涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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   第47夜・『岡村君と中谷K君』

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     <序章>

 昨夜、とある女性A子と話をしていたんだけど、

 その女の子は、かつて、Bと言う男とつきあっていたのだが、

 そのBの住んでいる近所を、女友達C美と車で走っていたら、

 C美が「私の初めての人がこの辺に住んでいるのよねぇ・・・」とポツリと洩らしたのだそうだ。

 A子もC美も、当時は高校卒業した程度の頃。

 A子は、もしや、と、おそるおそる「その人の名前、聞いていい?」と質問したそうだ。

 すると、C美、「・・・B」と言ったのだそうだ。

 私は、Bを知っていたので、「うはぁああああ^^;」と呻いた。

     <本章>

 昔、千葉に住んでいた時、私は、岡村君や中谷K君という若者と、毎日のように飲んだくれて、女の子をナンパしまくっていた。

 ナンパしたら、ホールを持つカラオケボックスの、そのホールで安い赤ワインを飲みながら、バカ騒ぎするのが恒例で、そのカラオケボックスの赤ワインの売り上げは、私たちが飛躍的に上げていたほどだ。

 私はみそっかすではあったが、この頃の経験で取得したテクニックがあるから、デート相手にはあんまり困らない。

 結婚相手はいないが・・・(悲)。

 それはさておき、その岡村君や中谷K君の前に、「エグザイル」みたいなライオン顔の男が現われた(名前は忘れた。当然、当時はエグザイルなどは存在しない)。

 このライオンが凄まじい「力技」のナンパ男で、バーに行ったりすると、女連れのテーブルを回って、「やらない?」「やらない?」と言ってまわるような男だった。

 女の子が、「あはは、面白い人ぉ~^^」と好意的に答えたら、もはや、ライオンの必勝パターンだった。

 岡村君や中谷K君は、このライオンに魅了されて、私とつるまなくなった。

「チクショー!」

 危機感を抱いた私は、岡村君のガールフレンド(彼女ではない)の女子高生たちとデートしまくった。

 黄金パターンは、富里の寮から、静かに蛇行する一本道、白里の夜の浜へのドライブ。

 これがなかなかロマンチックなんだわ^^

 途中でなんかうまいものを食う^^

 しかし、狭い町なので、そんな私のドライブを岡村君が見かけた時があって、私を車で追走してくる。

 東金市を舞台に、カーチェイスで振り切る。

 それが原因で、私と岡村君はケンカ!

「へへーん、別にかまわないぜ」と、私は嘯く。

 すると、私の相棒としてついてきたのが中谷K君。

 中谷K君は、「DA PUMP」のイッサのような色男であり、・・・前段のB君のことである。

                      ・・・(そのうち続く 2012/11/04)
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