涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第3章・風雲竜虎編

   第256夜・『女医に歯の神経を切除され…』

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 私は歯医者が嫌いであることは何度も語っていて、故に、私が考える最高のSMプレイは「歯医者プレイ」だと思っているのだが(ダスティン・ホフマンの作品であったよね、そんなの^^)、

 まあ、それはさておき、

 糸切り歯の裏にポッカリと穴が開き、痛みなどはないのだが、そこに食ったものが詰まって、

 いつも、食後に「チッ! チッ!」やらなくてはならないのが見苦しいので、

 今、歯医者に通っている。

 今日は、その問題の箇所に「麻酔を打ち、神経の治療をする」との女歯科医さんのお言葉だった。

 最近の医者は、何でもかんでも説明してくれて、

「では、麻酔注射しますね。これはちょっと痛いかもしれませんよ~」などと言ってくる。

 別に、この歳になると、大概の注射には慣れているのだが、そんなことを言われると身構えてしまい、針が歯茎に刺さる瞬間、処女のように身体をビクン! とさせてしまったよ^^;

 で、治療は、スムーズに進んだ。

 ついこの間までは、麻酔かけてもちょっと痛かったものだが、最近は床屋気分で平常心でいられる。

 すると、最後に女歯科医さんが言った。

「切除した神経見ます?」

 おいおい、治療と思ったら切除してたのかよ! あんたは切り裂きジャックか!! と私は思いつつ、「いや、いいです^^; 怖いから・・・」と答えるも、疑問に思っていたことを聞く。

「神経って、黒いんですか?」

 すると、女歯科医さん。

 私が見ないって言ってるのに、嬉々として、指に乗せて見せてきた。

 そこには、「乾いたボンド」みたいな、2,3㍉の縦長の物体があった。

「海の中のイカって見たことあるかしら? 半透明の。そういう感じなのよね」

「はあ・・・・・・^^;」

 女歯科医さんの表現は、ちょっと変わった例えであった・・・。

                ・・・(2010/07/16)
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