涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第2章・この世界の片隅で

   第140夜・『お笑い芸人の恋人③(ネタ:後編)』

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   (前回からの直結の続きなんで、前回を読みなおしてね^^)

 ・・・その時、近くに誰かがいるのを見つける。
 「あっ、冥王星ちゃんだわ。何か、元気ないけど、どうしたのかしら? 冥王星のメイちゃ~ん。早く帰ろうよ~。
 あなたもビデオに撮ってるんでしょ? 「生・活・笑・百・科」! やっぱ、時代は仁鶴よねえ~(ウットリする^^)。
 これからの惑星は、やっぱ、四角いのがトレンディでナウくて、イマいんじゃないかなあ。
 ・・・うん? どうした、どうした~?^^; うりうりぃ~^^
 小さくても、一番後ろで、ぼやけた存在感を示すのが冥王星ちゃんの味じゃない。
 たまに海王星ちゃんと順番が変わっちゃうってのも、可愛い女の子の言う『てへっ^^ 可愛い嘘ついちゃったあ』って感じで味があるわ^^
 ・・・うん? どうしたの? どうしたのようっ!?
 プラネッツ・サンズも、次はいよいよ待望の決勝戦・グランドクロスボウルだし、これから、私たちも張り切らなくちゃいけない時じゃなくて?
 たはは^^ 『~~じゃなくて?』なんて、なんかセイラさんぽいでしょ?^^
 ・・・えっ? 決勝戦は来れない?
 何ふざけているのよ^^
 だって、私たちは、モー娘。はおろか、宝塚以上の倍率で選ばれた水・金・地・火・木・土・天・海・冥の9人のメンバーなのよ。
 これは、選ばれるなんてものじゃないの、天皇家の血筋と同じく、天命的なものなのよ。
 私たちは、まさに『一心同体、少女隊』よ(三十代以上の男は笑う^^)。
 来れないなんて、わがままが許されると思うの?
 私たち九人は、太陽系の運命共同体。一人だけ別行動なんて、許されないわよぅ。
 ・・・えっ? 自分のわがままじゃない? じゃあ、なんなのよ。ご両親が病気になっちゃったとか・・・。
 胆石になったとか? 腎臓結石になったとか? 尿道結石になったとか?
 えっ? 石じゃない? 石にこだわるな?
 じゃあ、膀胱炎とか? 尿道炎とか? 梅毒とか? 淋病とか? EDだとか?
 えっ? シモから離れなさい?^^ それにEDは男性の病気ぃ? 失礼しました!
 じゃあ、何なのよお~、どうしたのよお~、冥王星のメイちゃ~ん・・・?
 ・・・・・、・・・・・。
 えっ? 国際天文学会議で、冥王星は惑星から、除外って決まったあ!?
 ・・・そ、そんなぁ・・・、そんな話ってないじゃない・・・(泣)
 えっ? さよなら? そんな、突然に・・・、科学者たちの都合でえええ・・・。
 私たちはどうすればいいのよ~!!!(倒れながら絶叫)
 それに、『セーラームーン』のプルートの今後はあああッ!?(懇願)」

 そして、ボンレスは去りゆく冥王星を目で追いながら歌う・・・。

  ♪道に倒れて 誰かの名を~
   呼び続けたことが ありますか~
   ひとごとにいうほど 黄昏は~
   優しい人好しじゃありません~

 ここで歌うのは、プリプリの『M』や、竹内まりあの『駅』を替え歌にしても良いのですが、ここは、中島みゆきの『わかれうた』で・・・。
 また、この歌のシーンでは、ボンレスはスケッチブックを取り出して、歌いながら、1ページ1ページめくっていくも良し。
 そこには、冥王星のメイちゃんとの思い出が、ボンレスのうまい絵で書かれているのだ。
 女の子の思い描く色んな思い出のシーンが描かれるのだが、その顔はクレーターのリアルな冥王星なのである・・・^^;

 舞台の暗転に伴い、ボンレス叫ぶ・・・。
   「ああ、ブラックホールに飲み込まれたああ!!!」

 ▼いやはや、演技や微妙な発音、表情が、短い文章では表現しにくい・・・。
 面白さがうまく伝わっているかどうか・・・^^;

                 ・・・(2006/08/26 改定8/31)

   ◇

 正直、上記のネタ、とても受けまして、上機嫌のボンレスは、居酒屋で、私に一杯奢ってくれたのでした^^;

 このライブの後日談はあるのだが、それはまた今度ね^^v

                 ・・・(2009/11/21)
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