手く操っていた。当然そこには彼らの思想が乗せられていただろう。
だがアレクサ様相手にこれからはそうもいくまい。
彼らが私に告げた歓喜歓待の言葉。
「必ずやお戻りくださると信じておりましたぞ」
「若き王をお支え出来るのはあなたを置いておりませぬ」
だが彼らは第四宮へ足を運んだこともなければ私を屋敷へ招いたこともない。
彼らの主ファブリチオもまた、ミランダ妃とは違う意味で私の母を見下していた…
呆れるほどの掌返し。彼らはファブリチオに代わる己の支柱として私を求めているのだろう。
「ブランカ行きなさい」
「はい」
「ピラール、お前もお傍に」
「ええもちろん」
何度か宮廷舞踏会で顔を見たことのある令嬢たち…
「すまないがそこを退いてくれないか」
「まあ!なんとつれないことを!」
「こちらへいらっしゃって殿下!」
声も無くこぶしを握り締めるイヴの姿が視界に入る。驚愕…怒り…焦燥…そして失望…彼の心情は想像に難くない。
「通してくれ!」
収拾のつかぬその空気を破ったのはよく通るアレクサ様の一喝。
「祝いの席で見苦しい真似はお止めなさい!」
「王弟妃殿下…」
「あなた方は粛清を逃れた誇り高き当主方でしょう!これはなんですか!」
アレクサ様の叱責に口を噤む当主たち。だがその顔には不満の色が色濃く残っている。
「全く…何故娘のこととなるとこう見境が無くなるのかしら…」
「であればアレクサ様は後継者の問題をどうお考えか!王家の血筋を残すは王族の義務であるというのに!」
「いくらサルディーニャが宗主国と言えど…アスタリア王家をここまで軽んじられる謂れはない!」
「私はイヴを心から愛している!この話は終いだ!」
彼らは何故私の話を聞こうとしないのだ!
私の身元を隠すため遠縁コレッティ家が爵位をお与えくださったこと。
その爵位は三男の夫に与えられる爵位であったこと。
サルディーニャにおける同性婚は歴史的にも価値のある高尚な文化であること。
一年の余を共に過ごした私とイヴは互いに愛し合うに至ったこと。
イヴは服飾家として名を馳せ、私の全てを支えてくれているということ。
言葉を尽くしたというのに!
「イヴなくして私はここに居ない!そこに異論の余地はない!皆下がれ!」
コレッティ家を守るために、イヴが内乱鎮圧における影の立役者であったことを伝えられぬのがなんとも歯痒い!
その事実を知れば誰であろうと二の句は告げられぬだろうに…!
「では殿下。殿下はあの貴公子を妻として王宮へ招かれるおつもりか!」
「またも宮廷が乱れますぞ!」
「イヴを迎え入れることが争いの火種だと言うか!なんたる無礼!」
「では後継をどうお考えかお聞かせ願いたい!この国でどうお暮しになる!我らを納得させていただこう!」
彼らはどうあっても私に妃をもたせるつもりでいるのだ!
「私はイヴ以外の妃を持つつもりはない。出過ぎた口出しは止めよ」
「ならば殿下!あなたは王族の責務をどう考える!」
「…ぐ…」
そうだ…。王族の責務。それこそが常に私の決断を鈍らせる呪いの言葉…
「あーもううるさい!!!」
屋敷中に響き渡らんばかりのイヴの叫声。
「そこ退いて!」
「い、いやだが…」
「いいから退け!」
黒い衣装に王冠を頂くイヴはまるで闇夜の王だ。立ち上るその怒気に当主たちは思わず身を怯ませる。
「あ、あなた何を…」
「……」ズイッ!
「キャッ!」
イヴは更に令嬢らを押し退け私の前に立つ。
「イヴ…うっ!」
「問答無用!」ドン!
イヴは手の平で私の胸を強く突きながら王弟殿下の肖像画が飾られる壁際まで押し込んでいく。
「イ、イヴ、これ以上は…」
「そこ座って」
そこには赤いベルベットが美しいマホガニーの椅子が一脚…
「イヴ、話を…」
「いいからそこに座りなさい!!!」
初めて見る憤怒の形相でイヴは叫んだ。
初めて出会ったあの頃をはるかに超える勢いで。
第三王子殿下ならサルディーニャに小さくて可愛いのが居るけど?だが目の前のおっさんはフラヴィオのことを〝王子殿下”と言ってるらしい。
「王子…王子…?」
王子って言うなら僕こそおとぎの国の王子ですけど?ほら王冠。
「とぼけるのはお止しいただきたい」
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「殿下自らが仰ったのだ。殿下はサルディーニャの遠縁の助けにより身を隠しておられたと」
それ…ルイージ君のことじゃね?
そのルイージ君とカタリーナ様はホールを突っ切り一番大きな部屋の貴賓席にお掛けあそばしていてここにはいない。
「フラヴィオ殿下はこう言われた。避難先サルディーニャで同性の妻を娶り今回妻を伴い帰国されたのだと。ここにサルディーニャの人間は貴殿しかおらぬ。ではあなたがそうなのであろう」
「確かに僕はサルディーニャからきましたけど僕の夫はビアジョッティ伯爵です」
「それは結婚によって手に入れた身分ではありませんか。あなたの夫はこの国の第三王子であらせられます」
「はあ?」
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僕は何度も確認したじゃないか。ルイージ君の正体を知った時に。フラヴィオに隠し事はないかって。
それにフラヴィオはあれほどハッキリ「ない!」と答えた。答えたのに!もしこの事が事実なら…
フラヴィオーォォォ!サプライズはヤメロって言ったでしょーが!
「待たれよ卿、私はこの者を殿下の伴侶とは認めておらぬ」
なんだとぉぉぉ!あっ!こいつさっき僕を突き飛ばしたジジイ!
「バルタサール殿…、何を言う!殿下がはっきり申されたではないか」
「いいや。殿下が婚姻を結ばれたのはサルディーニャの法の下でだ。だがこのアスタリアでは同性婚など認めてはおらぬ!」
最初のおじさんと後から来たジジイは僕そっちのけで言い争いを始めている。が!
そもそも認めるとか認めないとか関係ない!僕とフラヴィオは夫夫!これは紛れもない事実だから!
「この者は男ではないか!ここに居る者達に聞いてまわるがいい!大半が同じ意見であろうに!」
「し、しかし…この御仁は恩人であるのだぞ!」
「関係あるものか!王族たる殿下はアスタリア王の血を繋いでいかねばならぬ!貴殿はこの者にお子が産めるとでもいうつもりか!」
はぁぁぁぁん?
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「う、ううむ…だが恩に背くはアスタリアを貶める行為も同然!それはならぬ!」
「ではこれでどうだね。ピラール!」
「なんでしょうお父様」
「その御仁を側妃に下がらせバルタサール侯爵家の長女、このピラールを正妻に迎えては」
「待ってもらおうバルタサール卿!であれば我がベラスコ侯爵家が娘ブランカでも構わぬではないか!ブランカここへ!」
「お父様、ブランカはここに」
「何を申されるか。我がバルベルデ伯爵家には大変美しい十六になる娘ローラがいる。候補を立てるのであれば検討いただこう」
「皆何を騒いでいる!」
その時私は人波にのまれ見失ったイヴを探していた。中央階段から離れたホールの一画に出来た小さな人だかり。彼は私の声に気付くと「信じられない」まるでそう言うかのように顔を向けた。
私はこの夜会の間に彼を邸内の礼拝堂へ連れ出し、神の御前で真実と謝意を告げよう、そう考えていた。何度も機を逸したが、それを告げるのは神の御前であるべきだと…
だが思ってもみなかったのだ。まさかアレクサ様が彼らを招いているとは…
彼らはファブリチオ派の重鎮たち。幸い不当な行いも無く上手く粛清を逃れた由緒ある家門の当主たちだ。だが名門であるがゆえにその思想はとかく保守的。
厳格ではあるが融通の利かぬフォブリチオを彼らは上手く操っていた。当然そこには彼らの思想が乗せられていただろう。
だがアレクサ様相手にこれからはそうもいくまい。
彼らが私に告げた歓喜歓待の言葉。
「必ずやお戻りくださると信じておりましたぞ」
「若き王をお支え出来るのはあなたを置いておりませぬ」
だが彼らは第四宮へ足を運んだこともなければ私を屋敷へ招いたこともない。
彼らの主ファブリチオもまた、ミランダ妃とは違う意味で私の母を見下していた…
呆れるほどの掌返し。彼らはファブリチオに代わる己の支柱として私を求めているのだろう。
「ブランカ行きなさい」
「はい」
「ピラール、お前もお傍に」
「ええもちろん」
何度か宮廷舞踏会で顔を見たことのある令嬢たち…
「すまないがそこを退いてくれないか」
「まあ!なんとつれないことを!」
「こちらへいらっしゃって殿下!」
声も無くこぶしを握り締めるイヴの姿が視界に入る。驚愕…怒り…焦燥…そして失望…彼の心情は想像に難くない。
「通してくれ!」
収拾のつかぬその空気を破ったのはよく通るアレクサ様の一喝。
「祝いの席で見苦しい真似はお止めなさい!」
「王弟妃殿下…」
「あなた方は粛清を逃れた誇り高き当主方でしょう!これはなんですか!」
アレクサ様の叱責に口を噤む当主たち。だがその顔には不満の色が色濃く残っている。
「全く…何故娘のこととなるとこう見境が無くなるのかしら…」
「であればアレクサ様は後継者の問題をどうお考えか!王家の血筋を残すは王族の義務であるというのに!」
「いくらサルディーニャが宗主国と言えど…アスタリア王家をここまで軽んじられる謂れはない!」
「私はイヴを心から愛している!この話は終いだ!」
彼らは何故私の話を聞こうとしないのだ!
私の身元を隠すため遠縁コレッティ家が爵位をお与えくださったこと。
その爵位は三男の夫に与えられる爵位であったこと。
サルディーニャにおける同性婚は歴史的にも価値のある高尚な文化であること。
一年の余を共に過ごした私とイヴは互いに愛し合うに至ったこと。
イヴは服飾家として名を馳せ、私の全てを支えてくれているということ。
言葉を尽くしたというのに!
「イヴなくして私はここに居ない!そこに異論の余地はない!皆下がれ!」
コレッティ家を守るために、イヴが内乱鎮圧における影の立役者であったことを伝えられぬのがなんとも歯痒い!
その事実を知れば誰であろうと二の句は告げられぬだろうに…!
「では殿下。殿下はあの貴公子を妻として王宮へ招かれるおつもりか!」
「またも宮廷が乱れますぞ!」
「イヴを迎え入れることが争いの火種だと言うか!なんたる無礼!」
「では後継をどうお考えかお聞かせ願いたい!この国でどうお暮しになる!我らを納得させていただこう!」
彼らはどうあっても私に妃をもたせるつもりでいるのだ!
「私はイヴ以外の妃を持つつもりはない。出過ぎた口出しは止めよ」
「ならば殿下!あなたは王族の責務をどう考える!」
「…ぐ…」
そうだ…。王族の責務。それこそが常に私の決断を鈍らせる呪いの言葉…
「あーもううるさい!!!」
屋敷中に響き渡らんばかりのイヴの叫声。
「そこ退いて!」
「い、いやだが…」
「いいから退け!」
黒い衣装に王冠を頂くイヴはまるで闇夜の王だ。立ち上るその怒気に当主たちは思わず身を怯ませる。
「あ、あなた何を…」
「……」ズイッ!
「キャッ!」
イヴは更に令嬢らを押し退け私の前に立つ。
「イヴ…うっ!」
「問答無用!」ドン!
イヴは手の平で私の胸を強く突きながら王弟殿下の肖像画が飾られる壁際まで押し込んでいく。
「イ、イヴ、これ以上は…」
「そこ座って」
そこには赤いベルベットが美しいマホガニーの椅子が一脚…
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