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日常の癒しとスパイス
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「エルモー。朝食向こう持ってって」
「はーい」
「はい」
「ありゃ?パブロ?」
「エヘ、屋根裏に泊まっちゃいました。僕が持っていきますね」
エルモとパブロ、二人は順調に友情を育んでいる。夜通し話し込んではそのままお泊りがすでに定番だ。
そして朝も早くからタウンハウスへと朝食を運ぶ。
ほとんどはパニーニか焼きたてのフォカッチャ。あとは具だくさんのスープ。
「おはようございますイヴ様」
「おはようディエゴ。これジュゼッペさんのとこね」
「はい」
配達はもう一件。御者小屋のジュゼッペじいさん。彼は母屋で食事をしない。
「イヴ様手伝います」
「サルバ、じゃあ出来上がったのからダイニングに並べて」
「はい」
「おにいちゃま、フェルももってく」
「フェルたん!じゃあ…このスプーンもってってもらおうかな?」
「あい!あのね、きょうはね」
「クマさん?ウサギさんかな?」
「ううん、ネコちゃん」
「うんうん。ちょっと待ってね」
ルイルイもお気に入りだったキャラクター入りのパンケーキ。子供心を掴む小技はこうして今も健在である。
あれ以来フェルたんの一番を奪い合っている僕とロデじいだが…誰が優勢かって?ネコかな…
朝食を終えると彼らは役割りに従い各々の仕事を開始する。
家庭菜園、花壇の管理などは以前からロデじいを手伝っているエルモと、ガーデナーに任命したパブロの仕事。
時々フェルたんの混ざったその光景は、まるで楽園のよう。
薪割りなどの力仕事は一番大きいディエゴ担当。つまりお湯運び(台車有り)も彼の仕事だ。
彼は御者見習い。なので馬たちの世話と時々ジュゼッペじいさんの横に乗って出掛けることもある。
洗濯掃除といった家内仕事はサルバドール。これは本人のリクエストね。多分人目に付くのが嫌なのだろう…
待っててサルバ!僕の厨二パワーでいつか『神に選ばれし聖なる使徒』にしてあげるから!
とはいえそれは先の話。今は家政の中心、言ってみればメイドさんね。
分担といっても彼らは非常にチームワーク良く、協力し合って日々仕事をこなしている。
ときどきフリオ君が遊びに来てたりして…、これが最近のホンワカした日常である。
「フラヴィオ今日は?」
「コレッティのお父上と出掛ける予定だ」
隠し事のなくなったフラヴィオはおっさんたちから大人気だ。暇さえあれば高位貴族のご当主方へ引き合わされている。
義親子仲がいいのはありがたいことなのだろう。けど子持ちを遅くまで連れ回すのはちょっといただけない。パパンには一度しっかり釘をさしておかなくては…
「おはようございます。フラヴィオ様」
「おはよう二人とも」
「おはようございますイヴァーノ様」
「おはよう!じゃあ僕も行ってきます。ロデじい、あとはよろしく」
「お任せください」
さー、エヴァの正門、裏口からお仕事へと、いざ出勤!
と、言うわけで…
砂糖壺と共に現れたのは、握手会を楽しみにしているエヴァの最大太客である。
「はーい、脈とりますよー」トクトク
「久しぶりだねエヴァ。会えないうちに私を忘れてしまってはいないかい?」ニギニギ
ペッ「ううん、むしろしょっちゅう思い出してました」
「そ、そうか!」ニコニコ
いやー、カタリーナ様とアマーディオの甘々話(意味違う)で盛り上がっちゃってね!
「それより僕の復帰を知ったら直ぐ来るかと思ったのに…どうしてたんです?」
「 実はその…少々忙しくてね。……婚礼準備が…」
これはゲーム時からの確定事項。アマーディオが王太子である以上どうにもならない現実である。
それでも女性の正妃をお飾り、ニコラこそ運命の相手、これぞ純愛!とかなんとか良い感じにまとめるのだから、『ドキナイ』のシナリオライターってば…やり手だな…
「エヴァ…、だからというわけではないが…そろそろ従兄弟の部屋を出てはどうだい?部屋なら私が用意しよう」
「…あーん?」
これは意訳すると「私に囲われないか?」だ。
しかし結婚話と同時にするとは…チャラいにも限度ってもんがあるでしょーが!
「モーヤダー!」バシィ!「結婚前に何言ってんですか。マリッジブルーですか?」
「私は相当君に尽くしていると思うのだが…」シュン…
「えー、でも僕、イヴァーノ様の舎弟としてイヴァーノ・モード以外の服着た人とは付き合えません」
「えっ…」
そう。僕はさっきからずーっと気になっていた。
カタリーナ様と違ってアマーディオはイヴァーノ=エヴァとは知らない。
なので彼はイヴァーノに対し今でも若干警戒気味だ。
もっと平たく言うと、アマーディオは昔からイヴァーノに対し、表面上笑顔を浮かべながらも…思いっきり塩対応である。
カタリーナ様を通じてアマーディオにも一応贈っておいたイヴァーノ・モードのダンディスーツ。着るか着ないか一か八かだったのだが…
着ないなら着ないでかまわない。王族たるもの伝統を重んじ旧式の貴族服を着用とかならそれはそれでも良かったのだ。
だけどこれはどうだ!
何処から見ても僕のデザインに寄せた、でも明らかに僕のダンディズムとは違う…ばったもん。
「どこで仕立てたんですかそれ?」ジロ
全体のシルエットは確かに僕の、現代に寄せたあのスーツを踏襲している。だ・が!
インナーに着用するウエストを絞ったベストや、かなり抑え気味とはいえ、どうしても無地では我慢できなかったのだろう、うっすら生地に入ったキラキラストライプなど、そこかしこから漂う消しきれない貴族臭…
「それになんですかこの要所要所に入ってるワンポイント〝P”って。趣味悪い」
「それは…パンクラツィオのPだ。これは私の従兄弟、パンクラツィオから贈られたものなのだよ」
「パ!…公爵子息様のP…、つまりあの公爵子息様はオリジナルでダンディスーツを仕立ててる、ってことですね…」
「あ、ああ」
なるほどね。聞けば納得。
だってこのデザインときたら…
ボタン、ベルトのバックルにあしらわれたPのロゴ、これはいかにもパンクラツィオらしい自己顕示欲だ。
そして恐らくはイヴ・ビアージョ生地に匹敵する高品質な素材が作れなかったのだろう…、代りにうっすら仕込んだ生地のストライプは、一件ダンディズムの柱であるダークな色調に見せかけているが……さりげに金糸だ。
パンキーめ…、イヴ・ビアージョ生地の高品質に対抗して、わかりやすい高級感によって差別化を図ったのか…
旧貴族服を好む保守派であれば、最新のトレンドであるダンディズムを抜かりなく抑えながらも、派手さを失わず高級そうなこのスーツを好むおっさんは多いだろう。
イヴァーノのスーツは着ないくせにムカつくなアマーディオ。いや待て…
彼はある意味無意識の内通者。社交界に顔を出さない僕にこんなに良い情報を運んでくれたんだから…
だって、これでパンクラツィオの方向性は分かった。
分かりやすい高級感…抑えきれない華やかさ…そしてこのPマーク、このPマーク!!!
僕のあの洗練されたモダンダンディとパンキーのこの派手さを残したレトロダンディ、二つのダンディが火花を散らす直接対決まで…
残り三か月!
「エヴァ…エヴァ…怒ったのかい?」オロオロ
「あ、殿下」
ゴメン。存在忘れてたわ。
「はーい」
「はい」
「ありゃ?パブロ?」
「エヘ、屋根裏に泊まっちゃいました。僕が持っていきますね」
エルモとパブロ、二人は順調に友情を育んでいる。夜通し話し込んではそのままお泊りがすでに定番だ。
そして朝も早くからタウンハウスへと朝食を運ぶ。
ほとんどはパニーニか焼きたてのフォカッチャ。あとは具だくさんのスープ。
「おはようございますイヴ様」
「おはようディエゴ。これジュゼッペさんのとこね」
「はい」
配達はもう一件。御者小屋のジュゼッペじいさん。彼は母屋で食事をしない。
「イヴ様手伝います」
「サルバ、じゃあ出来上がったのからダイニングに並べて」
「はい」
「おにいちゃま、フェルももってく」
「フェルたん!じゃあ…このスプーンもってってもらおうかな?」
「あい!あのね、きょうはね」
「クマさん?ウサギさんかな?」
「ううん、ネコちゃん」
「うんうん。ちょっと待ってね」
ルイルイもお気に入りだったキャラクター入りのパンケーキ。子供心を掴む小技はこうして今も健在である。
あれ以来フェルたんの一番を奪い合っている僕とロデじいだが…誰が優勢かって?ネコかな…
朝食を終えると彼らは役割りに従い各々の仕事を開始する。
家庭菜園、花壇の管理などは以前からロデじいを手伝っているエルモと、ガーデナーに任命したパブロの仕事。
時々フェルたんの混ざったその光景は、まるで楽園のよう。
薪割りなどの力仕事は一番大きいディエゴ担当。つまりお湯運び(台車有り)も彼の仕事だ。
彼は御者見習い。なので馬たちの世話と時々ジュゼッペじいさんの横に乗って出掛けることもある。
洗濯掃除といった家内仕事はサルバドール。これは本人のリクエストね。多分人目に付くのが嫌なのだろう…
待っててサルバ!僕の厨二パワーでいつか『神に選ばれし聖なる使徒』にしてあげるから!
とはいえそれは先の話。今は家政の中心、言ってみればメイドさんね。
分担といっても彼らは非常にチームワーク良く、協力し合って日々仕事をこなしている。
ときどきフリオ君が遊びに来てたりして…、これが最近のホンワカした日常である。
「フラヴィオ今日は?」
「コレッティのお父上と出掛ける予定だ」
隠し事のなくなったフラヴィオはおっさんたちから大人気だ。暇さえあれば高位貴族のご当主方へ引き合わされている。
義親子仲がいいのはありがたいことなのだろう。けど子持ちを遅くまで連れ回すのはちょっといただけない。パパンには一度しっかり釘をさしておかなくては…
「おはようございます。フラヴィオ様」
「おはよう二人とも」
「おはようございますイヴァーノ様」
「おはよう!じゃあ僕も行ってきます。ロデじい、あとはよろしく」
「お任せください」
さー、エヴァの正門、裏口からお仕事へと、いざ出勤!
と、言うわけで…
砂糖壺と共に現れたのは、握手会を楽しみにしているエヴァの最大太客である。
「はーい、脈とりますよー」トクトク
「久しぶりだねエヴァ。会えないうちに私を忘れてしまってはいないかい?」ニギニギ
ペッ「ううん、むしろしょっちゅう思い出してました」
「そ、そうか!」ニコニコ
いやー、カタリーナ様とアマーディオの甘々話(意味違う)で盛り上がっちゃってね!
「それより僕の復帰を知ったら直ぐ来るかと思ったのに…どうしてたんです?」
「 実はその…少々忙しくてね。……婚礼準備が…」
これはゲーム時からの確定事項。アマーディオが王太子である以上どうにもならない現実である。
それでも女性の正妃をお飾り、ニコラこそ運命の相手、これぞ純愛!とかなんとか良い感じにまとめるのだから、『ドキナイ』のシナリオライターってば…やり手だな…
「エヴァ…、だからというわけではないが…そろそろ従兄弟の部屋を出てはどうだい?部屋なら私が用意しよう」
「…あーん?」
これは意訳すると「私に囲われないか?」だ。
しかし結婚話と同時にするとは…チャラいにも限度ってもんがあるでしょーが!
「モーヤダー!」バシィ!「結婚前に何言ってんですか。マリッジブルーですか?」
「私は相当君に尽くしていると思うのだが…」シュン…
「えー、でも僕、イヴァーノ様の舎弟としてイヴァーノ・モード以外の服着た人とは付き合えません」
「えっ…」
そう。僕はさっきからずーっと気になっていた。
カタリーナ様と違ってアマーディオはイヴァーノ=エヴァとは知らない。
なので彼はイヴァーノに対し今でも若干警戒気味だ。
もっと平たく言うと、アマーディオは昔からイヴァーノに対し、表面上笑顔を浮かべながらも…思いっきり塩対応である。
カタリーナ様を通じてアマーディオにも一応贈っておいたイヴァーノ・モードのダンディスーツ。着るか着ないか一か八かだったのだが…
着ないなら着ないでかまわない。王族たるもの伝統を重んじ旧式の貴族服を着用とかならそれはそれでも良かったのだ。
だけどこれはどうだ!
何処から見ても僕のデザインに寄せた、でも明らかに僕のダンディズムとは違う…ばったもん。
「どこで仕立てたんですかそれ?」ジロ
全体のシルエットは確かに僕の、現代に寄せたあのスーツを踏襲している。だ・が!
インナーに着用するウエストを絞ったベストや、かなり抑え気味とはいえ、どうしても無地では我慢できなかったのだろう、うっすら生地に入ったキラキラストライプなど、そこかしこから漂う消しきれない貴族臭…
「それになんですかこの要所要所に入ってるワンポイント〝P”って。趣味悪い」
「それは…パンクラツィオのPだ。これは私の従兄弟、パンクラツィオから贈られたものなのだよ」
「パ!…公爵子息様のP…、つまりあの公爵子息様はオリジナルでダンディスーツを仕立ててる、ってことですね…」
「あ、ああ」
なるほどね。聞けば納得。
だってこのデザインときたら…
ボタン、ベルトのバックルにあしらわれたPのロゴ、これはいかにもパンクラツィオらしい自己顕示欲だ。
そして恐らくはイヴ・ビアージョ生地に匹敵する高品質な素材が作れなかったのだろう…、代りにうっすら仕込んだ生地のストライプは、一件ダンディズムの柱であるダークな色調に見せかけているが……さりげに金糸だ。
パンキーめ…、イヴ・ビアージョ生地の高品質に対抗して、わかりやすい高級感によって差別化を図ったのか…
旧貴族服を好む保守派であれば、最新のトレンドであるダンディズムを抜かりなく抑えながらも、派手さを失わず高級そうなこのスーツを好むおっさんは多いだろう。
イヴァーノのスーツは着ないくせにムカつくなアマーディオ。いや待て…
彼はある意味無意識の内通者。社交界に顔を出さない僕にこんなに良い情報を運んでくれたんだから…
だって、これでパンクラツィオの方向性は分かった。
分かりやすい高級感…抑えきれない華やかさ…そしてこのPマーク、このPマーク!!!
僕のあの洗練されたモダンダンディとパンキーのこの派手さを残したレトロダンディ、二つのダンディが火花を散らす直接対決まで…
残り三か月!
「エヴァ…エヴァ…怒ったのかい?」オロオロ
「あ、殿下」
ゴメン。存在忘れてたわ。
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