拾われ子のスイ

蒼居 夜燈

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第四章 南大陸

拾われ子とアレックスの覚悟

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「スイ、どうした?」

『え?』

「アタシも気になった。何て言うかスイ……」

「「顔付きが変わった」」

 選抜試験を翌日に控えた夜。一緒に夕食を摂っていたアレックスとニコラスに揃って指摘され、スイはカトラリーから手を離して自分の両頬を揉んだ。

『そ、そんなに変ですか?』

「変ではないよ。今日も可愛い」

「そういう事でもねーよ。今朝まで楽しくなさそうっつーか、浮かない顔してたのに今は大物の討伐戦に出向く前みてーな顔してる」

「精悍って言うのかな。ちょっと鋭さすら感じるよ」

「アレックス、精悍なんて言葉知ってたのな」

「引っぱたくよ!?」

「引っぱたいてから言うな!」

「ニコノホッペ真ッ赤! カエデミタイ!」

 頬を押さえるニコラスを指してザクロが笑う。指の隙間から見える見事な赤に、スイは苦笑しながら回復薬を差し出した。

「ありがとな、スイ。で、何かあったのか? あまり闘技大会コロセウムに乗り気じゃなかっただろ?」

 回復薬を頬に塗りながら訊ねてくるニコラスに、スイに頷く。

『……はい。でも、勝ちたい理由が出来ましたから』

「理由?」

 男に勝てば、シュウとの関係が解るかもしれない。それは覚えていない過去の自分や、故郷にもきっと繋がる事だ。
 スイは昼間会った男の事を二人に話す。

『私はあの人と闘うまで負ける訳にはいかなくなりました。だから……』

 群青色に変えている双眸に闘志を燃やして、スイはアレックスを真っ直ぐに見つめる。

『……もし、途中でアレックスさんと当たったら、本気で闘います』

 思わぬ宣戦布告に、アレックスは虚を衝かれた顔をしたが、すぐに笑みを浮かべた。

「望む所だよ。本気のスイと闘えるなんて楽しみで眠れなくなりそう」

『えっ、ちゃんと寝てください』

「「真面目か」」

『えっ』

 戸惑い気味に交互に二人を見るスイに、左右からそれぞれ一本の手が伸びた。

「いーいー。気にすんな、それがスイだしな」

「万全の状態で闘いたいからちゃんと寝るよ。心配しないで」

 どちらも撫でるのはあまり上手くない。ボサボサにされているのを感じながらも、スイは返事をして大人しく撫でられた。

「だけどシュウ、シュウかぁ……」

「どした?」

「いや、家で父さん達がその人の話をした時も思ったんだけど、何処かで聞いた事ある名前な気がするんだよね。何処だったかな……」

 スイから手を離したアレックスは、頬杖をつきながら宙を見ているが、もう片方の手でフォークを使って食事を続けている。

「Bランクハンターだろ? それならたまに名前を聞く時だってあるんじゃね?」

「そうかな……。そんな気もするけど、アタシ的には結構大きな話だった気がする。……駄目だ、思い出せないからいいや」

「諦めんのが早ぇ」

「思い出せないのに考えても仕方ないよ。故郷の手掛かりになると良いね、スイ」

『はい』

「故郷ねぇ……」

「そういや、ニコは出身何処なの?」

「南大陸」

「それの何処だよ。村とか町とかあるでしょ」

「俺の故郷はもう無ぇよ」

「あ、そう」

 滅んだのか、捨てたのか。或いは、居られなくなったのか。それらのどれなのかは解らないが、アレックスは深掘りはしない。
 ひとつの町に留まらないハンターや冒険者には訳ありも多い。詮索するのは野暮だ。

「それよりもアレックスだろ」

「何が?」

「お前、ギルバートは父ちゃんって呼ぶのに何でイザベラは母ちゃんって呼ばねぇの?」

「…………」

『(わぁぁぁ……!)』

 詮索するのは野暮だが、そこを突っ込んでいくのがニコラスである。
 黙ったアレックスにスイがハラハラしていると、アレックスは酒が入っているグラスに口をつけた。

「……あの人は、アタシにとっては母親って言うより、ハンターであって師匠であって超えなきゃならない人だから」

『……?』

「言ってる意味が解んね。どゆこと?」

「師匠はアタシが生まれる前からAランクハンターだった。生まれたアタシは、そんな師匠にそっくりの特徴を持ってた」

「……あー、そういう事」

『?』

 未だに意味を理解出来ないスイに、ニコラスも酒を飲みながら説明する。

「Aランクハンターってのは英雄だろ? そんな英雄とそっくりの見た目だとさ、周りが勝手に期待すんだよ。この子もきっと英雄になる。この子もイザベラのように勇ましく強いハンターになるんだろう、って」

『あ……』

「だろ?」

 ニコラスの問いに、アレックスは飲みながら頷く。

「物心ついた時には周りはもう、そう言ってた。でも、アタシも師匠みたいになりたいとは思ってたんだ。皆、御伽噺の英雄みたいに師匠の事を話すから」

 母さんみたいになりたい。
 そう思っていたアレックスにとって、イザベラは自慢の母親で憧れだった。

「小さい時、師匠と父さんと一緒に町の外に行ったんだ。アタシが、師匠の戦う所を見たいって駄々をこねてね。父さんは反対したけど、結局、そんなに町から離れなければ大丈夫だろうって言って外に連れて行ってくれた」

 強くてもCランク帯のモンスター達だ。Aランクハンターと、上位治癒士がいれば問題は無い。
 そう思い、ピクニックを兼ねての事だった。

「でも予想外の事が起きた。ドラゴンと遭遇したんだ」

『「!?」』

「小型だったけど、耳を劈く咆哮と魂にまで刻まれるような恐怖を今でも憶えてる」

 とてつもない殺気に涙が溢れ、息は詰まり、「怖い」と言う事以外何も考えられなくなった。
 ガタガタと震える身体は動かず、自分を抱き締めるギルバートの腕の中でしがみつく事も出来ずに、幼いアレックスはただ絶望してドラゴンを見上げた。

「突然、ドラゴンにデッカイ斧が振り下ろされた。怒り狂うドラゴンの猛攻を躱して、硬い鱗すら斬り裂いて戦う師匠の姿にアタシは魅入ったよ」

 天災とも言われる相手に、笑みを浮かべて戦うイザベラ。
 この時、アレックスは初めてイザベラが異なる世界の存在に思えた。
 母への漠然とした憧れは、Aランクハンターとして戦うイザベラを見た時に重圧へと変わったのだ。

「師匠自身も軽傷では済まなかったけど、小型とは言え一人でドラゴンを討伐してしまった。ギルドに報告してからの町の盛り上がりは、そりゃあ凄かったよ」

 流石はイザベラだ!
 ドラゴン討伐は二回目だぞ!
 この町の英雄だ!
 そんな声を聞きながら、アレックスは人々に称賛されるイザベラを見ていた。
 こんな人を目指すのか?
 こんな人に、なれるのか?

「……いや、なるんだ。並ぶんじゃない。超えないと。そのつもりでやらないと……って思ったし、今でもそう思ってる」

 アレックスは、金が混ざった赤い髪を摘む。

「アタシは両親の属性をどっちも持って生まれたけど、父さんみたいな光の治癒魔法は使えないし、師匠みたいな強い火魔法も使えない。だから得意な近接戦を鍛えまくるんだ」

「……らしくねぇのな」

 そう言ったニコラスは、不服そうな顔ではあったが真面目な声だった。

「アレックスは、自分は自分って考えだと思ってたけど」

「そういう考えも持ってるよ。でも、それとこれは別だ」

「そーかい。ま、お前がそうしたいってなら止めねーけど。止まんねーだろうし」

「うん。でもアタシが師匠の事を母親って呼ぶのに違和感ある理由は他にもあってさ」

 声音が明るくなったアレックスに、少し安堵したスイは『何ですか?』と訊ねた。

「あの人、家事何も出来ないんだよ。料理は勿論墨になるし、洗濯出来ないし、掃除させたら逆に散らかす壊すだし」

「破壊魔か」

『だからギルバートさんが全部やってたんですね』

 胸筋辺りの生地がはち切れそうになっているエプロンを着けてテキパキと家事をこなしていたギルバートを思い出す。

「そうそう。昔から家事は出来たらしいんだけど、師匠と結婚してから急激に上達したって言ってた」

「家事が出来るからギルバートと結婚したんじゃ?」

「そんな打算的な感じじゃなくて大恋愛だったらしいよ。何回も父さんから惚気られた。何度も怪我してくるから放っとけなくなったって」

「あー、ハンターと治癒士だもんな」

『大恋愛……』

 ぼそっと呟いたスイに、興味が移ったニコラスが面白いものを見つけたとばかりに笑う。

「お? スイもそういうのが気になるんだな。そういう歳だもんな」

「アタシが認めた奴じゃないとスイの相手には相応しくない」

「父親か。スイ、好きな男のタイプどんなの? や、女でも良いけど」

『おじい……養祖父は好きです』

「いやそうじゃなくて。こう……こういう男にときめくとか、そんなん無い?」

「ときめく………………?」

 スイは今までに会った人々を思い浮かべる。マリクは大好きだが、ときめいた経験は無い。セオドアもジュリアンも好きだが、同じくときめかない。シュウに頭を撫でられるとムズムズするが嫌いではない。ハンター仲間は……そもそも――。

「スイ?」

「すっげぇ考えてる。多分今まで会った奴全部思い出してるぞこれ」

 たっぷりの沈黙の後、思考を切り上げて戻ってきたスイが発した言葉は。

『ときめくって、どんな感じですか?』

「「そこからかぁ」」

 驚きはしなかったが、思わず二人とも遠くを見つめた。

「じゃあ初恋もまだか」

『多分まだです』

「遅くね?」

「まぁ……三歳で親元離れて、十歳まで養祖父母と森の中で暮らして、そっから旅してたらねぇ……」

 言われてみれば、それもそうだとニコラスは納得した。脚を組み直してスイに眼を向ける。

「じゃあこれからだな。ま、旅してると嫌でも人を見る眼ってのは養われるからなぁ。その内気になる奴を見つけるだろ」

「そうそう。因みに変な奴の良い例がニコだからね。覚えといてスイ」

「いや良い男の例が俺ですけど」

「どの面下げて言ってんの」

「この男前な面見えてねーのか」

「千歩譲って面は良いとしたとして、中身割とクズじゃん」

「そんな言う?」

「女遊び好きじゃん。あと、アタシとスイが予選参加してる間、カジノ行ってたんでしょ」

「ギャンブルは別に良いだろ! 自分の金だし六割勝ったんだから! 俺の勘は当たるんだよ」

『(自慢気だけど四割外すって結構割合大きいんじゃ……)』

 心の中で静かに指摘するスイに、ニコラスはさも良い事を思いついたと言うように顔を向けた。

「スイ、カードで遊んだ事は?」

『何回かあります』

「ポーカー出来るか?」

 首を左右に振ったスイに、ニコラスは予想通りだったらしくアイテムポーチからカードを取り出した。

「教えてやるから遊ぼうぜ」

「あ、こらニコ! スイに変な事教える気だな!?」

「ただのポーカーだっての。アレックスもやろうぜ、ルールは解るだろ? スイ、ポーカーには役ってのがあってな。手札の中に同じ数字の物が二枚あるのがワンペアで……」

 ルールや役を教えるニコラスに懐疑的な眼を向けながら、アレックスもカードを持つ。

「そうそう。流石、スイは物覚えが良いな。でな、良い手札が無い時はこうやって――」

『はい』

「流れるようにイカサマ教えんな! スイも「はい」じゃないんだよ!?」

 アレックスが勢いよく、ニコラスの顔にカードを投げ付けた。
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