涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第2章・この世界の片隅で

   第137夜・『今日のフィッシュ・ストーリー』

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 ・・・インフル後、いまいち体調が良くないんだけど、今日も仕事を頑張りました。
 で、まあ、倉庫の中をフォークリフトで行き来していた訳ですよ。
 すると、床に、惣菜パンの空き袋が落っこちていた。
 私は大体、昼食は、朝の出掛けにコンビニで買ったパンを食うことが多い。
 落ちている空き袋を発見したのは、午前中のことではあったが、なんかの巡り合わせで、私が以前に食べたパンの空き袋が、職場に落ちていたらやだなぁ、と思い、フォークリフトを運転しながら、そのゴミを凝視した。
 すると、その空き袋には「フィッシュフライサンド」と書かれていて、
 それは私が食べたものではないので、私は安心し、インフル後、身体を動かすのが億劫になってきているので、ゴミが落ちているのを見て見ぬ振りした。
 そもそも私は、「フィッシュフライサンド」なんて、マクドナルドで、たまに「フィレオフィッシュ」を食べる程度である。
「俺はフィッシュフライなんて、あんまし食べねーよ」などと思いつつ、落ちているゴミをそのままにスルーしたのだった。
 で、仕事を終え、一緒に映画を見て食事しようとしていた相手が風邪になったので、
 一人で、生田斗真主演の『脳男』と言う映画を観た。
 松雪泰子が、メチャクチャ美しいので、マジ見惚れた・・・。
 この人、世界で一番美しいかも。

 で、腹が減ったので、「ココイチ」でカレーを食った。
 なんかカキフライカレーにタルタルソースが添えられたのがうまそうだったが、ちょっとお高かった。
 ミニエビフライカレーもうまそうだったが、これもちょい高い。
 たまに、100円200円の差額がとてつもなく勿体なく思えてくる時がある。
 ・・・さて、オーダーしたものが出された。
 私は、カレーを一口二口食った後、タルタルソースをフライにつけて口に運んだ。
 シャクッ! と、口の中に心地良い歯応えと味が広がった。
 そして・・・、
     「あ!」
 と、思った。
 俺、フィッシュフライを普通に食べてんじゃん!!^^;
 カキやエビが高いので消去法で頼んだフライがフィッシュだったのだ^^;
               ・・・(2013/02/09)
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