サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す

海翔

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天使は俺のために怒る

「お前達もサバイバーか?」
「まあ、そんなところです」
「俺達の勇姿を見ただろ。彼女も良かったら俺らのパーティにどうだ?」
「おお、それいいな。もう一人いてもいいと思ってたんだ」

もう一人って俺達二人なんだけど俺の事は完全に無視か。

「あ~、俺達二人で間に合っているのですいません」
「いやいや、お前に言ってるんじゃないって。彼女に言ってるんだよ」
「そうそう、そんな弱そうな奴じゃなくて俺たちの方が絶対いいぜ」
「彼女だったら、特別待遇で迎えちゃうけど、どうかな」
「失礼ですが、あなた達のランクを聞いてもよろしいですか?」
「俺達最近Fランクにあがったんだ。凄いだろ」
「そうですか。それじゃあやっぱり無理ですね」
「無理ってどう言う意味だよ」
「ランクが低過ぎます。お話になりませんね。私達これでもEランクなので最低でもそれ以上で無いとパーティを組む意味がありません。Eランクになったら声をかけてください。まあその頃には私達はもっと上のランクにいるでしょうからいずれにしても無理ですね」
「Eランク? マジかよ……」
「もちろんです。さあ凛くん行きましょう。時間の無駄です」
「あ、うん。行こうか」

このトゲのある喋り方は完全に怒ってるな。
これは一昨日の校門の時と同じだ。
また俺が馬鹿にされたから怒ってくれてるんだろうな。
やっぱり葵は優しいな。だけど優しい葵にこんな話し方をされたら俺はショックで寝込んでしまうかもしれない。やっぱり葵の事は絶対に怒らせない様にしないといけない。

「どうしてあんな人達がサバイバーなんかしてるんでしょうか? あの人達には常識とプライドが無いのでしょうか?」

葵の怒りは、なかなかおさまらず、この日は、ずっとぶつぶつ言いながら怒っていたが、俺はその言葉を聞きながら嬉しくなってしまっていた。
そして葵が怒ってくれている様に俺も葵に何かあったら、守れるように強くなりたいなと思った。
いろいろとあったものの、残念ながら結局この日も成果を上げる事は出来なかった。

「う~ん、やっぱり中々思った様にはいかないな」
「まあ、まだ二日目ですから焦らずにいきましょう」
「でも寒いし、やっぱり俺一人で廻るよ。葵は部屋にいてくれればいいよ」
「大丈夫です。凛くんと自転車で街を廻るのは楽しいですから」

葵がこう言ってくれるのは嬉しいが、寒空の中を一日中自転車に乗るのは結構辛いので、そろそろ成果を出したいところだ。
部屋に戻ってから、シャワーでは無くお風呂に入ったが全身が冷え切っていた様でぬるめのはずのお湯が滅茶苦茶熱く感じられ、ゆっくりお湯に浸かっていると全身の血液があったまっていくのが分かった。

「ふ~~」

普段は面倒なのでシャワーだけだが、やはりお風呂はいいな。女の子は冷え易いとか言うから葵はもっと大変だったかも知れない。
明日の為にもお風呂から出たら葵の為に貼るカイロを買いに行こう。
いつもの様に二人でご飯を食べた後に、貼るカイロの話をすると葵も一緒に買いに行くと言い出したので、結局二人で買いに行く事になったが、十枚入りを買ったのでしばらくはこれでいけるだろう。
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