157 / 225
シャイなあんちくしょう
しおりを挟む
夜会本番を明日に控え、そのボンキュッボンにサイズ合わせの必要を感じた僕は、挨拶を終えると秒で義母を拉致っていた。
有無を言わせぬ僕の剣幕に誰も異を唱えられらなかったのは言うまでもない。
いやーしかし…、カタリーナ様が若かりし頃のナタリーポートマンなら義母、ペネロペ様は天使だった時のエマニュエルべアールって感じ。いろっぽかわええ…
「ねぇイヴァーノ…こんなに胸元のあいたドレスだなんて…恥ずかしいわ」
「いいえ!超超超!イイ感じ!です」
「慎みが無いのではなくて?」
あー…やっぱそう言うか…
「いいですか、ここから…」シュッ「ここまで…」シュッ「この間さえ露出させなきゃ痴女とは言われません。大丈夫です」
上はチューブトップライン、下はマイクロミニまでを僕は指で差し示した。ヘソだしは向こう百年封印だな…
「…神の怒りに触れないかしら…」
「神様の包容力を見くびっちゃいけませんね。オルトゥス神を信じましょうよ」
そんな器の小さい神様、願い下げである。
「それもそうね…ふふふ、とっても軽いわ」クルリ
くるくるとスソを翻すペネロペ様はまるで少女のようだ。
フラヴィオの生まれは田舎の男爵家だったはず。ってことはこの人も元は男爵令嬢。貴族の生まれにしてはあの貴族特有のドヤドヤしさが無い。田舎生まれだから?
「これがサルディーニャのドレス…洗練されていて…とても素敵ね…」
素敵ね、と言いつつ視線を伏せるのは何故⁉ 意味が分からない。
「わたくしが何を着てもきっと皆さんお笑いになるわ。イヴァーノ、こんなに素敵なドレスを用意してくださったのにごめんなさいね」
「え?どうして?ペネロペ様はこんなにきれいなのに!」
ここ美醜逆転の国だっけ?いや違うって。
「わたくしは生家の爵位も低く…田舎暮らしで淑女教育も満足に受けられずに嫁いだの。だからあの人に見初められた後も社交界のご婦人がたはわたくしを顔だけの妃と呼び馬鹿になさるのよ。何年たっても…」
つまりトロフィーワイフってやつか…
「見初められた…そこに愛は?」
「もちろんあるわ。あの方はわたくしを誰よりも愛し大切にしてくださったもの」
「あー」
だから虐められたんじゃね?主に正妻とその取り巻き付近に。
イヴァーノはまさにその正妻の側だったわけだが、そりゃこれほどの美女を夫が連れ帰ったら、正妻は平静でいられないだろう。僕ならそもそも連れ帰らせない。チラ見した時点で夜叉降臨。
それは置いといて…
「僕はビジュアルが良いのだって十分才能だって思いますよ?家柄が良いからって敬われるなら顔が良いからってチヤホヤされたっていいじゃないですか。頭がいい、剣が得意、それと何が違うんです?」
「まあイヴァーノ…」
「僕の友人、エヴァなんてその最たるものです」
そもそもコスプレなんてどれほど再現出来てるかって、まさにビジュアル勝負だからね。
「イヴァーノ…、あなたはサルディーニャの名門コレッティ家のご子息なのに気取りが無いのね。わたくしを田舎の男爵令嬢と笑いはしないの?」
「笑う?どうして?」
ペネロペ様が女公爵の友人でフラヴィオが公爵子息の家庭教師、ということは、彼女の夫はそれなりの爵位に違いない。
むしろ僕は、長年伏魔殿で過ごしていながらその素朴さを維持できている彼女に感心しているのに。
そう言うと彼女は嬉しそうに、でもちょっとだけ寂しそうに頬を緩めた。
「わたくしの王がそのままで良いと仰って下さったの…だから…」
「それって…」
「そうよ。病に倒れ亡くなられたあの方よ」
いやそうじゃなくて。いや、それもだけとそうじゃなく。
わたくしの王…
あー…この乙女チックな義母はもしや、夫を王、息子を王子とか彼氏君とか呼ぶタイプか…あいたたた…
「あなたのような方があの子の伴侶で良かったわ。これは本心よ」
「いやー、それほどでも」
あるけど。
「王子はわたくしと奥で目立たぬよう過ごしてきた世間知らず、あなたにも相当迷惑をかけたのでしょう?」
はいビンゴー!王子様いただきましたー!
「ええまあ…ずいぶん手のかかる王子様でしたよ」(遠い目…)
「ごめんなさい。でも優しい子なの。王に似て真は強いのよ」
「知ってます」テレテレ「あのこれ…」
僕は指輪を嵌めた指を差し出した。後であげたあげないのトラブルになるのを回避するために。
「まあ!これはわたくしと王の指輪ではないの!」
「お、お返しした方がいいですか…」イジイジ…
「いいえ。あの子がこれをあなたに渡したのならばそれは真実の愛を見つけたということなのでしょう」
ジーン…フ、フラヴィオ…か、感無量…
「イヴァーノ、この指輪は右にするのよ」
「へっ?結婚指輪って左だと思ってたのに…」
「この国では右手なのよ」
「へー、じゃあここに居る間は右にしとこうかな」キュキュ
お義母さん公認の結婚指輪…ニンマリ…
「…シリル男爵家とコレッティ侯爵家は宿縁でもあるのかしら。二度も婚姻を結ぶなんて…不思議ね」
ホクホク「ですね」
いやー、それにしてもBL妻になった叔父さんとペネロペ様とフラヴィオ…シリル男爵家のデオキシリボ核酸…恐るべし。
「わたくしあなたと仲良くなれそうだわ。ふふ、嬉しい!」
がっ!か、かわいい!
こうして僕は衣装の最終チェックを終えると、ポワポワした気分のまま、僕に話しかけようとしたフラヴィオを振り切りさっさと自室へと引きこもった。
一晩中かけてドレスに追加のラインストーンをつけるために!
義母の事情が分かった以上、僕に出来るのは限界まで魅力の底上げを図ることだ。そう。僕の持つ武器は…ただそれだけ!
そして翌日…、朝から、というか数日前から準備に余念の無い公爵邸では使用人たちが浮き足立っている。
「だって夜会など久しぶりなんですもの」
「最後の夜会は前王が逝去なさる随分前ですものね」
「ふーん…」
そこに通りがかったのは女主人。アレクサ様だ。
「イヴァーノ、ちょっといらっしゃい」
「は、はい」
静かな怒気を滲ませるアレクサ様、僕は何かしてしまっただろうか…
「あなたはわたくしにこれを着ろと、そう言うのかしら」
「え?何かダメでした?けっこう良いのが出来たと思ったのに」
用意したのは衣裳室にあった一着のドレスから一切の装飾を取り外し、アウトラインをAラインに整え胸元をバッサリ切ってオフショルダーへと改良した真っ赤なドレス。
「赤はトマトの国アスタリアの色です」
「…せめて情熱の色と言って頂戴」
「じゃそれで。で、オフショルダー部分は後付けなので取り外すとビスチェタイプになります。このドレスはあえてパニエは無しで。そのほうが流れるようなラインがクールでしょ?」
「そういうことではありません」
「あっ、装飾のこと?でも女公爵で摂政ならこれくらいシンプルな方が知的さが感じられ…でもちゃんとバックリボンは中央に巻きバラ入れてあるから!」
「イヴァーノ!実に素晴らしいデザインです、ですが肌が見えすぎだと言っているのです!」
「この衣装はこのオフショルダーで完成するんですけど…」
「ならばストールを」
「ダメ!」
「ですが」
「譲れません!」
「なんて頑固なの!」
僕は真顔で説得した。
カタリーナ様、ペネロペ様が素肌を出す以上、ここは実質トップとなるアレクサ様の着用が何より重要だってことを!
「この国は新しく生まれ変わるんですよね?」
「その通りです」
「新時代の証に女性の地位向上はうってつけです!」
「一理あるわね」
「ならアレクサ様が先陣に立たなくってどうするんです!」
その向こうにしかコスプレ文化は存在しないのにー!
「アレクサ様!ペネロペ様が一人でこれ着て後ろ指刺されても良いんですか!」
おっと。ドレス用意した元凶が言うなは聞こえなーい!
「ふー…、よく分かりましたイヴァーノ。いいでしょう。このドレスを身につけます」
屁理屈は勝つ!
有無を言わせぬ僕の剣幕に誰も異を唱えられらなかったのは言うまでもない。
いやーしかし…、カタリーナ様が若かりし頃のナタリーポートマンなら義母、ペネロペ様は天使だった時のエマニュエルべアールって感じ。いろっぽかわええ…
「ねぇイヴァーノ…こんなに胸元のあいたドレスだなんて…恥ずかしいわ」
「いいえ!超超超!イイ感じ!です」
「慎みが無いのではなくて?」
あー…やっぱそう言うか…
「いいですか、ここから…」シュッ「ここまで…」シュッ「この間さえ露出させなきゃ痴女とは言われません。大丈夫です」
上はチューブトップライン、下はマイクロミニまでを僕は指で差し示した。ヘソだしは向こう百年封印だな…
「…神の怒りに触れないかしら…」
「神様の包容力を見くびっちゃいけませんね。オルトゥス神を信じましょうよ」
そんな器の小さい神様、願い下げである。
「それもそうね…ふふふ、とっても軽いわ」クルリ
くるくるとスソを翻すペネロペ様はまるで少女のようだ。
フラヴィオの生まれは田舎の男爵家だったはず。ってことはこの人も元は男爵令嬢。貴族の生まれにしてはあの貴族特有のドヤドヤしさが無い。田舎生まれだから?
「これがサルディーニャのドレス…洗練されていて…とても素敵ね…」
素敵ね、と言いつつ視線を伏せるのは何故⁉ 意味が分からない。
「わたくしが何を着てもきっと皆さんお笑いになるわ。イヴァーノ、こんなに素敵なドレスを用意してくださったのにごめんなさいね」
「え?どうして?ペネロペ様はこんなにきれいなのに!」
ここ美醜逆転の国だっけ?いや違うって。
「わたくしは生家の爵位も低く…田舎暮らしで淑女教育も満足に受けられずに嫁いだの。だからあの人に見初められた後も社交界のご婦人がたはわたくしを顔だけの妃と呼び馬鹿になさるのよ。何年たっても…」
つまりトロフィーワイフってやつか…
「見初められた…そこに愛は?」
「もちろんあるわ。あの方はわたくしを誰よりも愛し大切にしてくださったもの」
「あー」
だから虐められたんじゃね?主に正妻とその取り巻き付近に。
イヴァーノはまさにその正妻の側だったわけだが、そりゃこれほどの美女を夫が連れ帰ったら、正妻は平静でいられないだろう。僕ならそもそも連れ帰らせない。チラ見した時点で夜叉降臨。
それは置いといて…
「僕はビジュアルが良いのだって十分才能だって思いますよ?家柄が良いからって敬われるなら顔が良いからってチヤホヤされたっていいじゃないですか。頭がいい、剣が得意、それと何が違うんです?」
「まあイヴァーノ…」
「僕の友人、エヴァなんてその最たるものです」
そもそもコスプレなんてどれほど再現出来てるかって、まさにビジュアル勝負だからね。
「イヴァーノ…、あなたはサルディーニャの名門コレッティ家のご子息なのに気取りが無いのね。わたくしを田舎の男爵令嬢と笑いはしないの?」
「笑う?どうして?」
ペネロペ様が女公爵の友人でフラヴィオが公爵子息の家庭教師、ということは、彼女の夫はそれなりの爵位に違いない。
むしろ僕は、長年伏魔殿で過ごしていながらその素朴さを維持できている彼女に感心しているのに。
そう言うと彼女は嬉しそうに、でもちょっとだけ寂しそうに頬を緩めた。
「わたくしの王がそのままで良いと仰って下さったの…だから…」
「それって…」
「そうよ。病に倒れ亡くなられたあの方よ」
いやそうじゃなくて。いや、それもだけとそうじゃなく。
わたくしの王…
あー…この乙女チックな義母はもしや、夫を王、息子を王子とか彼氏君とか呼ぶタイプか…あいたたた…
「あなたのような方があの子の伴侶で良かったわ。これは本心よ」
「いやー、それほどでも」
あるけど。
「王子はわたくしと奥で目立たぬよう過ごしてきた世間知らず、あなたにも相当迷惑をかけたのでしょう?」
はいビンゴー!王子様いただきましたー!
「ええまあ…ずいぶん手のかかる王子様でしたよ」(遠い目…)
「ごめんなさい。でも優しい子なの。王に似て真は強いのよ」
「知ってます」テレテレ「あのこれ…」
僕は指輪を嵌めた指を差し出した。後であげたあげないのトラブルになるのを回避するために。
「まあ!これはわたくしと王の指輪ではないの!」
「お、お返しした方がいいですか…」イジイジ…
「いいえ。あの子がこれをあなたに渡したのならばそれは真実の愛を見つけたということなのでしょう」
ジーン…フ、フラヴィオ…か、感無量…
「イヴァーノ、この指輪は右にするのよ」
「へっ?結婚指輪って左だと思ってたのに…」
「この国では右手なのよ」
「へー、じゃあここに居る間は右にしとこうかな」キュキュ
お義母さん公認の結婚指輪…ニンマリ…
「…シリル男爵家とコレッティ侯爵家は宿縁でもあるのかしら。二度も婚姻を結ぶなんて…不思議ね」
ホクホク「ですね」
いやー、それにしてもBL妻になった叔父さんとペネロペ様とフラヴィオ…シリル男爵家のデオキシリボ核酸…恐るべし。
「わたくしあなたと仲良くなれそうだわ。ふふ、嬉しい!」
がっ!か、かわいい!
こうして僕は衣装の最終チェックを終えると、ポワポワした気分のまま、僕に話しかけようとしたフラヴィオを振り切りさっさと自室へと引きこもった。
一晩中かけてドレスに追加のラインストーンをつけるために!
義母の事情が分かった以上、僕に出来るのは限界まで魅力の底上げを図ることだ。そう。僕の持つ武器は…ただそれだけ!
そして翌日…、朝から、というか数日前から準備に余念の無い公爵邸では使用人たちが浮き足立っている。
「だって夜会など久しぶりなんですもの」
「最後の夜会は前王が逝去なさる随分前ですものね」
「ふーん…」
そこに通りがかったのは女主人。アレクサ様だ。
「イヴァーノ、ちょっといらっしゃい」
「は、はい」
静かな怒気を滲ませるアレクサ様、僕は何かしてしまっただろうか…
「あなたはわたくしにこれを着ろと、そう言うのかしら」
「え?何かダメでした?けっこう良いのが出来たと思ったのに」
用意したのは衣裳室にあった一着のドレスから一切の装飾を取り外し、アウトラインをAラインに整え胸元をバッサリ切ってオフショルダーへと改良した真っ赤なドレス。
「赤はトマトの国アスタリアの色です」
「…せめて情熱の色と言って頂戴」
「じゃそれで。で、オフショルダー部分は後付けなので取り外すとビスチェタイプになります。このドレスはあえてパニエは無しで。そのほうが流れるようなラインがクールでしょ?」
「そういうことではありません」
「あっ、装飾のこと?でも女公爵で摂政ならこれくらいシンプルな方が知的さが感じられ…でもちゃんとバックリボンは中央に巻きバラ入れてあるから!」
「イヴァーノ!実に素晴らしいデザインです、ですが肌が見えすぎだと言っているのです!」
「この衣装はこのオフショルダーで完成するんですけど…」
「ならばストールを」
「ダメ!」
「ですが」
「譲れません!」
「なんて頑固なの!」
僕は真顔で説得した。
カタリーナ様、ペネロペ様が素肌を出す以上、ここは実質トップとなるアレクサ様の着用が何より重要だってことを!
「この国は新しく生まれ変わるんですよね?」
「その通りです」
「新時代の証に女性の地位向上はうってつけです!」
「一理あるわね」
「ならアレクサ様が先陣に立たなくってどうするんです!」
その向こうにしかコスプレ文化は存在しないのにー!
「アレクサ様!ペネロペ様が一人でこれ着て後ろ指刺されても良いんですか!」
おっと。ドレス用意した元凶が言うなは聞こえなーい!
「ふー…、よく分かりましたイヴァーノ。いいでしょう。このドレスを身につけます」
屁理屈は勝つ!
1,029
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる