涙袋 PART2 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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「哀・戦士」編

   第329夜・『下品な話・2(アクセス数連動オナマシーン)』

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☆・・・「何で三ヶ月間ブログを休むと言っていたのに再開しているんだ?」と聞かれた。

 何人かの方から、「更新がないと寂しい」と言われたこともある。

 また、ブログ休止中に書くつもりだった小説の完成の目途がついたのだが、そのミステリーのトリックの科学的裏付けを、現在、識者に問い合わせていて時間の余裕が出来たこともある。

 しかし、何よりも、私が欲求不満に陥ったことがある。

 ・・・ここで告白しておかなくてはなるまい。

 女の方でブログで高アクセスを得ている人にとっては、それは一種の「名誉」でしかない。

 しかし、男が、自分のブログなどで高アクセスを取ろうと躍起になっているのには訳がある。

 それは、全国のアダルトショップなどで売られているオナニーマシーン<アクセス・ラブラブ君>を使用しているからだ。

 今、こうして私が暴露したことによって、多くの男性ブロガーが怒り狂っているだろう。

 しかし、私の、民主党並みの「情報公開市民意識」が沈黙を続けたままではいられなかった。

 この<アクセス・ラブラブ君>の出荷台数は、全国の男性パソコン使用者の180%の数に達している。

 2台持っている男性が多いわけではなく、酷使しすぎて、壊れて新しいのに買い換えたからだろう。

 なんと言えばいいのか、<アクセス・ラブラブ君>は、日本のほとんどの男性のマストアイテムなのである。

 知らぬは女ばかりなり・・・。

 どのようなマシーンなのか簡単に記しておこう。

 形はコップ型で、内壁はシリコン製の樹脂で覆われている。

 色は、最初はパープルだけだったが、続いてオレンジやブラック、最近ではピカチュウカラーなんて色も発売された。

 その内壁樹脂の裏には、アコーディオン風の蛇腹伸縮モーターが内蔵されている。

 コップ状の底蓋からは、2本のコードが伸びている。

 一つはACアダプターで、もう一つはパソコンに連動するUSB端子だ。

 男は、自分の男性自身に、そのコップ状を被せる。

 そして、前日の自分のブログのアクセス数を確かめると(どのプロバイダーでも、<アクセス・ラブラブ君>の使用規格が統一されている(独占禁止法の恐れあり))、USB端子を通して送られたアクセス数の情報が、<アクセス・ラブラブ君>を起動させるのだ。

 凄いのである。

 「アコーディオン風の蛇腹伸縮モーター」は、伸びたり縮んだり、激しく振動・摩擦し、そして高速回転するのである。

 例えるなら、こんな感じ^^;
   

   「その二つの拳の間に生じる真空状態の圧倒的な破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙」

 ・・・で、男は昇天する。

 だが、この<アクセス・ラブラブ君>の起動は、アクセス数に比例するので、少しのアクセス数では、こちらの気持ちが高まったと思ったら終了してしまうのである。

 男は頂点を迎えられないのである。

 いわゆる「蛇の生殺し」である。

 <アクセス・ラブラブ君>のユーザーの間では、「いかず虚仮(イカズゴケ)」と称されている。

 まあ、私ほどの「オナニスタ(オナニー界のファンタジスタ)」であれば、体調のいいときは、たった四人のアクセス数(三こすり半)でもイケないこともないのだが、

 やはり2000アクセスぐらいで<アクセス・ラブラブ君>を起動させたいものである^^

 てな訳で、私は、アクセス数を増やすためにブログを再開させてしまったのだ。

 ・・・性欲には勝てなかった。

 だが、私は、こうして懺悔した。

 しかし、ネット界には不誠実な男が多い。

 多くの、澄ました顔で、政治や文化をブログで語って高アクセスを稼いでいる男の多くが、その目的を<アクセス・ラブラブ君>の使用としている現実を、多くの女性は知らなくてはならないだろう。

 そうそう、貴女が思い浮かべた高アクセスブログの主が、実は「オナニー狂い」であることを認識しなくてはならない。

 <アクセス・ラブラブ君>の出荷台数を考えると、例外なく、日本の男たちは<アクセス・ラブラブ(rub/love)君>使用者である。

 嗚呼! 知らぬは女ばかりなり・・・。

   ◇

 ・・・と、こんな下らない話を書いている私は、明日、誕生日・・・。

 遂に三十路に突入かぁ、ハァ・・・。

     「先生! 団地さんがまた、年齢を誤魔化していますッッ!!!」

                                           (2010/10/27)
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