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祭りの裏側で
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僕の二つ名はみなさんもうお分かりのように〝サルディーニャの賢夫人ヘラ”である。
ヘラとは大変美しいが鬼のように嫉妬深いとされている、天界で一、二の腕っぷしを誇る(物理)女帝である。
庶民地区ではヘラの司る家庭愛や母性が強調されているらしいが、これは多分孤児の引き取りとかが誇張されたのだろうと思っている。
また宮廷では上記嫉妬深さが強調され恐れられているらしいが…その原因に心当たりは…ええい!
けどヘラだって夫(ゼウスの方)があれほど性別問わずの病的な浮気性じゃ無ければああはならなかっただろうし、僕だってフラヴィオがよそ見さえしなければいたって菩薩のようなものである。誤解も甚だしい…
そうそう。この世界の主神であるオルトゥス神とは姿を有しない概念のみの存在である。
このギリシャ神に限りなく似た神々は、ゲーム内に「良く似合うよニコラ。まるで女神ミューズだ」とか「すてきパンクラツィオ様!まるで軍神アレスみたい」とかのセリフがあったためで、急遽運営が〝オルトゥス神のもとにはこれらのあくまで似て非なる神々が配されている”と説明がなされている。
あ、これ運営が×で行われた『50の質問コーナー』で突っ込まれていた時に答えていた公式裏設定ね。
ということで…
イケメン男神にエスコートされたイヴァーノ・モードの主宰、それもドレスに身を包んだ美女神の登場とあって、BKDでアゲアゲの会場は輪をかけて大盛り上がりだ。
「ここは神々の集いし天上の庭か!」
見よ!崇めよ!これがイヴァーノ(外見)の本気モードだ!
僕の意匠はドーリス式キトーン。胸元が隠れるタイプ(ペタンコだから)の衣装だ。が!足もとは敢えてのアシンメトリー!思い切りのいいスリットで左足だけガッ!と太ももが見えている。チラ見えするのは編み上げのサンダル。かぁー!セクシー!
頭にはヘラのシンボルであるクジャクの羽根(公爵邸の装飾品から奪ってきた)を飾り、なんとも優雅だ…
「こ、これがサルディーニャの受け形…う、美しい…」
「おおお!イヴァーノ様が本物の女神ヘラになられたぞ!」
「どうかこちらをお向きください!」
「踏んでくだされー!!!」
何!
「イヤァ!第三王子様すてきぃ!」
「フラヴィオ様のおみ足がぁ!」
しまった!
こうなることを危惧してフラヴィオのアポロン衣装は、断腸の想いで!モットーを曲げてまで!…布地面積の少ない肩だしヘソ出しミニ丈衣装から、至って平穏なひざ丈キトーンとヒマティオン(外套)に変更したのに!
ああ…フラヴィオの美貌はふくらはぎだけでもこれほどの破壊力なのか…!
フラフラ「甘かった…」ガクリ
「大丈夫かいイヴ」
フー「…大丈夫です。コス愛で乗り超えました…」
気を取り直して芸術と音楽の神、アポロンから手渡されたのはサルディーニャから持ってきたメガホン。フランコのお父さんに作ってもらった新製品、トランペットみたいな銅製のメガホンである。
ガヤガヤガヤ…
「んん!あーあー」
さすがの僕もちょっと緊張…
思わず握りしめたのはフラヴィオの手。僕の手が震えているのに気づいたのか、フラヴィオはそっとその手を握り返す。
「君の晴れ舞台だ。息を吸って。頑張りなさいイヴ」
僕がフラヴィオを好きなのはこんなところだ。必要な言葉をかけたらあとは見守るだけ。自分で動き始めるのいつまででもジッと待っててくれた、あの愛すべき前世の両親と一同じ。
スーハー「本日は世界初となるコスプレサミットにご参加いただきまことにありがとうございます。僕が主催のイヴァーノ・ビアジョッティです。まず初めにこのイベントにご協力くださったアスタリア宮廷の方々、そして提供のカステーラ、サルディーニャの両国、また間接的にではありますが、交易路を整え支援くださった各国重鎮の方々には感謝の言葉もありません。え、えーと…」
前世では本選に勝ちあがれなかった苦い記憶…。それがまさか異世界で運営側に立つとは。あ、涙出そう…ジィィン…
ジワ「ほ、本日は笑顔と熱気に満ちた素晴らしい一日になると確信しています」グス「ど、どうか参加者の皆さん、僕に皆さんのイマジネーションを共有させてください!」
湧き上がる大歓声。
「コスプレ…それはどんな自分にでもなれる夢の時間。夢はパワー!夢はか、かにょうせい!夢はtghjk」ダァー
ダメだ!涙で原稿が見えない!
「本日この会場に集まった諸君。我が愛妻イヴァーノの想いをどうぞ肌で感じていただきたい。では一組目…これへ!」
フラヴィオ!ナイスアシスト!…でも…でも…
ああー!!!世紀の一瞬がグダグダ…
「大丈夫。立派な姿だった」
エグッエグッ!「そうかな…」
「さあ。ルイージが待っているよ。涙を拭いて」
「うん」
ルイージ君とカタリーナ様が居るのは僕とフラヴィオがオペラを観た時のような、いわゆる超VIP席だ。
ここは完全個室の特別仕様。人の出入りは制限されている。
この個室内の秘密は別紙参照で。
「イヴ様こちらです!」
「ルイージ君。何から何までありがと」
「ありがとうはこちらの台詞です。見て下さいこの闘技場を!闘技場の周辺を!王都全体を!発案を頂いた時にはまさかこれほどの波及効果があるとは思ってもみませんでした…」
「イヴの視線は常に私たちの何手も先を見据えているのだよ」
「イヴァーノ。我がアスタリアはこの機会を以てようやく様々なことが回るようになるでしょう。これは本当に意義のある催しです。お義母様も感心しておいででした」
えーと、確かこれは〝経済効果”ってやつだ。前世のコスサミが何かそんな感じでニュースに取り上げられていたのを覚えている。
イベントに関わる人々の、移動、宿泊、飲食、物販などによる消費が地域経済になんとかってやつ。
それにしてもカタリーナ様、「我がアスタリア…」か。もうすっかりこの国のお姫さまじゃないか。
カタリーナ様はこの国に色んな福祉計画を提案してるんだって。それを語る嬉しそうな表情ときたら…
「あなたが熱心に孤児の受け入れをしてくれるのは嬉しいけれど…そもそも孤児が居なくなるよう、そういった仕組みをつくらなくてはいけないでしょう?」
アスタリアの地で花開いた深窓のお姫様。
あっ、誤解しないでね!カタリーナ様は愛と美と自由の国サルディーニャも大好きだからね!
「面白いものだな…」
「フラヴィオなにが?」
「アスタリアの王子であった私がサルディーニャで居場所を見つけ、サルディーニャの姫であったカタリーナ様がアスタリアに居場所を見出す…」
「んー、こういうのは相性の問題だから」
「そのどちらもイヴ、君が居てこそだ。君が道を拓いたのだよ。自分らしく生きられる未来への交易路を」
正直…
フラヴィオが何を指してそう言っているのかさっぱりわからなかったけど…でもみんなが幸せそうに楽しそうに、よくわからない熱意で笑ってるから…
これは僕をコスプレに導いたあの会場と同じ光景。僕は満足だ。
ヘラとは大変美しいが鬼のように嫉妬深いとされている、天界で一、二の腕っぷしを誇る(物理)女帝である。
庶民地区ではヘラの司る家庭愛や母性が強調されているらしいが、これは多分孤児の引き取りとかが誇張されたのだろうと思っている。
また宮廷では上記嫉妬深さが強調され恐れられているらしいが…その原因に心当たりは…ええい!
けどヘラだって夫(ゼウスの方)があれほど性別問わずの病的な浮気性じゃ無ければああはならなかっただろうし、僕だってフラヴィオがよそ見さえしなければいたって菩薩のようなものである。誤解も甚だしい…
そうそう。この世界の主神であるオルトゥス神とは姿を有しない概念のみの存在である。
このギリシャ神に限りなく似た神々は、ゲーム内に「良く似合うよニコラ。まるで女神ミューズだ」とか「すてきパンクラツィオ様!まるで軍神アレスみたい」とかのセリフがあったためで、急遽運営が〝オルトゥス神のもとにはこれらのあくまで似て非なる神々が配されている”と説明がなされている。
あ、これ運営が×で行われた『50の質問コーナー』で突っ込まれていた時に答えていた公式裏設定ね。
ということで…
イケメン男神にエスコートされたイヴァーノ・モードの主宰、それもドレスに身を包んだ美女神の登場とあって、BKDでアゲアゲの会場は輪をかけて大盛り上がりだ。
「ここは神々の集いし天上の庭か!」
見よ!崇めよ!これがイヴァーノ(外見)の本気モードだ!
僕の意匠はドーリス式キトーン。胸元が隠れるタイプ(ペタンコだから)の衣装だ。が!足もとは敢えてのアシンメトリー!思い切りのいいスリットで左足だけガッ!と太ももが見えている。チラ見えするのは編み上げのサンダル。かぁー!セクシー!
頭にはヘラのシンボルであるクジャクの羽根(公爵邸の装飾品から奪ってきた)を飾り、なんとも優雅だ…
「こ、これがサルディーニャの受け形…う、美しい…」
「おおお!イヴァーノ様が本物の女神ヘラになられたぞ!」
「どうかこちらをお向きください!」
「踏んでくだされー!!!」
何!
「イヤァ!第三王子様すてきぃ!」
「フラヴィオ様のおみ足がぁ!」
しまった!
こうなることを危惧してフラヴィオのアポロン衣装は、断腸の想いで!モットーを曲げてまで!…布地面積の少ない肩だしヘソ出しミニ丈衣装から、至って平穏なひざ丈キトーンとヒマティオン(外套)に変更したのに!
ああ…フラヴィオの美貌はふくらはぎだけでもこれほどの破壊力なのか…!
フラフラ「甘かった…」ガクリ
「大丈夫かいイヴ」
フー「…大丈夫です。コス愛で乗り超えました…」
気を取り直して芸術と音楽の神、アポロンから手渡されたのはサルディーニャから持ってきたメガホン。フランコのお父さんに作ってもらった新製品、トランペットみたいな銅製のメガホンである。
ガヤガヤガヤ…
「んん!あーあー」
さすがの僕もちょっと緊張…
思わず握りしめたのはフラヴィオの手。僕の手が震えているのに気づいたのか、フラヴィオはそっとその手を握り返す。
「君の晴れ舞台だ。息を吸って。頑張りなさいイヴ」
僕がフラヴィオを好きなのはこんなところだ。必要な言葉をかけたらあとは見守るだけ。自分で動き始めるのいつまででもジッと待っててくれた、あの愛すべき前世の両親と一同じ。
スーハー「本日は世界初となるコスプレサミットにご参加いただきまことにありがとうございます。僕が主催のイヴァーノ・ビアジョッティです。まず初めにこのイベントにご協力くださったアスタリア宮廷の方々、そして提供のカステーラ、サルディーニャの両国、また間接的にではありますが、交易路を整え支援くださった各国重鎮の方々には感謝の言葉もありません。え、えーと…」
前世では本選に勝ちあがれなかった苦い記憶…。それがまさか異世界で運営側に立つとは。あ、涙出そう…ジィィン…
ジワ「ほ、本日は笑顔と熱気に満ちた素晴らしい一日になると確信しています」グス「ど、どうか参加者の皆さん、僕に皆さんのイマジネーションを共有させてください!」
湧き上がる大歓声。
「コスプレ…それはどんな自分にでもなれる夢の時間。夢はパワー!夢はか、かにょうせい!夢はtghjk」ダァー
ダメだ!涙で原稿が見えない!
「本日この会場に集まった諸君。我が愛妻イヴァーノの想いをどうぞ肌で感じていただきたい。では一組目…これへ!」
フラヴィオ!ナイスアシスト!…でも…でも…
ああー!!!世紀の一瞬がグダグダ…
「大丈夫。立派な姿だった」
エグッエグッ!「そうかな…」
「さあ。ルイージが待っているよ。涙を拭いて」
「うん」
ルイージ君とカタリーナ様が居るのは僕とフラヴィオがオペラを観た時のような、いわゆる超VIP席だ。
ここは完全個室の特別仕様。人の出入りは制限されている。
この個室内の秘密は別紙参照で。
「イヴ様こちらです!」
「ルイージ君。何から何までありがと」
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「イヴの視線は常に私たちの何手も先を見据えているのだよ」
「イヴァーノ。我がアスタリアはこの機会を以てようやく様々なことが回るようになるでしょう。これは本当に意義のある催しです。お義母様も感心しておいででした」
えーと、確かこれは〝経済効果”ってやつだ。前世のコスサミが何かそんな感じでニュースに取り上げられていたのを覚えている。
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それにしてもカタリーナ様、「我がアスタリア…」か。もうすっかりこの国のお姫さまじゃないか。
カタリーナ様はこの国に色んな福祉計画を提案してるんだって。それを語る嬉しそうな表情ときたら…
「あなたが熱心に孤児の受け入れをしてくれるのは嬉しいけれど…そもそも孤児が居なくなるよう、そういった仕組みをつくらなくてはいけないでしょう?」
アスタリアの地で花開いた深窓のお姫様。
あっ、誤解しないでね!カタリーナ様は愛と美と自由の国サルディーニャも大好きだからね!
「面白いものだな…」
「フラヴィオなにが?」
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「んー、こういうのは相性の問題だから」
「そのどちらもイヴ、君が居てこそだ。君が道を拓いたのだよ。自分らしく生きられる未来への交易路を」
正直…
フラヴィオが何を指してそう言っているのかさっぱりわからなかったけど…でもみんなが幸せそうに楽しそうに、よくわからない熱意で笑ってるから…
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