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第四章 南大陸
拾われ子とリーディンシャウフの町
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南大陸中央部南側。小さな山を越えたスイ達は日没が近い事もあり、近くの町で一晩泊まる事にした。
宿泊手続きを終えたスイは道具屋に向かう。アイテムポーチの整理の為に、不要になった物を売ろうとしていた。
「全部合わせて2,500ゲルトでどうだい?」
『お願いします』
「そうだ、お嬢ちゃん。回復薬や薬草は持っていないか? あれば、通常よりも高値で買い取るが」
『えぇっと、このくらいなら』
山の中で群生地を見つけ、採り過ぎない程度に採取していた上薬草の束を渡す。店主は言葉通り、通常の二倍の額で買い取った。
「ありがとうよ! 状態も良いし、機会があったらまたウチに売ってくれ!」
上機嫌な店主に会釈で応え、スイは宿屋に向かう。部屋に戻ると、同室のアレックスは既に戻ってきていた。
「おかえり」
『ただいま戻りました』
「どした? 何かあったの? 浮かない顔してるよ」
『……この町って、回復薬が足りない状況なのかなって』
スイは上薬草が通常の買取額よりも高く売れた事、この町が薬草や回復薬が必要な危険な状態に陥っているのではないかと考えている事を話す。
「あぁ、確かに今この町は回復薬が必要な時期だね。でも、スイが心配しているような理由じゃないから大丈夫だよ。この町はリーディンシャウフに近いから」
『?』
「リーディンシャウフの町のイベントは今の時期に開かれるんだ。近隣の町からも大量に回復薬を買い求めるから、この町でも回復薬を作る為に薬草を高く買い取っているんだよ。なんたってリーディンシャウフのイベントは――」
二日前、アレックスと交わした会話をスイは思い出していた。
町を囲う円形の外壁。四方にある門には長蛇の列が作られている。並ぶ者の殆どは自信ありげに笑うか、胸を踊らせているかのどちらかだ。
この町の名前はリーディンシャウフ。南大陸にふたつある政令指定都市のひとつであり、南大陸で最も大きな町の中でスイはそれを見上げた。
『大きい……!』
円形型の建造物は、町の中央にあった。東西南北に大きく広く造られており、複数の出入口がある。今は入場禁止になっているが、建造物の外側数ヶ所に設置されている簡易テントには人集りが出来ていた。
闘技大会。
リーディンシャウフの町で行われる三年に一度のイベントであり、南大陸で一・二を争う人気イベントでもある。
『こんなに大きな建物、王城以外で初めて見ました……!』
「高さも広さも王城の次くらいにあるんじゃねーかな。中はぐるりと一周観客席になってる。外側から内側に掛けて段になってて、沢山の人が中央で繰り広げられる闘いを観られるようになってんだ。イベントが始まると中は人だらけだぞ」
「じゃあ、四方の門に並んでた人達は……」
「殆どが参加希望者と観戦目的の人だね。今、簡易テントに集まってるのがその参加希望者達だよ。って事で、スイ」
『はい? わ、ちょっと待ってください……!』
「ニコー、アタシらちょっと行ってくるー」
「おー」
アレックスに手を引かれて、スイは体勢を崩しながらも着いていく。
向かった先は、簡易テントの列だ。最後尾に並ぶと、アレックスは自分の前にスイを立たせた。
『アレックスさん、出るんですか?』
「うん。アタシがハンターになった年にも開催されたんだけどさ、時期が合わなくて出られなかったんだ。でも今回は時期も合うし、アタシもこの町の出身だし、こういうのは好きだからさ。出ときたいじゃん?」
八重歯を見せて笑うアレックスは、その表情だけで相当楽しみにしている事が解る。
しかし、スイはそのアレックスの両手が自分の両肩を掴んでいる事に嫌な予感を覚えていた。
『あの、アレックスさん……?』
「んー? あ、ほら、次だよスイ」
アレックスに促されて、簡易テントに置かれたテーブル前に立つ。テーブルには「受付」の札が置かれている。
「アタシら二人、参加するから受付をお願い」
『アレックスさん!?』
顔を限界まで逸らして見上げると、良い顔したアレックスと視線が合った。その眼と、両肩に置かれた手が逃がさないと言っている。
『待ってください! 私は――』
「大丈夫大丈夫。殺すのは禁止だし、スイは強いから絶対良い所までいけるよ。アタシが保証する」
『そういう事じゃ無いです! このイベントって、人がたくさん集まるんですよね?』
「うん。他大陸からも人が来る人気イベントだからね」
『……一周丸ごと観客席で、真ん中で闘うってニコさん言ってましたよね……?』
「そうだね。めちゃくちゃ目立つよ」
『い、嫌です!』
スイは全力で拒否した。最年少ハンターとしてハンターズギルド内で注目されるのすら居心地が悪く感じるのだ。大観衆の中で闘うなど、スイにとっては以ての外である。
「えぇ……今更目立つの嫌う? そろそろ慣れなよ。ほら、やるよスイ」
『強引過ぎませんか!?』
「スイが強情過ぎるんだよ。で、受付終わり?」
「い、いえ、まだです。身分証明証の提出をお願いします」
「あぁ、はい。ほら、スイも出して」
『あっ!』
頑なに拒むスイの首からチェーンを外し、アレックスが二人分のハンターの証を渡すと、受付係の男は苦笑しながらそれを受取った。
あわあわしていたスイだが、諦めて大人しくなると受付のテーブルの上に何気なく視線を向ける。
『……ん?』
眼に止まったのは、男の横に置かれた箱だ。参加希望者の書類が入っている箱が二箱ある。
『成年枠と未成年枠……』
「え? 何それ? アタシがいた時はそんなの無かったよ?」
「未成年者だけの枠も作られたんです。それまでは成年だけしか参加出来なかったんですが、未成年の子達からも参加したいと言う声が多数出まして。賛成の声も多かったので、危険には充分配慮しつつ行うと言う事でブライアント公爵の許可の元、前回から未成年者も参加可能となりました」
「へー! アタシも昔参加したいって思ってたからなぁ、良いと思う」
「ありがとうございます。皆さんからもそう言っていただけました」
『…………』
受付とアレックスの会話を聞きながら、スイは先程から気になっていた事を呟いた。
『私は……?』
「え?」
「あっ、確かに……!」
「え、何が?」
「スイさんは年齢的には未成年ですが、ハンターですから……」
「? …………あっ! そう言う事か!」
成年年齢は十五歳だが、ハンターに年齢制限は無い。何歳だろうと、適性試験に合格してハンターとして認められれば成年扱いとなる。
現在十二歳だが、ハンターであるスイが闘技大会で参加する枠は――。
『「「ど、どっちなんだろう……」」』
困惑する三人の呟きが、高まり続ける町の熱気に溶けて消えた。
宿泊手続きを終えたスイは道具屋に向かう。アイテムポーチの整理の為に、不要になった物を売ろうとしていた。
「全部合わせて2,500ゲルトでどうだい?」
『お願いします』
「そうだ、お嬢ちゃん。回復薬や薬草は持っていないか? あれば、通常よりも高値で買い取るが」
『えぇっと、このくらいなら』
山の中で群生地を見つけ、採り過ぎない程度に採取していた上薬草の束を渡す。店主は言葉通り、通常の二倍の額で買い取った。
「ありがとうよ! 状態も良いし、機会があったらまたウチに売ってくれ!」
上機嫌な店主に会釈で応え、スイは宿屋に向かう。部屋に戻ると、同室のアレックスは既に戻ってきていた。
「おかえり」
『ただいま戻りました』
「どした? 何かあったの? 浮かない顔してるよ」
『……この町って、回復薬が足りない状況なのかなって』
スイは上薬草が通常の買取額よりも高く売れた事、この町が薬草や回復薬が必要な危険な状態に陥っているのではないかと考えている事を話す。
「あぁ、確かに今この町は回復薬が必要な時期だね。でも、スイが心配しているような理由じゃないから大丈夫だよ。この町はリーディンシャウフに近いから」
『?』
「リーディンシャウフの町のイベントは今の時期に開かれるんだ。近隣の町からも大量に回復薬を買い求めるから、この町でも回復薬を作る為に薬草を高く買い取っているんだよ。なんたってリーディンシャウフのイベントは――」
二日前、アレックスと交わした会話をスイは思い出していた。
町を囲う円形の外壁。四方にある門には長蛇の列が作られている。並ぶ者の殆どは自信ありげに笑うか、胸を踊らせているかのどちらかだ。
この町の名前はリーディンシャウフ。南大陸にふたつある政令指定都市のひとつであり、南大陸で最も大きな町の中でスイはそれを見上げた。
『大きい……!』
円形型の建造物は、町の中央にあった。東西南北に大きく広く造られており、複数の出入口がある。今は入場禁止になっているが、建造物の外側数ヶ所に設置されている簡易テントには人集りが出来ていた。
闘技大会。
リーディンシャウフの町で行われる三年に一度のイベントであり、南大陸で一・二を争う人気イベントでもある。
『こんなに大きな建物、王城以外で初めて見ました……!』
「高さも広さも王城の次くらいにあるんじゃねーかな。中はぐるりと一周観客席になってる。外側から内側に掛けて段になってて、沢山の人が中央で繰り広げられる闘いを観られるようになってんだ。イベントが始まると中は人だらけだぞ」
「じゃあ、四方の門に並んでた人達は……」
「殆どが参加希望者と観戦目的の人だね。今、簡易テントに集まってるのがその参加希望者達だよ。って事で、スイ」
『はい? わ、ちょっと待ってください……!』
「ニコー、アタシらちょっと行ってくるー」
「おー」
アレックスに手を引かれて、スイは体勢を崩しながらも着いていく。
向かった先は、簡易テントの列だ。最後尾に並ぶと、アレックスは自分の前にスイを立たせた。
『アレックスさん、出るんですか?』
「うん。アタシがハンターになった年にも開催されたんだけどさ、時期が合わなくて出られなかったんだ。でも今回は時期も合うし、アタシもこの町の出身だし、こういうのは好きだからさ。出ときたいじゃん?」
八重歯を見せて笑うアレックスは、その表情だけで相当楽しみにしている事が解る。
しかし、スイはそのアレックスの両手が自分の両肩を掴んでいる事に嫌な予感を覚えていた。
『あの、アレックスさん……?』
「んー? あ、ほら、次だよスイ」
アレックスに促されて、簡易テントに置かれたテーブル前に立つ。テーブルには「受付」の札が置かれている。
「アタシら二人、参加するから受付をお願い」
『アレックスさん!?』
顔を限界まで逸らして見上げると、良い顔したアレックスと視線が合った。その眼と、両肩に置かれた手が逃がさないと言っている。
『待ってください! 私は――』
「大丈夫大丈夫。殺すのは禁止だし、スイは強いから絶対良い所までいけるよ。アタシが保証する」
『そういう事じゃ無いです! このイベントって、人がたくさん集まるんですよね?』
「うん。他大陸からも人が来る人気イベントだからね」
『……一周丸ごと観客席で、真ん中で闘うってニコさん言ってましたよね……?』
「そうだね。めちゃくちゃ目立つよ」
『い、嫌です!』
スイは全力で拒否した。最年少ハンターとしてハンターズギルド内で注目されるのすら居心地が悪く感じるのだ。大観衆の中で闘うなど、スイにとっては以ての外である。
「えぇ……今更目立つの嫌う? そろそろ慣れなよ。ほら、やるよスイ」
『強引過ぎませんか!?』
「スイが強情過ぎるんだよ。で、受付終わり?」
「い、いえ、まだです。身分証明証の提出をお願いします」
「あぁ、はい。ほら、スイも出して」
『あっ!』
頑なに拒むスイの首からチェーンを外し、アレックスが二人分のハンターの証を渡すと、受付係の男は苦笑しながらそれを受取った。
あわあわしていたスイだが、諦めて大人しくなると受付のテーブルの上に何気なく視線を向ける。
『……ん?』
眼に止まったのは、男の横に置かれた箱だ。参加希望者の書類が入っている箱が二箱ある。
『成年枠と未成年枠……』
「え? 何それ? アタシがいた時はそんなの無かったよ?」
「未成年者だけの枠も作られたんです。それまでは成年だけしか参加出来なかったんですが、未成年の子達からも参加したいと言う声が多数出まして。賛成の声も多かったので、危険には充分配慮しつつ行うと言う事でブライアント公爵の許可の元、前回から未成年者も参加可能となりました」
「へー! アタシも昔参加したいって思ってたからなぁ、良いと思う」
「ありがとうございます。皆さんからもそう言っていただけました」
『…………』
受付とアレックスの会話を聞きながら、スイは先程から気になっていた事を呟いた。
『私は……?』
「え?」
「あっ、確かに……!」
「え、何が?」
「スイさんは年齢的には未成年ですが、ハンターですから……」
「? …………あっ! そう言う事か!」
成年年齢は十五歳だが、ハンターに年齢制限は無い。何歳だろうと、適性試験に合格してハンターとして認められれば成年扱いとなる。
現在十二歳だが、ハンターであるスイが闘技大会で参加する枠は――。
『「「ど、どっちなんだろう……」」』
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