サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す

海翔

文字の大きさ
52 / 92

ボルテックファイア

しおりを挟む
翌朝、朝ごはんを食べているとサバイバーの端末が鳴った。

『『ビ~ビ~』』

いつもの呼び出し音とは異なる避難警報だ。
しかも俺だけでは無く葵の端末も同じ音が鳴っているので敵はDランク以上だ。

「葵、俺行ってくるよ。これはチャンスだ」
「分かりました。危険なので私もついて行きます」
「分かった。だけど絶対にモンスターには近づかないで危なくなったら即逃げるんだ」
「ふふっ、分かっていますよ」

俺達はすぐに準備を済ませて目的地までロードサイクルを走らせる。
思った以上に近かったのですぐに目的の場所には着いたが、俺達の方が先に着いたらしく他のサバイバーの姿は無い。

「葵、モンスターから見つからない様に隠れて待ってよう」
「はい。凛くん……多分あれはCランクモンスターのドラゴネットです」
「Cランク!? そんなの倒せる奴いるのか? そもそもドラゴネットってドラゴンだよね。下手したらレイド対象じゃないのか?」
「いえ、あれがもっと大きくなれば話しは変わりますが、ドラゴンと言っても小型ですから。でもこの辺りであれを倒せるサバイバーとなるとある程度限られるとは思います」

Cランクのモンスターなんか初めてみた。
しかも小型とは言えあのドラゴン。
ドラゴンにしては小型というだけで、ゴブリンなんかと比べても遥かに大きい。

「まだ来ないな。あれ大丈夫なのか?」

ドラゴネットは周囲の建物を壊そうと暴れ始めている。

「私達では倒せません。我慢するしかないです」

葵の言う事は分かる。たかがFランクに過ぎない俺がCランクのモンスターを相手にするなど論外だ。
恐らく文字通り瞬殺されてしまうだろう。ただ周りの被害も気になってしまう。
早く誰か来ないのか?見る事しか出来ない自分に焦りを感じて来たその時、遠方からバイクの音が聞こえて来た。
ようやく来たか?
段々バイクの音が近づいてくる。
この音はまさか………
これは以前聞いた事のあるバイクの音。
しばらくすると、見た事のあるバイクとサバイバーが俺達に向かって近づいて来ているのが見える。

「神木さん……」

バイクで、向かって来たのは以前見た圧倒的な強さの『ライトニング』使いである神木仁その人だった。
颯爽とバイクで俺たちの前を通過するとバイクを止めて降り立った。

「ふ~ドラゴネットか。気が立ってるみて~だが、まあ問題ね~だろ」

そう言いながら無造作にドラゴネットの方に向けて歩き出した。

「それじゃあ、着いて早速だがくたばれ! 『ライトニング』」

久々に見たオリジナルの『ライトニング』は俺の劣化『ライトニング』とは比較にならない熱量を発して落ちた。
『ライトニング』を使える様になった今だからこそ分かるが、この人はやばい。
Cランクのドラゴネットを前にしても余裕の振る舞いだ。一体この人はどれだけ強いんだ?

「あ~一発じゃ仕留めきれなかったか。腐ってもドラゴンだな。やっぱ皮が厚い。じゃあこれでお終いだ『ボルテックファイア』」

次の瞬間なんと神木さんは『ライトニング』では無く、『ボルテックファイア』と言う、炎を纏った雷の塊を放った。
あの人ダブルスキルホルダーだったのか……
圧倒的な火力を持つ炎雷がドラゴネットを直撃すると、爆発音と共にドラゴネットは一瞬にして消え去ってしまった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...