22 / 25
二章 祖と子供達と森の海
祖は何故ここに呼ばれたのか(理由を)知る
しおりを挟む
双子の人魚に私が何故ここに来たのか話すと双子の一人が申し訳なさそうな顔をした。
「どうかしたのかな?そんな申し訳なさそうな顔をしては欲しくはないのだけれど」
『いえ、その、申し訳ないのです』
「何がだい?」
『たぶんですが、、、その、一緒に着ていた方々と離ればなれになってしまったのは、、その、、もしかしたら私のせいかもしれません』
「え?君の?」
『はい、、、あなたはコレが封印だと分かっておりますよね?』
丁寧な口調の子が突然そう聞いてきたけど私は素直に頷いた。
(まぁ封印の気配があったからココまで来たんだしね)
『では、いきなり出てきた私達が何かも何となく分かってますよね?』
「うん、君達は封印されているみたいだね?」
『はい、私達は封印されほとんどを眠って過ごしています。一年に一度だけ目覚めるのですがこの暗い洞窟のしかも封印の近くを離れられません』
『最初の頃は違ったんだけどねぇ?』
「最初と違う?」
もう一人の緩い子がそう言うので少し気になった。
(封印って結構繊細だから途中で変えるのは難しいというか封印が歪んじゃうと思うんだけど?)
『ええ、ですが先に私が何故あなたをココに呼んだと思ったのか説明しますね?』
「うん、分かったよ」
『私達は一年に一度だけ目覚めると言いましたが眠っていても意識がある時もありました』
「うん(その感覚は私も封印されてた時に感じたから分かる)何となく分かるよ」
『けれど、私達の周りはずっと暗く静かで誰かの気配があっても、~~なので』
「?」
何か言っているけど一部だけ聞こえなかった。
(気配があったって事は誰か来たって事だよね?何か合ったのかな?)
『いえ、とりあえず暗く静かな中で私達はずっと二人きりでした。ですが私は片割れが居ればこのままでも良かったのです』
『オレも、オレもぉ』
『けれど、最近おかしなことが起きる様になった変な気配がしたのです』
「それが私達がこの森に来た理由の植物の異変かな?」
『そうです』
丁寧な子がそう言って頷き続きを話す。
『ですがそれだけではなく私達に悪意ある感情を向ける意識が強くなっているのも感じました』
『異変が強くなるにつれてオレらへの悪意も強くなってきてたよねぇ』
『それで、もしや私達に何かするのではと思い無意識に助けてくれそうな方を私達の近くに呼んだのだと思います』
「そうなんだ」
つまり寝ぼけながらも色々な異変を感じとり自分達に危害を加えられそうなのを察知して近くに来た助けてくれそうな人(神族の祖である私)を無意識に呼んでしまったということだろう。
(純粋な神族は心が清らかな人しか居ないからなぁ、、、純粋な神族のしかも祖の私を助けてくれそうって本能的に分かって呼んじゃったんだろうな)
『なので私があなたを呼んだのだと思います。本当にすみません』
『オレからも謝るよぉ、ごめんなさい』
親に叱られる子供の様な顔をしながら謝ってくる二人に私は微笑ましく思ってしまった。
(この子達は純粋で良い子達なんだろうな。人魚だしもしかしたら純粋な神族なのかも?)
「どうかしたのかな?そんな申し訳なさそうな顔をしては欲しくはないのだけれど」
『いえ、その、申し訳ないのです』
「何がだい?」
『たぶんですが、、、その、一緒に着ていた方々と離ればなれになってしまったのは、、その、、もしかしたら私のせいかもしれません』
「え?君の?」
『はい、、、あなたはコレが封印だと分かっておりますよね?』
丁寧な口調の子が突然そう聞いてきたけど私は素直に頷いた。
(まぁ封印の気配があったからココまで来たんだしね)
『では、いきなり出てきた私達が何かも何となく分かってますよね?』
「うん、君達は封印されているみたいだね?」
『はい、私達は封印されほとんどを眠って過ごしています。一年に一度だけ目覚めるのですがこの暗い洞窟のしかも封印の近くを離れられません』
『最初の頃は違ったんだけどねぇ?』
「最初と違う?」
もう一人の緩い子がそう言うので少し気になった。
(封印って結構繊細だから途中で変えるのは難しいというか封印が歪んじゃうと思うんだけど?)
『ええ、ですが先に私が何故あなたをココに呼んだと思ったのか説明しますね?』
「うん、分かったよ」
『私達は一年に一度だけ目覚めると言いましたが眠っていても意識がある時もありました』
「うん(その感覚は私も封印されてた時に感じたから分かる)何となく分かるよ」
『けれど、私達の周りはずっと暗く静かで誰かの気配があっても、~~なので』
「?」
何か言っているけど一部だけ聞こえなかった。
(気配があったって事は誰か来たって事だよね?何か合ったのかな?)
『いえ、とりあえず暗く静かな中で私達はずっと二人きりでした。ですが私は片割れが居ればこのままでも良かったのです』
『オレも、オレもぉ』
『けれど、最近おかしなことが起きる様になった変な気配がしたのです』
「それが私達がこの森に来た理由の植物の異変かな?」
『そうです』
丁寧な子がそう言って頷き続きを話す。
『ですがそれだけではなく私達に悪意ある感情を向ける意識が強くなっているのも感じました』
『異変が強くなるにつれてオレらへの悪意も強くなってきてたよねぇ』
『それで、もしや私達に何かするのではと思い無意識に助けてくれそうな方を私達の近くに呼んだのだと思います』
「そうなんだ」
つまり寝ぼけながらも色々な異変を感じとり自分達に危害を加えられそうなのを察知して近くに来た助けてくれそうな人(神族の祖である私)を無意識に呼んでしまったということだろう。
(純粋な神族は心が清らかな人しか居ないからなぁ、、、純粋な神族のしかも祖の私を助けてくれそうって本能的に分かって呼んじゃったんだろうな)
『なので私があなたを呼んだのだと思います。本当にすみません』
『オレからも謝るよぉ、ごめんなさい』
親に叱られる子供の様な顔をしながら謝ってくる二人に私は微笑ましく思ってしまった。
(この子達は純粋で良い子達なんだろうな。人魚だしもしかしたら純粋な神族なのかも?)
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる