158 / 225
プロモーション活動
しおりを挟む
待ちに待った公爵家主催の婚約披露、兼即位のお祝いパーティー。
僕はこんなこともあろうかと、ちゃーんとドレス以外のゴスロリ貴族受け服(長い)もワンセット持参していた。
これはとあるモバゲーのキャラにインスパイアされて作った限りなくコスに近い、でもまごうこと無きオリジナルである。
まず白と黒のストライブが甘みを抑えるこのブラウスだが、その袖と胸元は大きめの三段フリルと黒のクロスリボンが貴族の華やかさを演出している。
ウエスト部分にはアクセントとして、長めのフィッシュテールをつけた特製の黒いコルセットでゴスっぽさを更にプラス。
そしてボトムスはなんと、ぱっと見ひざ丈のドロワーズにも見える、フリルの付いた黒のハーフパンツが受けの可憐さを大きく主張!
足元はひざ下までの黒ソックスに黒の編み上げショートブーツ。これによって膝小僧がある種の絶対領域を生み出している。
極めつけは頭に乗せた直系十センチほどの自作王冠。右寄り…左寄り…悩みに悩んで右寄りにオン!
「こ、これは…」
「似合う?どうかなフラヴィオ」
「子供着のようで子供着ではない…貴族服のようで何かが違う…」
「おかしい?」
「いや。とても可憐だよ」
「……」グッ!
さて、僕とフラヴィオが宿泊している部屋は三階の角部屋。そして一階ホールではすでに夜会が始まっている。
というか、会の始まりと終わりに明確な合図は無い。人が集まりだしたらなんとなく始まって、最後の人が帰ればようやく終わりであり、その時刻は日を跨ぐことすらあるという…
「さあイヴ。人が増えてきたよ。そろそろ下りよう」
「っし!」パン
気合十分!販促開始だ!
ザワザワザワ…
と思ったのに…
階下に下りた僕とフラヴィオの姿を見てホールに集まった人々は何故か妙な空気に包まれている。
これは一体…
ザワザワザワ…
ち、ちょっと前衛的過ぎただろうか…?いや絶対可愛いって!王冠がまずかった…?いや、こんなちっこいの本物のわきゃないでしょーが!
とその時、人波を掻き分け駆け寄ってくる男の姿が!
「こ!これはもしやフラヴィオで※$%&」ジャジャジャーン!♪~♬~
「あ、楽団の演奏始まったみたい。うわっ!」ドンッ
「生きておられたのか!でん!#$※%」ジャカジャカジャン!♬~♪~
僕を押し退けフラヴィオに迫るジジイときたら、まるで幽霊でも見たかのような表情だ。
その男をきっかけにしてあっという間に人波の中へ埋もれていくフラヴィオ。
「み、皆落ち着かれよ!」
「今までどこにおられたのだ!」
「ま、少し待っ」
「いつこちらに戻ってこられた!」
「イ、イヴはどこに…」
「兄君たちのことはご存知なのか!」
気が付いたら僕は円陣の外に追いやられていた。
え?気にしてないよ。全然。ホントに。いやマジで。ソレ僕のだけどね!!!
プンスコ!僕はその場を離れることにした。だから拗ねて無いって!
「皆さま。本日の主催である女公爵アレクサ様、そしてご同伴の側妃ペネロペ様が参られました」
いいもんこっちが本命だし!
「まあ!なんと色鮮やかなドレス!アレクサ様のドレスはこの国を体現しているかのようだわ!」
そうでしょそうでしょ。ほらね!だから言ったじゃん。
「それにあのペネロペ様の黄色のドレス…。裾の動きがまるで風に舞うようだわ!」
「ペネロペ様…もともと美しい方だけれど…なんだかキラキラと輝いて…あれほど神々しさのある方だったかしら?」
「キャラメルブロンドの髪がドレスの色味と相まって…まるで…まるで豊穣の女神だわ!」
そう。ラインストーンの効果は抜群、髪色のマッチは偶然!というかこれこそが神の導き!狙い通り!
会場内の女性はもれなくみんなあのドレ、ペネロペ様に陶酔している。
…おや~?僕の地獄耳が何かをキャッチしたよ?
「ご覧になってゴメス夫人、あの側妃の慎みの無い姿を」
「まあ…なんというはしたないドレスかしら!」
「これだから田舎者は嫌ですのよ」
「アレクサ様にまであのような姿を強要なされて…何をお考えなのかしら!」
ああん?強要したのは僕だし何を考えてるかって言ったら…ビジネスの成功だけど?
感嘆のため息に混じって聞こえてきたのは意地の悪い陰口。多分この人たちが意地悪な正妻の取り巻きなんだろう。
ツツツ…「あのドレスは僕が友好の証にペネロペ様へプレゼントした特注品です。なにか問題でも?」
僕の声にぎょっとする四人の婦人たち。ぎょっとするってことはやましい気持があるってことだ。
「ご存じないんですか?あれは大国サルディーニャで今一番ホットな最新のトレンドですよ?」
「なんですって!」
「サルディーニャの!」
ザワザワッ
大国サルディーニャの名にざわつく四人。これはあれだ。前世で言う〝ミラノで買った”とか聞くとなんか「すげー…」となるあれである。
「あれこそ女性の解放を願った新時代のファッション。サルディーニャではとっくの昔に修道女みたいなドレスは廃れてます。あんなの着てパーティーでたら社交界の笑いも、あ、失礼…」
オーバートーク気味な僕の言葉にご婦人がたは一斉に扇を開いて前身ごろを隠し始める。
「あれ見て下さい。洗練されたシルエットでしょう?あの良さが分かるのはセンスの良い真の貴婦人だけです」
「もちろん…」チラ
「そうよね…」チラ
会場中の視線を釘付けにするアレクサ様とペネロペ様、二人の美魔女。それを盗み見る四人の眼は嫉妬と羨望の間を行ったり来たりだ。
「ペネロペ様素敵でしょ?」
「え?」
「え、ええ…」
と、ここでダメ押し!隠しキャラのご登場だ!
「ルイージ殿下、その婚約者であられるサルディーニャの第一王女カタリーナ姫殿下、ご入場です!」
「おおお…!」
「なんという美しさだ…」
コレッティ家の夜会で初披露したあの青いドレスの幻想的な輝きはここでも最大級の販促効果だ!
「あれがサルディーニャの姫殿下…素敵…」
「見て!オーロラ色に輝いているわ!」
「…あんなに背中がバックリ開いてるのに慎み無くてはしたないとは言わないんですね」
視線を逸らしバツの悪そうな四人。だが今日の僕は営業マン。嫌みは言うけどケンカを売る気はない。
「いいですか?神はこう仰いました。服装に大切なのはTPOだと」
「TPO…?」
「タイ…???……トライ、パッション、オリジナリティ、…です」
首が千切れそうなほど頷く四人。変わり身早いなおい!とは思うが、これもまた社交界の処世術…
「と、ところであなたはどこのどなたかしら。珍妙な格好だけれど…」
「アスタリアの社交界では見ない顔ね…」
「僕?僕はサルディーニャの王室ご用達デザイナー、イヴァーノ・ビアジョッティ。あれらドレスの製作者です」
「まあ!王室デザイナーですって!」
盛るべきところは盛る!まだカタリーナ様のドレスしか手掛けていないが…直にそうなる!誤差の範囲だ!
「イヴァーノ様、わたくしゴメス伯爵家の当主夫人ですの!ぜひお見知りおきを」
「わたくしたち前王妃の侍女も務めておりましたのよ。ぜひドレスをお作りくださいませ!」
どうやら僕の目論見であるドレスの販促と害虫無害化はどちらも無事完了したもよう。ふっ、造作もない。
「僕のドレスは尋常じゃなく高いですよ?」
「ええっ!」
「でも大丈夫。ひと月半ほどお待ちいただければ皆様も最新のドレスに手が届くようになりますからね。販売店は貴族街のマダムの店です」
「ひと月半ね!」
「待ちどおしいわ!」
ふっ、カステーラの港当てに代理店契約の旨を記した手紙はすでに郵送済みだ。僕は商機を逃さない。
と、その時…
「サルディーニャのデザイナー…ではあなたが第三王子殿下フラヴィオ様の奥方であられるか!」
素っ頓狂な声がホール中に響き渡った。
僕はこんなこともあろうかと、ちゃーんとドレス以外のゴスロリ貴族受け服(長い)もワンセット持参していた。
これはとあるモバゲーのキャラにインスパイアされて作った限りなくコスに近い、でもまごうこと無きオリジナルである。
まず白と黒のストライブが甘みを抑えるこのブラウスだが、その袖と胸元は大きめの三段フリルと黒のクロスリボンが貴族の華やかさを演出している。
ウエスト部分にはアクセントとして、長めのフィッシュテールをつけた特製の黒いコルセットでゴスっぽさを更にプラス。
そしてボトムスはなんと、ぱっと見ひざ丈のドロワーズにも見える、フリルの付いた黒のハーフパンツが受けの可憐さを大きく主張!
足元はひざ下までの黒ソックスに黒の編み上げショートブーツ。これによって膝小僧がある種の絶対領域を生み出している。
極めつけは頭に乗せた直系十センチほどの自作王冠。右寄り…左寄り…悩みに悩んで右寄りにオン!
「こ、これは…」
「似合う?どうかなフラヴィオ」
「子供着のようで子供着ではない…貴族服のようで何かが違う…」
「おかしい?」
「いや。とても可憐だよ」
「……」グッ!
さて、僕とフラヴィオが宿泊している部屋は三階の角部屋。そして一階ホールではすでに夜会が始まっている。
というか、会の始まりと終わりに明確な合図は無い。人が集まりだしたらなんとなく始まって、最後の人が帰ればようやく終わりであり、その時刻は日を跨ぐことすらあるという…
「さあイヴ。人が増えてきたよ。そろそろ下りよう」
「っし!」パン
気合十分!販促開始だ!
ザワザワザワ…
と思ったのに…
階下に下りた僕とフラヴィオの姿を見てホールに集まった人々は何故か妙な空気に包まれている。
これは一体…
ザワザワザワ…
ち、ちょっと前衛的過ぎただろうか…?いや絶対可愛いって!王冠がまずかった…?いや、こんなちっこいの本物のわきゃないでしょーが!
とその時、人波を掻き分け駆け寄ってくる男の姿が!
「こ!これはもしやフラヴィオで※$%&」ジャジャジャーン!♪~♬~
「あ、楽団の演奏始まったみたい。うわっ!」ドンッ
「生きておられたのか!でん!#$※%」ジャカジャカジャン!♬~♪~
僕を押し退けフラヴィオに迫るジジイときたら、まるで幽霊でも見たかのような表情だ。
その男をきっかけにしてあっという間に人波の中へ埋もれていくフラヴィオ。
「み、皆落ち着かれよ!」
「今までどこにおられたのだ!」
「ま、少し待っ」
「いつこちらに戻ってこられた!」
「イ、イヴはどこに…」
「兄君たちのことはご存知なのか!」
気が付いたら僕は円陣の外に追いやられていた。
え?気にしてないよ。全然。ホントに。いやマジで。ソレ僕のだけどね!!!
プンスコ!僕はその場を離れることにした。だから拗ねて無いって!
「皆さま。本日の主催である女公爵アレクサ様、そしてご同伴の側妃ペネロペ様が参られました」
いいもんこっちが本命だし!
「まあ!なんと色鮮やかなドレス!アレクサ様のドレスはこの国を体現しているかのようだわ!」
そうでしょそうでしょ。ほらね!だから言ったじゃん。
「それにあのペネロペ様の黄色のドレス…。裾の動きがまるで風に舞うようだわ!」
「ペネロペ様…もともと美しい方だけれど…なんだかキラキラと輝いて…あれほど神々しさのある方だったかしら?」
「キャラメルブロンドの髪がドレスの色味と相まって…まるで…まるで豊穣の女神だわ!」
そう。ラインストーンの効果は抜群、髪色のマッチは偶然!というかこれこそが神の導き!狙い通り!
会場内の女性はもれなくみんなあのドレ、ペネロペ様に陶酔している。
…おや~?僕の地獄耳が何かをキャッチしたよ?
「ご覧になってゴメス夫人、あの側妃の慎みの無い姿を」
「まあ…なんというはしたないドレスかしら!」
「これだから田舎者は嫌ですのよ」
「アレクサ様にまであのような姿を強要なされて…何をお考えなのかしら!」
ああん?強要したのは僕だし何を考えてるかって言ったら…ビジネスの成功だけど?
感嘆のため息に混じって聞こえてきたのは意地の悪い陰口。多分この人たちが意地悪な正妻の取り巻きなんだろう。
ツツツ…「あのドレスは僕が友好の証にペネロペ様へプレゼントした特注品です。なにか問題でも?」
僕の声にぎょっとする四人の婦人たち。ぎょっとするってことはやましい気持があるってことだ。
「ご存じないんですか?あれは大国サルディーニャで今一番ホットな最新のトレンドですよ?」
「なんですって!」
「サルディーニャの!」
ザワザワッ
大国サルディーニャの名にざわつく四人。これはあれだ。前世で言う〝ミラノで買った”とか聞くとなんか「すげー…」となるあれである。
「あれこそ女性の解放を願った新時代のファッション。サルディーニャではとっくの昔に修道女みたいなドレスは廃れてます。あんなの着てパーティーでたら社交界の笑いも、あ、失礼…」
オーバートーク気味な僕の言葉にご婦人がたは一斉に扇を開いて前身ごろを隠し始める。
「あれ見て下さい。洗練されたシルエットでしょう?あの良さが分かるのはセンスの良い真の貴婦人だけです」
「もちろん…」チラ
「そうよね…」チラ
会場中の視線を釘付けにするアレクサ様とペネロペ様、二人の美魔女。それを盗み見る四人の眼は嫉妬と羨望の間を行ったり来たりだ。
「ペネロペ様素敵でしょ?」
「え?」
「え、ええ…」
と、ここでダメ押し!隠しキャラのご登場だ!
「ルイージ殿下、その婚約者であられるサルディーニャの第一王女カタリーナ姫殿下、ご入場です!」
「おおお…!」
「なんという美しさだ…」
コレッティ家の夜会で初披露したあの青いドレスの幻想的な輝きはここでも最大級の販促効果だ!
「あれがサルディーニャの姫殿下…素敵…」
「見て!オーロラ色に輝いているわ!」
「…あんなに背中がバックリ開いてるのに慎み無くてはしたないとは言わないんですね」
視線を逸らしバツの悪そうな四人。だが今日の僕は営業マン。嫌みは言うけどケンカを売る気はない。
「いいですか?神はこう仰いました。服装に大切なのはTPOだと」
「TPO…?」
「タイ…???……トライ、パッション、オリジナリティ、…です」
首が千切れそうなほど頷く四人。変わり身早いなおい!とは思うが、これもまた社交界の処世術…
「と、ところであなたはどこのどなたかしら。珍妙な格好だけれど…」
「アスタリアの社交界では見ない顔ね…」
「僕?僕はサルディーニャの王室ご用達デザイナー、イヴァーノ・ビアジョッティ。あれらドレスの製作者です」
「まあ!王室デザイナーですって!」
盛るべきところは盛る!まだカタリーナ様のドレスしか手掛けていないが…直にそうなる!誤差の範囲だ!
「イヴァーノ様、わたくしゴメス伯爵家の当主夫人ですの!ぜひお見知りおきを」
「わたくしたち前王妃の侍女も務めておりましたのよ。ぜひドレスをお作りくださいませ!」
どうやら僕の目論見であるドレスの販促と害虫無害化はどちらも無事完了したもよう。ふっ、造作もない。
「僕のドレスは尋常じゃなく高いですよ?」
「ええっ!」
「でも大丈夫。ひと月半ほどお待ちいただければ皆様も最新のドレスに手が届くようになりますからね。販売店は貴族街のマダムの店です」
「ひと月半ね!」
「待ちどおしいわ!」
ふっ、カステーラの港当てに代理店契約の旨を記した手紙はすでに郵送済みだ。僕は商機を逃さない。
と、その時…
「サルディーニャのデザイナー…ではあなたが第三王子殿下フラヴィオ様の奥方であられるか!」
素っ頓狂な声がホール中に響き渡った。
1,040
あなたにおすすめの小説
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる