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第一章 西大陸
拾われ子とハンターシュウの約束
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「はっはっはっ。女の子の扱いがなってないなぁ、ハンターシュウ」
快活に笑う職人に、シュウは苦笑いを浮かべる。
「いや、恥ずかしい所を見せた……」
「あの位の歳の女の子は難しいからなぁ……ワシも孫娘の気を引くのにいつも必死だよ」
「(揶揄い過ぎたな……)」
せっかく懐いてきてくれたのに、機嫌を損ねてしまったとシュウは反省する。そして、職人に声をかけた。
工房の外ではスイは塀に座り、ムスッとした表情で膝にコハクを乗せて撫でていた。
『(……よく考えたらあの人、今は無理って言ってなかったっけ……? 手持ちに無いだけでお金自体は口座に有るって事……?)』
持ちきれない金は各町にあるバンクに預金口座を作り、預ける事が出来る。ハンターの場合は、ハンターの証で口座作成と入出金が可能だ。
『(……Bランクハンターって、凄い稼いでいるんだなぁ……)』
遠い眼で夕焼けの向こうを眺めた所で、シャランと後ろでドアベルが鳴った。スイは振り返らない。
「スイ」
『はい。他に寄る所無いなら、宿に戻りましょう』
塀を降りて地面にコハクを降ろし、歩き出そうとしたスイをシュウが呼び止める。
「スイ。俺が悪かった」
『…………別に、何とも思ってません』
「そうか。じゃあ、こっちを向いてくれないか」
シュウの長い影がスイの影を呑み込む。困った様な声にスイはおずおずと振り向くと、逆光でいつも以上に表情が読めないシュウが立っていた。
「手の平を出してくれ」
『?』
出した右手に乗せられたのは、アメジストが埋め込まれている細い腕輪だった。
『…………え』
「やる。着けておけ」
『いえ、こんな高価な物受け取れま――』
「受け取ってくれ」
自分が拗ねたから気を遣わせたのかとスイは焦ったが、シュウの言葉に止められた。
「それを買うついでにスイを連れてきたんだ。元々あげるつもりだったんだよ」
『……何でですか……?』
「それは防封印の腕輪だ。魔導師や魔導戦士の必需品でもある。スイは魔法主体で戦うから、着けていた方が良い」
『違います、そうじゃなくて……』
「ん?」
『何で、ここまでしてくれるんですか……?』
「…………」
過保護なセオドアですら、こんな事はしなかった。会って二週間足らずのシュウがここまでするのはおかしいと、世間に出て一ヶ月と少ししか経っていないスイでも解る。
「スイは、良い子だからな」
『答えになってません!』
「死んで欲しくないんだよ。スイには」
『…………どうして』
「良い奴に死んで欲しくないと思うのは普通だろう?」
『…………』
「だから、受取りなさい」
シュウは狡いとスイは思った。
普段揶揄ってくる癖に、こんな時は優しい声で優しい言い方をするから断れない。
十日程前にシュウが言っていた。大人は狡いと。その通りだとスイは思った。
『…………ありがとう、ございます』
腕輪をぎゅっと握って礼を言うと、シュウはもうひとつある物をスイに渡した。
「これは気分を悪くさせた詫びだ」
『こ、こんなにいただけません。今のボクには使えないですし……』
手に乗せられたのは翡翠が埋め込まれた髪飾りだ。髪の短いスイでは使えないし、高価な物をふたつも貰う訳にはいかないと断ったがシュウは受け取らなかった。
「今じゃなくても良いだろ。髪が伸びた時に使ってくれ。スイの髪はこの色も悪くないが、元の色が綺麗だからな。伸ばした時にきっと似合う」
『……ありがとうございます』
髪はレイラが亡くなる少し前に切ってもらって短くしたが、それまでは伸ばしていた。切る前、最後に鏡で見た時の姿を思い浮かべ、それにこの髪飾りが着いているのを想像する。
旅をするには邪魔になるだろうからと切ってもらったが、早く伸ばしたいと思った所でふと、先程のシュウの言葉にオアシスのハンター同士が話していた事をぼんやりと思い出した。
『……えぇっと、こういうの、何て言うんでしたっけ……?』
「何がだ?」
『……気障……女誑し?』
「待てスイ、そんな言葉何処で覚えた?」
オアシスのハンターズギルドで、と言おうとして、がしっと掴まれた右肩にかかる圧に負けて言葉は喉の奥に落ちていった。
『は、ハンターシュウ……や、宿に戻りませんか……?』
「あぁ、戻ろう。だがさっきの言葉を何処で覚えたか教えてもらいたいな」
駄目だ、逃げられない。
スイは口を割ろうとして、オアシスで言われた事を思い出して『あっ』と声をあげた。
「どうした?」
『ハンターシュウ、ボクに何か出来る事はありませんか?』
「何だ、急にどうした?」
『ボク、ハンターシュウには呼吸法を教えてもらいました』
「ゲルベルト爺さんに武器を打ってもらう条件だったからな」
『呼吸法だけじゃなく、戦い方も教えてくれました。ドラゴンから助けてくれて、こんな高価な装飾品まで……』
「そんな事、気にしなくていい」
『気にします。オアシスで教えてもらいました。相手と対等である為に、良い関係を築き続ける為に正当な働きには正当な代価を支払い、受取る事は重要だと』
「…………」
『これでは、対等になれません。Bランクハンターに、Eランクハンターが言うのは烏滸がましいのかもしれませんけど、でも、ボクはハンターシュウとは対等でありたいです。してもらうだけの立場には居たくない』
「…………」
押し黙ったシュウに、スイは不安を覚えて胸の辺りの服を掴んだ。
生意気だっただろうか。
足下で鳴くコハクを抱いて落ち着きたいが、何となくこれ以上動くのは憚られた。
「……それは、誰から?」
『オアシスの商人さんです。砂漠で襲われている所を助けたら、お礼に砂漠に適した装備をいただいて、断ろうとして……その時に』
「そうか」
シュウは息を吐いてスイを見下ろす。
「確かに、どちらか片方がそうなるのは、対等じゃないな」
『……はい』
「なら、そうだな。スイには後で俺の仕事を手伝ってもらうとしよう」
『え、でもボクはEランクだから、Bランクの依頼は手伝えないんじゃ』
「後でと言っただろ、今じゃない。スイはもっと上にいける素質がある。最も、努力は必要だが……五年以内にはBまで上がれると俺は思ってる」
スイは目を見開いた。Bランクは上位ハンターだ。
そこに辿り着く為にどれだけの戦いと修練を積まなければならないか。どれだけのハンターが辿り着けずに悔しい思いをしている、或いはしたかをマリクからも他のハンター達からも聞かされた。
Aランクの陰に隠れるが、Bランクハンターもかなり高い壁を超えねばならない所にあるのだ。
『ボクが、Bランクに……』
「何だ、なる気はなかったのか?」
『あ、あります! ボクはおじいさまみたいなハンターになりたいんです。だから将来は……Aランクハンターになります!』
スイは言い切った。アードウィッチは勿論、オアシスのハンターズギルドですら言った事はない。しかし、確かにスイの夢のひとつである事を、シュウに宣言した。
「それで良い。スイなら努力を怠らなければ可能性は充分ある。俺も目指すから、どっちが先にAに上がるか勝負するか?」
『……圧倒的にボクが不利だから嫌です』
「はは、残念。さて、そろそろ宿に戻るか」
『はい』
夕焼け空は紫色を経て群青色の夜空へと変わりかけている。
店の前で長居してしまったと、スイは罪悪感を感じながら工房前を去った。
「なぁ、スイ」
『はい?』
「……本当に、俺の仕事を手伝ってくれるか?」
『はい。お手伝いします。だから、すみませんがあと何年か待ってください』
見上げながらそう言うと、シュウはスイを見下ろして、ゴーグルの奥の目を細めて笑った。
「解った。楽しみに待っている」
快活に笑う職人に、シュウは苦笑いを浮かべる。
「いや、恥ずかしい所を見せた……」
「あの位の歳の女の子は難しいからなぁ……ワシも孫娘の気を引くのにいつも必死だよ」
「(揶揄い過ぎたな……)」
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工房の外ではスイは塀に座り、ムスッとした表情で膝にコハクを乗せて撫でていた。
『(……よく考えたらあの人、今は無理って言ってなかったっけ……? 手持ちに無いだけでお金自体は口座に有るって事……?)』
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『(……Bランクハンターって、凄い稼いでいるんだなぁ……)』
遠い眼で夕焼けの向こうを眺めた所で、シャランと後ろでドアベルが鳴った。スイは振り返らない。
「スイ」
『はい。他に寄る所無いなら、宿に戻りましょう』
塀を降りて地面にコハクを降ろし、歩き出そうとしたスイをシュウが呼び止める。
「スイ。俺が悪かった」
『…………別に、何とも思ってません』
「そうか。じゃあ、こっちを向いてくれないか」
シュウの長い影がスイの影を呑み込む。困った様な声にスイはおずおずと振り向くと、逆光でいつも以上に表情が読めないシュウが立っていた。
「手の平を出してくれ」
『?』
出した右手に乗せられたのは、アメジストが埋め込まれている細い腕輪だった。
『…………え』
「やる。着けておけ」
『いえ、こんな高価な物受け取れま――』
「受け取ってくれ」
自分が拗ねたから気を遣わせたのかとスイは焦ったが、シュウの言葉に止められた。
「それを買うついでにスイを連れてきたんだ。元々あげるつもりだったんだよ」
『……何でですか……?』
「それは防封印の腕輪だ。魔導師や魔導戦士の必需品でもある。スイは魔法主体で戦うから、着けていた方が良い」
『違います、そうじゃなくて……』
「ん?」
『何で、ここまでしてくれるんですか……?』
「…………」
過保護なセオドアですら、こんな事はしなかった。会って二週間足らずのシュウがここまでするのはおかしいと、世間に出て一ヶ月と少ししか経っていないスイでも解る。
「スイは、良い子だからな」
『答えになってません!』
「死んで欲しくないんだよ。スイには」
『…………どうして』
「良い奴に死んで欲しくないと思うのは普通だろう?」
『…………』
「だから、受取りなさい」
シュウは狡いとスイは思った。
普段揶揄ってくる癖に、こんな時は優しい声で優しい言い方をするから断れない。
十日程前にシュウが言っていた。大人は狡いと。その通りだとスイは思った。
『…………ありがとう、ございます』
腕輪をぎゅっと握って礼を言うと、シュウはもうひとつある物をスイに渡した。
「これは気分を悪くさせた詫びだ」
『こ、こんなにいただけません。今のボクには使えないですし……』
手に乗せられたのは翡翠が埋め込まれた髪飾りだ。髪の短いスイでは使えないし、高価な物をふたつも貰う訳にはいかないと断ったがシュウは受け取らなかった。
「今じゃなくても良いだろ。髪が伸びた時に使ってくれ。スイの髪はこの色も悪くないが、元の色が綺麗だからな。伸ばした時にきっと似合う」
『……ありがとうございます』
髪はレイラが亡くなる少し前に切ってもらって短くしたが、それまでは伸ばしていた。切る前、最後に鏡で見た時の姿を思い浮かべ、それにこの髪飾りが着いているのを想像する。
旅をするには邪魔になるだろうからと切ってもらったが、早く伸ばしたいと思った所でふと、先程のシュウの言葉にオアシスのハンター同士が話していた事をぼんやりと思い出した。
『……えぇっと、こういうの、何て言うんでしたっけ……?』
「何がだ?」
『……気障……女誑し?』
「待てスイ、そんな言葉何処で覚えた?」
オアシスのハンターズギルドで、と言おうとして、がしっと掴まれた右肩にかかる圧に負けて言葉は喉の奥に落ちていった。
『は、ハンターシュウ……や、宿に戻りませんか……?』
「あぁ、戻ろう。だがさっきの言葉を何処で覚えたか教えてもらいたいな」
駄目だ、逃げられない。
スイは口を割ろうとして、オアシスで言われた事を思い出して『あっ』と声をあげた。
「どうした?」
『ハンターシュウ、ボクに何か出来る事はありませんか?』
「何だ、急にどうした?」
『ボク、ハンターシュウには呼吸法を教えてもらいました』
「ゲルベルト爺さんに武器を打ってもらう条件だったからな」
『呼吸法だけじゃなく、戦い方も教えてくれました。ドラゴンから助けてくれて、こんな高価な装飾品まで……』
「そんな事、気にしなくていい」
『気にします。オアシスで教えてもらいました。相手と対等である為に、良い関係を築き続ける為に正当な働きには正当な代価を支払い、受取る事は重要だと』
「…………」
『これでは、対等になれません。Bランクハンターに、Eランクハンターが言うのは烏滸がましいのかもしれませんけど、でも、ボクはハンターシュウとは対等でありたいです。してもらうだけの立場には居たくない』
「…………」
押し黙ったシュウに、スイは不安を覚えて胸の辺りの服を掴んだ。
生意気だっただろうか。
足下で鳴くコハクを抱いて落ち着きたいが、何となくこれ以上動くのは憚られた。
「……それは、誰から?」
『オアシスの商人さんです。砂漠で襲われている所を助けたら、お礼に砂漠に適した装備をいただいて、断ろうとして……その時に』
「そうか」
シュウは息を吐いてスイを見下ろす。
「確かに、どちらか片方がそうなるのは、対等じゃないな」
『……はい』
「なら、そうだな。スイには後で俺の仕事を手伝ってもらうとしよう」
『え、でもボクはEランクだから、Bランクの依頼は手伝えないんじゃ』
「後でと言っただろ、今じゃない。スイはもっと上にいける素質がある。最も、努力は必要だが……五年以内にはBまで上がれると俺は思ってる」
スイは目を見開いた。Bランクは上位ハンターだ。
そこに辿り着く為にどれだけの戦いと修練を積まなければならないか。どれだけのハンターが辿り着けずに悔しい思いをしている、或いはしたかをマリクからも他のハンター達からも聞かされた。
Aランクの陰に隠れるが、Bランクハンターもかなり高い壁を超えねばならない所にあるのだ。
『ボクが、Bランクに……』
「何だ、なる気はなかったのか?」
『あ、あります! ボクはおじいさまみたいなハンターになりたいんです。だから将来は……Aランクハンターになります!』
スイは言い切った。アードウィッチは勿論、オアシスのハンターズギルドですら言った事はない。しかし、確かにスイの夢のひとつである事を、シュウに宣言した。
「それで良い。スイなら努力を怠らなければ可能性は充分ある。俺も目指すから、どっちが先にAに上がるか勝負するか?」
『……圧倒的にボクが不利だから嫌です』
「はは、残念。さて、そろそろ宿に戻るか」
『はい』
夕焼け空は紫色を経て群青色の夜空へと変わりかけている。
店の前で長居してしまったと、スイは罪悪感を感じながら工房前を去った。
「なぁ、スイ」
『はい?』
「……本当に、俺の仕事を手伝ってくれるか?」
『はい。お手伝いします。だから、すみませんがあと何年か待ってください』
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