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第3章・風雲竜虎編

   第242夜・『桜庭嬢(前篇)』

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 一昨日の夜の営業の話^^

  ◇     ◇

 予約を入れてくれていたお客さんがくると、
 おお、三日前に初めて来てくれた「桜庭ななみ似」で、家族姉妹とともに来てくれた。
 桜庭ファミリーも、うちのお客さんに多い「女系家族」で、お母さんもだが、凄まじく美しい三姉妹での来店だった。
 みんな、女性ながら、身長が160超とスラッとしている。
 私は、「なんじゃ、この美人姉妹はッ!!」と驚きつつ嬉しかった。
 美人が来るのは、うちの店のグレードが、グレートに上がるっちゅうことである^^

 嬉しいのには、また違う意味がある。
 それは、前回 桜庭さんが来店した時に、会話の流れの中で、彼女の職場を知ってしまい、「へぇ、あそこで働いているのですかぁ^^」と言ったら、桜庭さんが一瞬 不安な表情を浮かべたからだ。
 私のことを特に変な人物とは思っていないようだが、それでも、安易に自分の職場を言ってしまったことに後悔したようだ。

 私も後悔していた。
 表情のさじ加減一つだった。
「へぇ、あそこで働いているのですかぁ^^」と言った時の、私の好意的な微笑みが「いやらしい笑い」に見えてしまう時もある。
 てゆーか、本来 私はそういう人間だ^^;
 あー、しまった! こりゃ、もう来てくれないかも!!
 と、その時は思った。
 この時にカウンターに来ていたアミ君やトコトコちゃんらともども、美しかったり可愛かったり面白かったりと言う、女性客の個性は、うちの店のレベルに、銘(ラベル)を加えてくれるものなのである^^
 ちなみに、アミ君も、身長が164センチあるそうだ^^

                (続く 2016/11/19)
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