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第一章 外界編
十五話 鼓舞天使ガブリエル
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私はニードへッグをラファエルに突き刺そうと振りかざす────
その時だった。
轟音とともに、一本の光が私の目の前に差し込んだ。
「…え?」
私は呆然とした。だってその光は、先程ラファエルとカマエルが降りてきた光と同じだったから。
しかし私は増援が来た、と次の瞬間には焦りだし、止めを一刻も早くさそうとニードへッグを振り下ろす。
そしてラファエルは───
「うぅ…ううううあああああ!」
うめき声を上げて横に転がって避けた。そしてニードへッグは地面に刺さった。私は驚くも土からすぐに引っこ抜く。
「はぁ…はぁ……ずいぶんと、遅いじゃない、ガブリエル……」
そして膝に手をついて苦しそうながらも立ち上がるラファエル。
そしてその次の瞬間、光が消え、地面に新たなる天使が立っていた。
緑翠の瞳を持ち、薄い金髪のタレ目の大きな羽の天使が舞い降りていた。
「あら、私が来るまでの時間でもうそこまで追い詰められたわけ?」
呆れ顔でラファエルを見るガブリエル、と呼ばれた天使。
「…私の能力は水。相手の能力は、氷。相性が最悪よ。水がすぐ凍らされるからまともに使えやしなかったわ。まぁそれも、さっきまでの話だけど」
「やっぱり3人で一つね、私達。」
「ええ。カマエルが今は居ないのが残念だけど。」
二人で独自の世界を展開するラファエルとガブリエル。
「二人で話してるとこ悪いのだけれど」
私はニードへッグを構える。
光沢を放つニードへッグがラファエルを捉える。
「戦闘中なこと、忘れてないかしら?」
私は地を蹴ってラファエルに突撃した。
「…まあ、たしかにそんなに話してる余裕は、無いわねッ」
ラファエルがそう言って応戦しようとしてくる。
しかしガブリエルが横槍を入れてくる。急に彼女の手に銃が形成されていた。そしてガブリエルは銃弾を即座に撃ってきた。
私はさすがに身を引いた。後ろに飛び、代わりにつららを生成して二人に飛ばす。ラファエルとガブリエルは秒速数メートルで飛んでくるつららをしっかり捉えて避けきった。
「…急に強いやつが現れたじゃない。」
そういって強がるも、予想外の事態に奥歯を噛み締める。私たちはそのあと少し睨み合っていた―――が。
後ろから声が聞こえた。またしても予想外の事態だった―――
「……睡眠の邪魔をするな。ラファエル、ガブリエル。貴様らが私目的できるのはわかってるんだ」
私は目をまんまるにして驚いた。
なぜ自分が不利になるのに、そのまま寝ててればいいのに。無視してればいいのに。なぜ起きて、なぜ戦おうとするのか。この人はほんとに馬鹿なんじゃないか?
「るるるるルシファー!?あなた…ッ!」
ラファエルが急に本気で驚いた声と顔をする。
多分急に彼―――?が姿を表したからだろう。
「残念だったな。堕天使じゃなくて」
そしてルシファーは私の隣に立っていた。ふぁさ、と長い髪をなびかせる。
なんだか、カッコいい。
「そうだよな。お前らは堕天した私をシバきに来たんだからな。天使に戻った私を見てビビったのだろう。そして、私の仲間とカマエルが居ないことを考えるに、仲間とカマエルが交戦中なのだろう。ガブリエル。私がお前の相手になってやろう」
純白の太刀を作り出し、それを地面に接させるルシファー。
「…いいわよ。相手にしてあげる。そこまで挑発されたら仕方ないわね。まあ、ぶっちゃけあなたが堕天してないならなんでもいいし。」
「それなら構わないな。ついてこい」
ルシファーはこれまた大きな羽を羽ばたかせてどこかに飛び去っていった。
…嵐のような人だったなぁ、ふたりとも。
「さて続きをやりましょう。邪魔も消えたことだし。」
ニードへッグを再度構え直す。
「ええそうね。ガブリエルの支援もあることだし、本気を見せてあげるわ」
ラファエルはいつのまにか私から槍を奪い返していた。いつのまに―――なんなら羽も、再生しているし。
ラファエルは再度構え直し、こちらを睨んでくる。
そして今度はラファエルの方から仕掛けてきた
「ここでいいな」
近くに線路がある小道に着地した。幸い周りにはなにもない。
私は遠慮なく光の剣―――『ウートガルザ』を構える。威厳のある剣筋がキラリと唸るように光った。その最中にガブリエルが大きな銃を持って着地した。これまたガブリエルも銃を構える。
「リーチでは私が勝ってるわ。あなた無謀な勝負だとわかっているの?」
ガブリエルが苦笑しながら尋ねてきた。
「はっ。その程度のハンデは誤差だ。個人個人の能力が半分以上なのだ。お前の鼓舞と"音"自体の能力はさしてタイマン性能は高くない。たいして私の光の能力は妨害性能もあり、攻撃性能にも長けている。お前の武器一つで私に勝てるとは思えない」
ガブリエルの能力は基本音で味方の能力を上げるのが主だ。
自身の能力も上げられるが、今は他の二人、カマエルとラファエルに能力を使っている状況下ではあまり高く上げるのは難しいだろう。ましてや距離も離れているため、二人を最大限サポートするのに精一杯だろう。
「だから何よ。銃であんたを一撃で―――」
「じゃあ撃てよ。私は避けない。当ててみろ」
私はニヤッと笑った。
そして辺り一帯を大きくまばゆい光で包み込んだ。私はこの状況に慣れているため目は見える。が慣れてないガブリエルは…
「うっ……見えない……」
ガブリエルは目を覆った。私はシュッと足音を消したまま近づく。
そして、斬撃をお見舞いさせ―――
「きゃぁ!」
ずに私はガブリエルを蹴り飛ばした。不意打ちは少し申し訳ないからな。殺さずに一撃入れるだけで済ました。
ガブリエルが線路を囲う鉄柵にぶち当たる。がガブリエルは視界を取り戻したらしく、しっかり受け身を取ってダメージを抑えていた。そして足で柵を蹴ってすぐに臨戦態勢に戻った。
そして、キーンという耳障りな音が辺り一帯に響く。
私は反射的に耳を塞いでしまった。
その隙きをついたガブリエルが銃を撃ってきた。…動作をした。耳をふさいでいるため音が聞こえない。
私は能力で銃弾以外の視界を真っ暗にして、銃弾を見切る。そしてしっかりと横に避けて、視界を取り戻す
するとガブリエルが銃をこちらに向けた。そのときに、銃口が鋭く光ったように見えた。
まるで力をためているような―――
あ、と私はガブリエルの次の行動を察した。
私は数百年前人間だった。そのとき、私はいわゆる『オタク』という分類に所属していた。そのときに能力系についてよく勉強していた。
特に音と、光の能力を―――
私はそれを知った上で、あえて銃に向かって突撃した。
そして、ガブリエルの銃から、何かが放たれる轟音が響いた。
私はその時既に銃口の少し真横に居た。
「?!」
ガブリエルが本気で驚いた顔をしていた。
私はその隙きをついてウートガルザで一文字切りを放った。ガブリエルはそれを避けるために後ろへ大きく跳躍し、その勢いのまま態勢を崩した。
「ソニックブーム。やはり、私の目は間違わないな」
ドヤ顔でガブリエルに向かってそう言い放つ。ソニックブームは前方に扇状に広がっていく音を利用した波状の攻撃だ。
扇状ならば接近すれば相当リスクが低くなるのだ。
ガブリエルは態勢を整えた後、構えても居ないのに銃から何かを発射した。そして私はそれに反応できずにもろに何かを食らってしまった。
しまったと思う暇もなく、それと同時に、私の体が全く動かなくなった。いや、麻痺してきた。
私は驚いて耳を澄ませると、ブーンという音が聞こえてきた。
その時私は音の振動で私の動きを制限してるのだとわかった。
私の体の内部と外部に振動を発生させて私の体を麻痺させていた。
「…これなら、当たるでしょう?」
少し余裕のないニヤついた顔で言ってくるガブリエル。
私はキッとガブリエルを睨む。
そして今度こそ、ガブリエルは私にソニックブームを正確に当てようと銃を構える。
私は妨害しても無駄だと悟った。もう止められない。甘んじてこの攻撃を受け止めよう
何時間とも思えたソニックブームの溜めのあとに銃から絶望を告げる轟音が鳴り響いた。衝撃がこちらへうなりながら突撃してくる。そして―――
私は被弾する―――
「なぁんてな」
わけもなく、ソニックブームは別の轟音とともに打ち消されていた。それと同時に私の体の麻痺が消え去る。
ガブリエルはぽかーんと阿呆面をしてこちらをみてあっけにとられていた。私はその惨めな姿を見て高らかに笑った。
「相手が悪かったな。光は音と同じ波なのだよ、ガブリエル。」
瞬間、私は光となって移動し、ガブリエルに急接近する。
そして、今度は手加減抜きにガブリエルを勢いに任せてウートガルザで右肩から斬り伏せた。
「うっ……ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガブリエルが絶叫とともに血を体から噴射させ、吹き飛んでいった。
「光は―――振動だ。音よりも強く、早く、長い、な。残念だったな。相性が悪かったと割り切るしかないんじゃあないか?大天使ガブリエルさんよ。いやぁ、何がリーチでは勝ってるだ。一瞬で懐に潜り込めば変わらないのになあ」
遠間あたりからうめき声が聞こえる。
「ま、あんだけ大口叩いて負けたんなら負けも認めたくないよな。死なない程度にはしてあるが―――その出血量。もうアイツらをサポートするのは無理なんじゃないか?」
ははは、と勝ちを確信した私は高らかに笑った。負けて地面に伏せ、絶望してるであろうガブリエルを上から見下ろすのは、死ぬほど気持ちがいい。
地面を見ると、そうとうの血が広がっていた。周囲1mくらいでその流れは止まっている。
そして、地響きがどこからともなくしていた。私はそれに気づかず、ニコニコして振り返ってその場を去ろうとした。
さて、面倒事も終わった。私の勝利だし、麗子の元へ帰ろう。そしてラファエルと戦っているであろう水谷氷華の手伝いをしてやろう。次の瞬間、私が気づくほどの大きな地響きが聞こえてきた。
私は目を見開いて後ろを振り返る。いや、まさかなという甘い考えをもって。
しかしそんな考えは、本当に甘かったと考えるのは、ガブリエルに生えている天使特有の翼が黒く変色してるのを見てからだった。
●ルシファーとガブリエルの交戦中の、水谷氷華vsラファエル
「なかなかやるじゃない。受け止めるなんて」
先程戦ったものとは思えないほどの穂からの強力な斬撃をなんとか受け止める。
ラファエルは力まかせに私を押し飛ばす。私はその時態勢を崩す。
その隙きを狙ってラファエルは小規模な津波のようなものをこちらに向かって撃ってきた。
私は轟音とともに迫ってくる災害を波動で凍らせて動きを食い止める。その隙きに私は態勢を立て直す。
するとラファエルは周囲に霧を発生させて私の視界を妨害する。
私はその霧に驚く。しかし、ラファエルも条件は同じとすぐに考えを改める。
腰を落としてバッターのようにニードへッグを構える。耳を澄ませ、目を閉じて音に集中する。ダッと地を蹴る音が聞こえた瞬間、私はカッと目を見開き、ニードへッグを思いっきり360°フルスイングした。
「うわああっ!?」
唐突なフルスイングには霧の中では反応しにくいだろう。まともに食らったであろうラファエルの絶叫が聞こえてくる。
ふう、まずは一発。されど一発。この調子で一発一発丁寧に当てていこう。
「…意外に、脳筋なのね。」
霧が晴れる。視線の先には、何事もなかったかのように立ち上がっているラファエル。私は深くため息を吐いた。
今までの強さに加えて回復能力もあるとか、どうやって勝てばいいのやら。急にラスボス級になったわね。
ゲームのボスとして名付けるとしたら、『マリンセス』ラファエルね。ハッハッハ!
急に元気なラファエルがこちらに突進してくる。
思いっきり槍を突き出してくる。私は全身を厚い氷で覆い被せる。
氷を貫通できずに槍は動きを冷たい個体の中で静止する。
残念ながら、これが熱運動です。嘘ですけど。
私は急に思いっきり身にまとう氷をパリィンと砕いた。その姿まるでスーツを破るマッチョのように。
その勢いで態勢を崩したラファエルの頬を思いっきり氷を纏わせた拳でフルスイングする。
少し鍛えた腕から放たれる一撃は、相当痛いだろう。久々に人を思いっきりぶん殴った。
多分超名門の乙女がこんなことやっていいわけないのだが
そのまま急いで走ってラファエルに馬乗りしている状態になる。
既に先程の軽いものの殴打の傷は回復しているようだ―――だが、
問題はない。回復が間に合わなくなるまで殴り続ければいい。
まずはニードへッグでラファエルの腹を貫く。
「ガハッ!」
苦しそうにもがき声を上げるラファエル。
そんな声にも怯まずに私はニードへッグを振り下ろし続ける。突き刺す度に聞こえる喘ぎと朱い血液。
しかしラファエルの体は穴を塞ぎ続ける。ずっと苦痛が続くであろうラファエルは、流石に能力などを使って抵抗しようとするも、その度に体に穴が開く苦痛で攻撃が中断され続ける。
そして、だんだんと重くなっていく腕に鞭を打ってそれを十数度続けた時。その時だった。
不意に、ラファエルが唸り声をあげた。すると、攻撃の断片すら見せなくなり、ぐったりと地に横たわった。
「ふぅ……」
私は最後だ、と力を振り絞り、ラスト一撃をラファエルの腹めがけてに突き刺す。ぶちゅ、という生々しい音が聞こえた。
その後、死んだ魚のように、そのまま、仰向けのまま寝ていた。
私は腕で額の汗を拭った。ニードへッグをラファエルから引っこ抜く。
立ち上がり、ふと地面を見ると、青色の靴が真紅に染まっていた。
こういうときって紫にはならないのね。お気に入りの靴なのに、残念だわ
そしてそのままラファエルに視線を移す。
何も動かなかった。何も。目を開けたままの状態で。
ふと嫌な予感がして、屈んで左胸に耳を当ててみる。
音が何も聞こえない。
普段なら聞こえるはずの、ポンプの音が。
「……え?」
瞬間。周りから、どす黒いオーラが発生し始めた。
●疾雷vsカマエル
「はっ、なんだよ急に元気になりやがって。」
俺は押し合いを制してカマエルを突き飛ばす。
空中で態勢を崩したカマエルに雷の波動を天からぶちこむ。
カマエルはひゅん、と一瞬で宙で体をひねって回避する。
しかしもちろん隙きは生まれるわけで、そこを計って回し蹴りを入れる。渾身の一撃はカマエル程度をふっ飛ばすには十分だった。
「どひゃ――――!!」
どひゃーってなんだよ、と思わず心の中でツッコむ。
俺は数メートル吹っ飛んだカマエルに気合で追いつき、思いっきり地に向かって拳を振り下ろす。
カマエルはそれを槍の柄でかろうじて受け止めた。拳と柄の押し合いになる。だが、俺はまたしてもがら空きになった腹に回し蹴りを入れる。
しかし2回も同じ攻撃をすると、流石にカマエルもそれを見切っており、足を折って回避する。俺の足は虚空を蹴る。
「チッ」
俺は舌打ちをして力任せに柄を押した。カマエルは下に追いやられた槍をくるくると回しながらいつものように手のうちに収めた。そしてそのまま構える。
…急に人が変わったかのように目つきが鋭くなったな。面白い。久々に腕がなりそうだ。
実は俺はこの戦いでリミッターを外してなかった。
なので。俺は遠慮なくリミッター解除をさせていただいた。目に『2』が浮かぶ感覚。やはりゾクゾクする。
本気を出した俺は武蔵の剣先をカマエルに向けて、剣先からビームを発射する
「?!」
驚きながらも、それを寸で避けるカマエル。避けている間に急いで武蔵の鞘を作り、武蔵を収める。
俺は先程と段違いのスピードでカマエルに接近する。そしてそのままフルスイングで右ストレートをぶちかます。
「きゃっ…」
叫ぶ間も開けずに俺は吹っ飛びかけるカマエルの首根っこを右手で掴み、膝蹴りを水月にぶちかます。
その後すぐさま左フックを打つ。
俺はボクシングだってできるのだ。
そして、剣道もな。
フックの衝撃が消えた後に、左手で武蔵をすぐに引き抜いた。上段に構え、そのまま左袈裟斬りを放つ。
「ああああああああああああああああ!!!!!」
叫びを上げて袈裟斬りをモロに食らうカマエル。血が斜め一直線ににじみ出る。
しかしタダではやられないらしく、墜落する寸前に、ほぼ0距離で槍を全力投擲してくる。
俺はさすがにビビって武蔵を握ったまま両手で顔を覆った。槍は俺の右手に突き刺さるだけで終わった。
俺は激痛に悶えるも、ギリギリ声を出さないように耐える。
落ちていくカマエルを見下ろしながら俺は胸を撫で降ろした。
しかしその安堵は、落ちていく奴の周りを覆う黒い何かを見た瞬間、恐怖と焦りに変わった。
その時だった。
轟音とともに、一本の光が私の目の前に差し込んだ。
「…え?」
私は呆然とした。だってその光は、先程ラファエルとカマエルが降りてきた光と同じだったから。
しかし私は増援が来た、と次の瞬間には焦りだし、止めを一刻も早くさそうとニードへッグを振り下ろす。
そしてラファエルは───
「うぅ…ううううあああああ!」
うめき声を上げて横に転がって避けた。そしてニードへッグは地面に刺さった。私は驚くも土からすぐに引っこ抜く。
「はぁ…はぁ……ずいぶんと、遅いじゃない、ガブリエル……」
そして膝に手をついて苦しそうながらも立ち上がるラファエル。
そしてその次の瞬間、光が消え、地面に新たなる天使が立っていた。
緑翠の瞳を持ち、薄い金髪のタレ目の大きな羽の天使が舞い降りていた。
「あら、私が来るまでの時間でもうそこまで追い詰められたわけ?」
呆れ顔でラファエルを見るガブリエル、と呼ばれた天使。
「…私の能力は水。相手の能力は、氷。相性が最悪よ。水がすぐ凍らされるからまともに使えやしなかったわ。まぁそれも、さっきまでの話だけど」
「やっぱり3人で一つね、私達。」
「ええ。カマエルが今は居ないのが残念だけど。」
二人で独自の世界を展開するラファエルとガブリエル。
「二人で話してるとこ悪いのだけれど」
私はニードへッグを構える。
光沢を放つニードへッグがラファエルを捉える。
「戦闘中なこと、忘れてないかしら?」
私は地を蹴ってラファエルに突撃した。
「…まあ、たしかにそんなに話してる余裕は、無いわねッ」
ラファエルがそう言って応戦しようとしてくる。
しかしガブリエルが横槍を入れてくる。急に彼女の手に銃が形成されていた。そしてガブリエルは銃弾を即座に撃ってきた。
私はさすがに身を引いた。後ろに飛び、代わりにつららを生成して二人に飛ばす。ラファエルとガブリエルは秒速数メートルで飛んでくるつららをしっかり捉えて避けきった。
「…急に強いやつが現れたじゃない。」
そういって強がるも、予想外の事態に奥歯を噛み締める。私たちはそのあと少し睨み合っていた―――が。
後ろから声が聞こえた。またしても予想外の事態だった―――
「……睡眠の邪魔をするな。ラファエル、ガブリエル。貴様らが私目的できるのはわかってるんだ」
私は目をまんまるにして驚いた。
なぜ自分が不利になるのに、そのまま寝ててればいいのに。無視してればいいのに。なぜ起きて、なぜ戦おうとするのか。この人はほんとに馬鹿なんじゃないか?
「るるるるルシファー!?あなた…ッ!」
ラファエルが急に本気で驚いた声と顔をする。
多分急に彼―――?が姿を表したからだろう。
「残念だったな。堕天使じゃなくて」
そしてルシファーは私の隣に立っていた。ふぁさ、と長い髪をなびかせる。
なんだか、カッコいい。
「そうだよな。お前らは堕天した私をシバきに来たんだからな。天使に戻った私を見てビビったのだろう。そして、私の仲間とカマエルが居ないことを考えるに、仲間とカマエルが交戦中なのだろう。ガブリエル。私がお前の相手になってやろう」
純白の太刀を作り出し、それを地面に接させるルシファー。
「…いいわよ。相手にしてあげる。そこまで挑発されたら仕方ないわね。まあ、ぶっちゃけあなたが堕天してないならなんでもいいし。」
「それなら構わないな。ついてこい」
ルシファーはこれまた大きな羽を羽ばたかせてどこかに飛び去っていった。
…嵐のような人だったなぁ、ふたりとも。
「さて続きをやりましょう。邪魔も消えたことだし。」
ニードへッグを再度構え直す。
「ええそうね。ガブリエルの支援もあることだし、本気を見せてあげるわ」
ラファエルはいつのまにか私から槍を奪い返していた。いつのまに―――なんなら羽も、再生しているし。
ラファエルは再度構え直し、こちらを睨んでくる。
そして今度はラファエルの方から仕掛けてきた
「ここでいいな」
近くに線路がある小道に着地した。幸い周りにはなにもない。
私は遠慮なく光の剣―――『ウートガルザ』を構える。威厳のある剣筋がキラリと唸るように光った。その最中にガブリエルが大きな銃を持って着地した。これまたガブリエルも銃を構える。
「リーチでは私が勝ってるわ。あなた無謀な勝負だとわかっているの?」
ガブリエルが苦笑しながら尋ねてきた。
「はっ。その程度のハンデは誤差だ。個人個人の能力が半分以上なのだ。お前の鼓舞と"音"自体の能力はさしてタイマン性能は高くない。たいして私の光の能力は妨害性能もあり、攻撃性能にも長けている。お前の武器一つで私に勝てるとは思えない」
ガブリエルの能力は基本音で味方の能力を上げるのが主だ。
自身の能力も上げられるが、今は他の二人、カマエルとラファエルに能力を使っている状況下ではあまり高く上げるのは難しいだろう。ましてや距離も離れているため、二人を最大限サポートするのに精一杯だろう。
「だから何よ。銃であんたを一撃で―――」
「じゃあ撃てよ。私は避けない。当ててみろ」
私はニヤッと笑った。
そして辺り一帯を大きくまばゆい光で包み込んだ。私はこの状況に慣れているため目は見える。が慣れてないガブリエルは…
「うっ……見えない……」
ガブリエルは目を覆った。私はシュッと足音を消したまま近づく。
そして、斬撃をお見舞いさせ―――
「きゃぁ!」
ずに私はガブリエルを蹴り飛ばした。不意打ちは少し申し訳ないからな。殺さずに一撃入れるだけで済ました。
ガブリエルが線路を囲う鉄柵にぶち当たる。がガブリエルは視界を取り戻したらしく、しっかり受け身を取ってダメージを抑えていた。そして足で柵を蹴ってすぐに臨戦態勢に戻った。
そして、キーンという耳障りな音が辺り一帯に響く。
私は反射的に耳を塞いでしまった。
その隙きをついたガブリエルが銃を撃ってきた。…動作をした。耳をふさいでいるため音が聞こえない。
私は能力で銃弾以外の視界を真っ暗にして、銃弾を見切る。そしてしっかりと横に避けて、視界を取り戻す
するとガブリエルが銃をこちらに向けた。そのときに、銃口が鋭く光ったように見えた。
まるで力をためているような―――
あ、と私はガブリエルの次の行動を察した。
私は数百年前人間だった。そのとき、私はいわゆる『オタク』という分類に所属していた。そのときに能力系についてよく勉強していた。
特に音と、光の能力を―――
私はそれを知った上で、あえて銃に向かって突撃した。
そして、ガブリエルの銃から、何かが放たれる轟音が響いた。
私はその時既に銃口の少し真横に居た。
「?!」
ガブリエルが本気で驚いた顔をしていた。
私はその隙きをついてウートガルザで一文字切りを放った。ガブリエルはそれを避けるために後ろへ大きく跳躍し、その勢いのまま態勢を崩した。
「ソニックブーム。やはり、私の目は間違わないな」
ドヤ顔でガブリエルに向かってそう言い放つ。ソニックブームは前方に扇状に広がっていく音を利用した波状の攻撃だ。
扇状ならば接近すれば相当リスクが低くなるのだ。
ガブリエルは態勢を整えた後、構えても居ないのに銃から何かを発射した。そして私はそれに反応できずにもろに何かを食らってしまった。
しまったと思う暇もなく、それと同時に、私の体が全く動かなくなった。いや、麻痺してきた。
私は驚いて耳を澄ませると、ブーンという音が聞こえてきた。
その時私は音の振動で私の動きを制限してるのだとわかった。
私の体の内部と外部に振動を発生させて私の体を麻痺させていた。
「…これなら、当たるでしょう?」
少し余裕のないニヤついた顔で言ってくるガブリエル。
私はキッとガブリエルを睨む。
そして今度こそ、ガブリエルは私にソニックブームを正確に当てようと銃を構える。
私は妨害しても無駄だと悟った。もう止められない。甘んじてこの攻撃を受け止めよう
何時間とも思えたソニックブームの溜めのあとに銃から絶望を告げる轟音が鳴り響いた。衝撃がこちらへうなりながら突撃してくる。そして―――
私は被弾する―――
「なぁんてな」
わけもなく、ソニックブームは別の轟音とともに打ち消されていた。それと同時に私の体の麻痺が消え去る。
ガブリエルはぽかーんと阿呆面をしてこちらをみてあっけにとられていた。私はその惨めな姿を見て高らかに笑った。
「相手が悪かったな。光は音と同じ波なのだよ、ガブリエル。」
瞬間、私は光となって移動し、ガブリエルに急接近する。
そして、今度は手加減抜きにガブリエルを勢いに任せてウートガルザで右肩から斬り伏せた。
「うっ……ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガブリエルが絶叫とともに血を体から噴射させ、吹き飛んでいった。
「光は―――振動だ。音よりも強く、早く、長い、な。残念だったな。相性が悪かったと割り切るしかないんじゃあないか?大天使ガブリエルさんよ。いやぁ、何がリーチでは勝ってるだ。一瞬で懐に潜り込めば変わらないのになあ」
遠間あたりからうめき声が聞こえる。
「ま、あんだけ大口叩いて負けたんなら負けも認めたくないよな。死なない程度にはしてあるが―――その出血量。もうアイツらをサポートするのは無理なんじゃないか?」
ははは、と勝ちを確信した私は高らかに笑った。負けて地面に伏せ、絶望してるであろうガブリエルを上から見下ろすのは、死ぬほど気持ちがいい。
地面を見ると、そうとうの血が広がっていた。周囲1mくらいでその流れは止まっている。
そして、地響きがどこからともなくしていた。私はそれに気づかず、ニコニコして振り返ってその場を去ろうとした。
さて、面倒事も終わった。私の勝利だし、麗子の元へ帰ろう。そしてラファエルと戦っているであろう水谷氷華の手伝いをしてやろう。次の瞬間、私が気づくほどの大きな地響きが聞こえてきた。
私は目を見開いて後ろを振り返る。いや、まさかなという甘い考えをもって。
しかしそんな考えは、本当に甘かったと考えるのは、ガブリエルに生えている天使特有の翼が黒く変色してるのを見てからだった。
●ルシファーとガブリエルの交戦中の、水谷氷華vsラファエル
「なかなかやるじゃない。受け止めるなんて」
先程戦ったものとは思えないほどの穂からの強力な斬撃をなんとか受け止める。
ラファエルは力まかせに私を押し飛ばす。私はその時態勢を崩す。
その隙きを狙ってラファエルは小規模な津波のようなものをこちらに向かって撃ってきた。
私は轟音とともに迫ってくる災害を波動で凍らせて動きを食い止める。その隙きに私は態勢を立て直す。
するとラファエルは周囲に霧を発生させて私の視界を妨害する。
私はその霧に驚く。しかし、ラファエルも条件は同じとすぐに考えを改める。
腰を落としてバッターのようにニードへッグを構える。耳を澄ませ、目を閉じて音に集中する。ダッと地を蹴る音が聞こえた瞬間、私はカッと目を見開き、ニードへッグを思いっきり360°フルスイングした。
「うわああっ!?」
唐突なフルスイングには霧の中では反応しにくいだろう。まともに食らったであろうラファエルの絶叫が聞こえてくる。
ふう、まずは一発。されど一発。この調子で一発一発丁寧に当てていこう。
「…意外に、脳筋なのね。」
霧が晴れる。視線の先には、何事もなかったかのように立ち上がっているラファエル。私は深くため息を吐いた。
今までの強さに加えて回復能力もあるとか、どうやって勝てばいいのやら。急にラスボス級になったわね。
ゲームのボスとして名付けるとしたら、『マリンセス』ラファエルね。ハッハッハ!
急に元気なラファエルがこちらに突進してくる。
思いっきり槍を突き出してくる。私は全身を厚い氷で覆い被せる。
氷を貫通できずに槍は動きを冷たい個体の中で静止する。
残念ながら、これが熱運動です。嘘ですけど。
私は急に思いっきり身にまとう氷をパリィンと砕いた。その姿まるでスーツを破るマッチョのように。
その勢いで態勢を崩したラファエルの頬を思いっきり氷を纏わせた拳でフルスイングする。
少し鍛えた腕から放たれる一撃は、相当痛いだろう。久々に人を思いっきりぶん殴った。
多分超名門の乙女がこんなことやっていいわけないのだが
そのまま急いで走ってラファエルに馬乗りしている状態になる。
既に先程の軽いものの殴打の傷は回復しているようだ―――だが、
問題はない。回復が間に合わなくなるまで殴り続ければいい。
まずはニードへッグでラファエルの腹を貫く。
「ガハッ!」
苦しそうにもがき声を上げるラファエル。
そんな声にも怯まずに私はニードへッグを振り下ろし続ける。突き刺す度に聞こえる喘ぎと朱い血液。
しかしラファエルの体は穴を塞ぎ続ける。ずっと苦痛が続くであろうラファエルは、流石に能力などを使って抵抗しようとするも、その度に体に穴が開く苦痛で攻撃が中断され続ける。
そして、だんだんと重くなっていく腕に鞭を打ってそれを十数度続けた時。その時だった。
不意に、ラファエルが唸り声をあげた。すると、攻撃の断片すら見せなくなり、ぐったりと地に横たわった。
「ふぅ……」
私は最後だ、と力を振り絞り、ラスト一撃をラファエルの腹めがけてに突き刺す。ぶちゅ、という生々しい音が聞こえた。
その後、死んだ魚のように、そのまま、仰向けのまま寝ていた。
私は腕で額の汗を拭った。ニードへッグをラファエルから引っこ抜く。
立ち上がり、ふと地面を見ると、青色の靴が真紅に染まっていた。
こういうときって紫にはならないのね。お気に入りの靴なのに、残念だわ
そしてそのままラファエルに視線を移す。
何も動かなかった。何も。目を開けたままの状態で。
ふと嫌な予感がして、屈んで左胸に耳を当ててみる。
音が何も聞こえない。
普段なら聞こえるはずの、ポンプの音が。
「……え?」
瞬間。周りから、どす黒いオーラが発生し始めた。
●疾雷vsカマエル
「はっ、なんだよ急に元気になりやがって。」
俺は押し合いを制してカマエルを突き飛ばす。
空中で態勢を崩したカマエルに雷の波動を天からぶちこむ。
カマエルはひゅん、と一瞬で宙で体をひねって回避する。
しかしもちろん隙きは生まれるわけで、そこを計って回し蹴りを入れる。渾身の一撃はカマエル程度をふっ飛ばすには十分だった。
「どひゃ――――!!」
どひゃーってなんだよ、と思わず心の中でツッコむ。
俺は数メートル吹っ飛んだカマエルに気合で追いつき、思いっきり地に向かって拳を振り下ろす。
カマエルはそれを槍の柄でかろうじて受け止めた。拳と柄の押し合いになる。だが、俺はまたしてもがら空きになった腹に回し蹴りを入れる。
しかし2回も同じ攻撃をすると、流石にカマエルもそれを見切っており、足を折って回避する。俺の足は虚空を蹴る。
「チッ」
俺は舌打ちをして力任せに柄を押した。カマエルは下に追いやられた槍をくるくると回しながらいつものように手のうちに収めた。そしてそのまま構える。
…急に人が変わったかのように目つきが鋭くなったな。面白い。久々に腕がなりそうだ。
実は俺はこの戦いでリミッターを外してなかった。
なので。俺は遠慮なくリミッター解除をさせていただいた。目に『2』が浮かぶ感覚。やはりゾクゾクする。
本気を出した俺は武蔵の剣先をカマエルに向けて、剣先からビームを発射する
「?!」
驚きながらも、それを寸で避けるカマエル。避けている間に急いで武蔵の鞘を作り、武蔵を収める。
俺は先程と段違いのスピードでカマエルに接近する。そしてそのままフルスイングで右ストレートをぶちかます。
「きゃっ…」
叫ぶ間も開けずに俺は吹っ飛びかけるカマエルの首根っこを右手で掴み、膝蹴りを水月にぶちかます。
その後すぐさま左フックを打つ。
俺はボクシングだってできるのだ。
そして、剣道もな。
フックの衝撃が消えた後に、左手で武蔵をすぐに引き抜いた。上段に構え、そのまま左袈裟斬りを放つ。
「ああああああああああああああああ!!!!!」
叫びを上げて袈裟斬りをモロに食らうカマエル。血が斜め一直線ににじみ出る。
しかしタダではやられないらしく、墜落する寸前に、ほぼ0距離で槍を全力投擲してくる。
俺はさすがにビビって武蔵を握ったまま両手で顔を覆った。槍は俺の右手に突き刺さるだけで終わった。
俺は激痛に悶えるも、ギリギリ声を出さないように耐える。
落ちていくカマエルを見下ろしながら俺は胸を撫で降ろした。
しかしその安堵は、落ちていく奴の周りを覆う黒い何かを見た瞬間、恐怖と焦りに変わった。
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