158 / 299
第2章・この世界の片隅で
第159夜・『収入激減の異動の憂き目に遭つた同僚につゐて思ふ』
しおりを挟む
ちょいバカだけど、いなくなると寂しい同僚・Aさんは、
フォークドライバーとして、職場の安全を脅かす行為を何度もし、何度も注意されたのに、それを守らなかったので、金の稼げない部署に異動になってしまった。
確かに、同僚・Aさんは、本当にいい加減な面があり、
私は、小学生の頃、クラスに一人か二人はいた「特殊な人」が、そのまま成長したらこうなるんだろうなぁ、と常々思っていた。
だが、そんな人が一緒に働ける職場が、私は妙に好きだった。
私は、この職場では責任者でもなんでもないので、彼に指示や注意をする権限はないのだけど、同僚・Aさんが、こちら(職場全体)にも害が及ぶような「失敗の隠蔽」などを行った時には、相手は年上なのだが、怒鳴った。
すると、その後は改めるようになる。
こちらが本気で言うと、言うことを聞かないほどの人ではない。
ただ、怒るこちらとしても、感情をあらわにするのは本意ではない。
感情を表に出すと、心が浮き足立ち、後から非常に後悔させられるからだ。
でも、人を叱ったりする時は、それぐらいのリスクも必要な気がしている。
・・・人の他人に対してのアクションはそれぞれだが、同僚・Aさんに対しては、もうちょい違った注意の仕方をすれば、異動までさせられちゃうような結果にならなかっただろうになぁ・・・。
いや、でも、同僚・Aさんはいい加減なので、それでも危険走行をやってしまうのかも知れない^^;
だが、その初期の状況だけならば、同僚・Aさんは異動させられるまでには至らなかっただろう。
そこには、あたかも、同僚・Aさんの危険走行を、職場全体の問題にまで高めるような「空気」を形成した、「初期状況」後からの同調人物たちがいるのだ。
会社は、文字をひっくり返すと「社会」となる。
社会の進行の指針となるのが、社会の表層に現われた「世論」である。
だが、その「世論」が正しいことは稀である。
そこには、「ノイジー・マイノリティ」が幅を利かしているからだ。
ノイジー・マイノリティーとは?(「ウィキペディア」より)
・・・「うるさい」・「騒々しい」といった旨が語源であり、主張に理論的ないし道義的裏付けが乏しく「声の大きさ」に任せて騒ぐだけの少数者を指し、批判的な意味合いが強い。
その過激かつ積極的な姿勢のため、実際には少数派であるにもかかわらず、穏健かつ消極的な多数派よりも目立つ傾向がある。実質的にクレーマーと同等の意味合いを持つ。
うん、確かに同僚・Aさんは、作業上、他者からの注意が必要な人物である。
最初に注意をした人物は、自分にも厳しいまじめな方だったのだろう。
だが、Aさんを異動にまでさせる空気を会社上層部に熟成させた人物ら(後からの同調者)は、暇な「ノイジー・マイノリティ」であると思って間違いない。
で、その「ノイジー・マイノリティ」は、同僚・Aさんより仕事が出来なかったりする。
同僚・Aさんよりも、安全を脅かす行為を無自覚にしていたりするなんてことは往々にしてある・・・。
・・・(2011/10/02)
フォークドライバーとして、職場の安全を脅かす行為を何度もし、何度も注意されたのに、それを守らなかったので、金の稼げない部署に異動になってしまった。
確かに、同僚・Aさんは、本当にいい加減な面があり、
私は、小学生の頃、クラスに一人か二人はいた「特殊な人」が、そのまま成長したらこうなるんだろうなぁ、と常々思っていた。
だが、そんな人が一緒に働ける職場が、私は妙に好きだった。
私は、この職場では責任者でもなんでもないので、彼に指示や注意をする権限はないのだけど、同僚・Aさんが、こちら(職場全体)にも害が及ぶような「失敗の隠蔽」などを行った時には、相手は年上なのだが、怒鳴った。
すると、その後は改めるようになる。
こちらが本気で言うと、言うことを聞かないほどの人ではない。
ただ、怒るこちらとしても、感情をあらわにするのは本意ではない。
感情を表に出すと、心が浮き足立ち、後から非常に後悔させられるからだ。
でも、人を叱ったりする時は、それぐらいのリスクも必要な気がしている。
・・・人の他人に対してのアクションはそれぞれだが、同僚・Aさんに対しては、もうちょい違った注意の仕方をすれば、異動までさせられちゃうような結果にならなかっただろうになぁ・・・。
いや、でも、同僚・Aさんはいい加減なので、それでも危険走行をやってしまうのかも知れない^^;
だが、その初期の状況だけならば、同僚・Aさんは異動させられるまでには至らなかっただろう。
そこには、あたかも、同僚・Aさんの危険走行を、職場全体の問題にまで高めるような「空気」を形成した、「初期状況」後からの同調人物たちがいるのだ。
会社は、文字をひっくり返すと「社会」となる。
社会の進行の指針となるのが、社会の表層に現われた「世論」である。
だが、その「世論」が正しいことは稀である。
そこには、「ノイジー・マイノリティ」が幅を利かしているからだ。
ノイジー・マイノリティーとは?(「ウィキペディア」より)
・・・「うるさい」・「騒々しい」といった旨が語源であり、主張に理論的ないし道義的裏付けが乏しく「声の大きさ」に任せて騒ぐだけの少数者を指し、批判的な意味合いが強い。
その過激かつ積極的な姿勢のため、実際には少数派であるにもかかわらず、穏健かつ消極的な多数派よりも目立つ傾向がある。実質的にクレーマーと同等の意味合いを持つ。
うん、確かに同僚・Aさんは、作業上、他者からの注意が必要な人物である。
最初に注意をした人物は、自分にも厳しいまじめな方だったのだろう。
だが、Aさんを異動にまでさせる空気を会社上層部に熟成させた人物ら(後からの同調者)は、暇な「ノイジー・マイノリティ」であると思って間違いない。
で、その「ノイジー・マイノリティ」は、同僚・Aさんより仕事が出来なかったりする。
同僚・Aさんよりも、安全を脅かす行為を無自覚にしていたりするなんてことは往々にしてある・・・。
・・・(2011/10/02)
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる