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第3章・風雲竜虎編

   第241夜・『これだけは話しておきたい話・3:殺意!』

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 ・・・人は長く生きていると、ときに、とてつもなく理不尽な思いをさせられたり、暴力的な「やるせなさ」を感じさせられたりするものだ・・・。

 昨夜、とあるお客さんが来た。
 ドラマを話題にしていたら、その人はふいに言ったのだ。
「山口智子や和久井映見みたいに、化粧をゴテゴテとしなくてもきれいなタイプはいいね」と。
   

   

 ・・・そこまでは、まあ私も同感だ。
 二人とも大女優だ^^
 だが、その人は更に言った。
「うちの嫁もそんな感じだと思うんだよね^^」

     プ・チ・殺・意・が・湧・い・た・!

 初めは面食らって、「何言ってんの、この人・・・?」と思ったのだが、そのセリフを咀嚼するうちに、怒りがマグマのように煮えたぎって来た。
 山口智子や和久井映見、どちらも一世風靡した美しさ!
 申し訳ないが、山口智子&和久井映見と、あなたの奥さんにはビタ一文の接点もないよ・・・。
 あなたの奥さん、最大限、よく見積もって、ハリセンボンの春菜なんスけど・・・。
 言葉と言うのは、心底恐ろしいと思った。
 社会に発せられた時点で、社会のフィルターを通したことになってしまう。
 この人には前科がある。
 以前、新垣結衣について話していた時、自分の娘を引き合いに出したのだ。
「うちの娘みたいなんだよね^^」
 この時も、太陽の黒点からコロナが噴き出すような怒りを覚えた。

     言・う・に・事・を・欠・い・て・!

    

 申し訳ないが、新垣結衣と、あなたの娘さんにはビタ一文の接点もないよ・・・。

 なんかもう、自分が生きる上での「美」と言うものについての価値観をコケにされたような気がして、涙が出てくるぜ^^;

                 ・・・(2017/08/01)
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