封印された祖だよ

あおい夜

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二章 祖と子供達と森の海

祖は何故ここに呼ばれたのか(理由を)知る

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 双子の人魚に私が何故ここに来たのか話すと双子の一人が申し訳なさそうな顔をした。

「どうかしたのかな?そんな申し訳なさそうな顔をしては欲しくはないのだけれど」
『いえ、その、申し訳ないのです』
「何がだい?」
『たぶんですが、、、その、一緒に着ていた方々と離ればなれになってしまったのは、、その、、もしかしたら私のせいかもしれません』
「え?君の?」
『はい、、、あなたはコレが封印だと分かっておりますよね?』

丁寧な口調の子が突然そう聞いてきたけど私は素直に頷いた。
(まぁ封印の気配があったからココまで来たんだしね)

『では、いきなり出てきた私達が何かも何となく分かってますよね?』
「うん、君達は封印されているみたいだね?」
『はい、私達は封印されほとんどを眠って過ごしています。一年に一度だけ目覚めるのですがこの暗い洞窟のしかも封印の近くを離れられません』
『最初の頃は違ったんだけどねぇ?』
「最初と違う?」

もう一人の緩い子がそう言うので少し気になった。
(封印って結構繊細だから途中で変えるのは難しいというか封印が歪んじゃうと思うんだけど?)

『ええ、ですが先に私が何故あなたをココに呼んだと思ったのか説明しますね?』
「うん、分かったよ」
『私達は一年に一度だけ目覚めると言いましたが眠っていても意識がある時もありました』
「うん(その感覚は私も封印されてた時に感じたから分かる)何となく分かるよ」
『けれど、私達の周りはずっと暗く静かで誰かの気配があっても、~~なので』
「?」

何か言っているけど一部だけ聞こえなかった。
(気配があったって事は誰か来たって事だよね?何か合ったのかな?)

『いえ、とりあえず暗く静かな中で私達はずっと二人きりでした。ですが私は片割れが居ればこのままでも良かったのです』
『オレも、オレもぉ』
『けれど、最近おかしなことが起きる様になった変な気配がしたのです』
「それが私達がこの森に来た理由の植物の異変かな?」
『そうです』

丁寧な子がそう言って頷き続きを話す。

『ですがそれだけではなく私達に悪意ある感情を向ける意識が強くなっているのも感じました』
『異変が強くなるにつれてオレらへの悪意も強くなってきてたよねぇ』
『それで、もしや私達に何かするのではと思い無意識に助けてくれそうな方を私達の近くに呼んだのだと思います』
「そうなんだ」

つまり寝ぼけながらも色々な異変を感じとり自分達に危害を加えられそうなのを察知して近くに来た助けてくれそうな人(神族の祖である私)を無意識に呼んでしまったということだろう。
(純粋な神族は心が清らかな人しか居ないからなぁ、、、純粋な神族のしかも祖の私を助けてくれそうって本能的に分かって呼んじゃったんだろうな)

『なので私があなたを呼んだのだと思います。本当にすみません』
『オレからも謝るよぉ、ごめんなさい』

親に叱られる子供の様な顔をしながら謝ってくる二人に私は微笑ましく思ってしまった。
(この子達は純粋で良い子達なんだろうな。人魚だしもしかしたら純粋な神族なのかも?)




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