涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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   第75夜・『キモいヤツの話題でも楽しく!(文章道)』

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 職場に数十人いる従業員のシフトを全て覚えているような人っているよね^^;
 いや、別に管理職ではない。
 私が、「今日、あの人いたっけ?」とか言うと、「あの人は、今日は有休で、あの人は本来、日曜日と木曜日が休みなんですよ」とか、自信満々で教えてくれたりする。
 あたかも、自分が「仕事」については何でも知っているかのように、それを把握しているのも仕事の一環かのように堂々と話す。
 私は、「こいつ、キモいな」と思う。
 なんちゅうか、例えば、職場に自分の彼女がいたら、その休みなどは把握していてしかるべきだろう。
 そして、友達となると、それはちょっと「漠然と認識するべき程度のもの」であろう。
 また、自分が一方的に好みの異性などがいても、私などは、それは知らないようにしておくのがエチケットだと思う。
 その日の朝に来て、その人の姿を見かけたら、ちょっと嬉しい気分になればいいぐらいだろう。
 嫌いな人がいても、そんな嫌いな人の出勤を気にする自分が不愉快なので、覚えないようにする。
 てゆーか、普通の人って、大体、そんな考え方でしょ?
 まあ、部署が同じで、メンバーの出勤や休日が、即、一日の自分たちの作業の流れに直結する場合は、気にせざるを得ないけど。
 だから、なんか、他人のシフトを全て把握して悦に浸っているような人物を知ると、なんともキモい思いがする。
 一種のストーカーのようだ^^

   ◇

 昔、友人の岡村クンが言っていたのだが、
 職場の飲み会で、ある同僚と意気投合したのだそうだ。
 すると、翌日、寮の部屋のドアに、その男からのメモが挟んであり、読むと、
「俺の休みは、10月は、2日と、7日と、11日と、13日と・・・」、
 と、公休の日が羅列してあったそうで、
「なんだ、こいつは!^^;」と身の毛がよだったそうだ。

   ◇

 ・・・意味のない、話としてオチもない面白くない情報を集め、それを他人に話してドヤ顔の人間のメンタリティは、私には理解できないし、気持ち悪い。
 が!
 そういった「気持ち悪い」ことと言うのは、こうして記述すると面白くもなるのである。
 例えば、私は、このサイトで、エロいんだか、下品なんだか、変態的なことを面白がってよく書いている。
 上記の、気持ち悪い男も、それを文章化すると、いくらでも、気持ち悪くて面白くてエロくもなるのである。
 例えば、私は、その気持ち悪い男を、美少女とコラボさせてみるのである。
 ババァにゃ何をしても気持ち悪さが倍化されるだけだが、これが美人や美少女だと、突然に、なんかエロくなるってもんだ。
 例えば、大学に来ている、とある美少女の通学予定を全て把握している男がいたらどうだろうか?
 こんな想像をしてみて、ありとあらゆることを考え、それを聞かせ、読む者の喜怒哀楽を揺り動かすのが、私も含めた<文章書き>である・・・。
 ・・・「あの子は、月曜日は講義が二時限からで、火曜日はフル、水曜日は午後の体操のみのために通って来ていて、木曜日は午前中の講義のみ、金曜日は最終授業の後、サークル活動をしている。土曜と日曜はパン屋さんでバイトだよ。おっと、前回の病欠から三週間ほど経つので、あと一週間で、あの子、また休むよ、うひひひひひ」
 ・・・超キモチ悪いよね^^;
 でも、私は大体、気持ち悪いヤツが近くに出現すると、例え、その、気持ち悪いやつであっても、閲覧者の感情を揺り動かす貴重なサンプルとなり得ると思うので、常にストックし、後でなんか書くときの役に立てている。
 ・・・人間には、無駄はないのです^^;
                    ・・・(2012/12/05)
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