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祭りの裏側で さらに裏側
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さて、ここでお知らせしておこう。
実はこのイベント…、フラヴィオがコス参戦したことで急遽ほかの人員もコスプレが決定している。
もちろんそれはメイクもない、ただそれらしい制服を着ただけの簡易なものだ。
運営スタッフと化した宮廷の下っ端官吏は、もれなく全員がお家にあった古き良き時代の貴族服、いわゆるかぼちゃパンツにヒダヒダの襟巻をまいている。えーと、フェリペ二世みたいなやつね。まあ仮装と言えなくもない。
そして会場を盛り上げる楽団員はもれなく全員ジャックスパロウ、つまり海賊だ。
これは平民位の多い楽団員が家にあるものでコスが出来るよう、僕が考え抜いた苦肉の策で、シャツとトラウザーズと腰布、そしてバンダナで全員揃えたのだが、我ながらいいアイデアだったと思う。
カタリーナ様とルイルイは僕たちと同じ神様コスね。
ほら、王政の国で王族は神様みたいなもんだから。んなこたぁないって僕は思うけどね。
現在VIPルームには花や観葉植物が所狭しと飾られ、ここは地上の楽園(アマゾンともいう)みたいになっている。
とにかくカタリーナ様がアフロディーテでルイージ君はアドーニスというのが僕のチョイスだ。
このアフロディーテはイオニア式キトーン。今回は胸下で紐をクロスさせ、より女性っぽさを強調している。ヒマティオンは巻き付けず、肩から後ろへ羽織る感じ。頭には花冠で…もうカタリーナ様の存在そのものがアフロディーテって感じ。
そしてルイルイのアドーニスは少年らしく、今度こそエクソミス(半肩出しミニ丈のチェニック)。頭の花冠はカタリーナ様とお揃いで、これはなんとペネロペ様のお手製である。
アレクサ様はルイージ君の肩だしに何か言いたそうだったが、どうせ移動中は大ぶりのヒマティオンで全部隠されるんだし、個室の中だけなら何も問題はない。と思っている。
この神様コスは、僕の作成時間的事情のほかに重要な二つの意味を持っている。
ひとつはイヴァーノ・モード特製シルク、特製ウールの宣伝のため。
これらは全てイヴァーノ・モードの生地で作られているのだ。
そしてもう一つは肌色率の更なる飛躍のため。
ここアスタリアはフラメンコ普及のおかげで、サルディーニャに先がけ肌色面積が向上している。それでもあれはあくまで庶民の服装…程度の認識に変わりはない。相変わらず貴族の解放感はデコルテだけだ。
そこで世界中からギャラリーの集まるこの機会を利用して一気にたたみかけようってワケ。
だって神様がこの衣装なんだよ?信徒だけ貞淑…って、おかしいでしょそれ!
布地の宣伝をしながら、尚且つファッションの自由を訴えかける。
それも神の名のもとに。
王族が率先して。
完璧な計画…
僕って天才か?
実はこのイベント…、フラヴィオがコス参戦したことで急遽ほかの人員もコスプレが決定している。
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ほら、王政の国で王族は神様みたいなもんだから。んなこたぁないって僕は思うけどね。
現在VIPルームには花や観葉植物が所狭しと飾られ、ここは地上の楽園(アマゾンともいう)みたいになっている。
とにかくカタリーナ様がアフロディーテでルイージ君はアドーニスというのが僕のチョイスだ。
このアフロディーテはイオニア式キトーン。今回は胸下で紐をクロスさせ、より女性っぽさを強調している。ヒマティオンは巻き付けず、肩から後ろへ羽織る感じ。頭には花冠で…もうカタリーナ様の存在そのものがアフロディーテって感じ。
そしてルイルイのアドーニスは少年らしく、今度こそエクソミス(半肩出しミニ丈のチェニック)。頭の花冠はカタリーナ様とお揃いで、これはなんとペネロペ様のお手製である。
アレクサ様はルイージ君の肩だしに何か言いたそうだったが、どうせ移動中は大ぶりのヒマティオンで全部隠されるんだし、個室の中だけなら何も問題はない。と思っている。
この神様コスは、僕の作成時間的事情のほかに重要な二つの意味を持っている。
ひとつはイヴァーノ・モード特製シルク、特製ウールの宣伝のため。
これらは全てイヴァーノ・モードの生地で作られているのだ。
そしてもう一つは肌色率の更なる飛躍のため。
ここアスタリアはフラメンコ普及のおかげで、サルディーニャに先がけ肌色面積が向上している。それでもあれはあくまで庶民の服装…程度の認識に変わりはない。相変わらず貴族の解放感はデコルテだけだ。
そこで世界中からギャラリーの集まるこの機会を利用して一気にたたみかけようってワケ。
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